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構図  私説 源氏語り17

2013-09-24 | 源氏語り
   構図  私説 源氏語り17

この絵巻をX線で見るようすをテレビで紹介していた。

番組によって、その絵画の描き方には、いあ知られている絵柄を指示する詞などの書き込みがあって、興味を持っていた。

源氏物語絵巻の話題をいまは十年も前の新聞記事からのことであり、X線での調査がさらに四〇年もさかのぼる、昭和二七年と言う。

源氏物語は古典であるだけにその歴史は長く物語絵が描かれたときから秘められていた下絵の解明は、その時間的長さをもって見ても驚きだが、

そこに描かれた文字により、やデッサンにも絵画の技法、絵師の思惑が、いまにして見て取れたのである。

別の描か書かれていた、ちょうど絵の上部になる、中央の赤ん坊のところである。

光源氏が抱く赤子の胸に影が浮かび上がった、それは何か。

つまり、別の絵を透き出したので、いまの絵はそれを修正しているようなのである。

この修正は何を意味するか。

調査グループの秋山光和氏は赤子の前に見える影を腕であると判断した。

この場面で薫は腕を差し出して笑っている構図になっている。

はじめ手を伸ばした薫が描かれたのだが、誰かの以降によって描きなおしたのではないか、と。

この推測では、赤子の感情をあらわにしないように、プロデューサーか、ディレクターの立場の人がこの絵の製作に加わった、と考えられた。


           

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