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日本語語彙論 語彙調査2

2013-10-16 | 語と語彙
議調査をすることで語彙量を得る。語彙調査は計算機処理が進んで大規模に行われるようになった。1950年代に語彙の考え方を新たにする動きとなった。はじめは国語研究所により雑誌90種の調査、新聞3紙の調査など、それぞれ1年分を対象とした大規模なものである。その結果、日常使用の語数がおおよそ4万語であることがわかって、それは単位、資料の取り方で、またサンプリングであったので、その後にさまざまに計数されることになるが、その結果はおおむね統計値によって変わらない。

国語辞書に収録された語数がその当時の編集で約5万語をもつものであったので、小型国語辞書の日常的な役割は果たされていたことになる。いまその辞書は中型になると百科事典的な性格を帯びて約20万語に及ぶ語数を収載するので日本語の語が増えたかのような感があるが、実際に、小型辞書は7万語を超える語数となっている。それには片仮名語や新語の範囲を広げて辞書の役目を編集しているので、これからも小型でありながら増える傾向にある。

語彙調査は文学の古典作品にも索引が研究対象に大きく進められた。古典対照語彙表が作られた。それまでの文学作品はざまざまに出版されていたが、文学全集の編集のもとにテキストが選定されて国語資料の底本が研究成果として定められてきた。いわば定本の選定が進んだのである。いくつかの文学作品の索引作成は総索引というふうに自立語、付属語を対象にした全数調査であった。その結果、自立語における作品の語彙量がわかった。

古典文学作品の語彙量として、クイズにした、昨日20131015のものは、次のようである。


語彙量
1位 源氏物語   11,423語  
2位 万葉集     6,505語  
3位 枕草子     5,247語
4位 徒然草     4,242語  
5位 方丈記     1,148語

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