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知足、而今、帰家穏座

2013-07-14 | わくわく
知足、而今、帰家穏座

禅語を道しるべにというコラムで揚げていた言葉である。
生き方の参考になる禅語だとかで、第一線を退くときこそ好機とか、見出しにあった。

少欲知足を、仏遺教経、ぶつゆいきょうぎょう、お釈迦さま臨終の際の最後の教えにあるそうだが、それを紹介する。また人生を、若い時をどう過ごすか、而今をしめす。これは流行した、いまっしょ、を思い合せる。そして、帰家穏座、もはやいうべき言葉がない。それに気持ちを向けて・・・

知足の人は地上に臥(ふ)すと雖(いえど)も、なお安楽なりとす。不知足の者は、天堂に処(しょ)すと雖も亦意(またこころ)に称(かな)わず。不知足の者は、富めりと雖も而も貧し。

足ることを知っている者は地べたに寝るような生活であっても幸せを感じている。しかし足ることを知らない者は天にある宮殿のような所に住んでいても満足できない。足ることを知らない者はいくら裕福であっても心は貧しい。


而今の山水は、古佛の道現成なり。ともに法位に住して、究盡の功徳を成ぜり。(山水経)

道元禅師の世界観。而今(じこん)と言うのは「今の一瞬」という意味です。
古仏というのは、仏道の先輩達という意味ですが、ここでは真理と見て良いでしょう。
ただ今私たちが目の前に見ている山や川には、永遠の仏の真理がそこに実現している。何故なら、山も川も本来の仏法世界の構造(法位)の中にある。とことんまで、山が山であり、水が水であるという現実、本質を体現している。



帰家穏座(きかおんざ)
長らく放浪していた者が、故郷の自分の家に帰って身も心も落ち着く。転じて仏教では、人間が本来自分に備わっている仏性に立ち帰って安住すること。
大慧録、碧巌録、嘉泰普灯録他
家に帰りて穏座する。修行円熟して、外境に迷わされず、あたかも家に帰り坐する如く、安穩にして心を労せざるの喩え。


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