源氏物語は皇室のできごとである、と、庶民はとらえる。皇室は王室であり、宮廷である。サロンのなかで文学が行われたとみることである。その皇室にあってはならぬことがあったと庶民は源氏物語で思う。そのことばには不義、密通という語が用いられて、語り伝えることとなる。それは後世の通念をもってしてまことに語られる。物語作者はそれを見聞したのか、サロンで秘めたことを書きおよんだか、その作品を通して知るところ、わかるところは、おおけなきことである。出世の栄誉をもって物語とする、貴種流離の類をあてはめるとわかりよいが、作者はそこになにを描こうとしたのか。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/7865/
古典の部屋
紫式部集
早うよりわらは友達なりし人に、年ごろ経て行あひたるが、ほのかにて、七月十日の程に、月にきほひて帰りにければ
めぐりあひて見しやそれとも分かぬ間に雲がくれにしよはの月かな
紫式部日記
寛弘五年秋
秋のけはひたつまゝに、土御門殿の有様、いはんかたなくをかし。池のわたりの梢ども、遣水の邊の草むら、おのがじし色づきわたりつゝ、大方の空も艷なるに、もてはやされて、不斷の御讀經の聲々、あはれまさりけり。やうやう凉しき風のけしきにも、例の絶えせぬ水の音なむ、夜もすがら聞きき紛はさる
http://www.geocities.jp/yassakasyota/genbun/genbun.html
源氏物語 原文の部屋
平成花子の館「源氏物語(原文)の部屋」(縦書き原文)
平成花子の館「渋谷源氏の部屋」(縦書き現代語訳)
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古典の部屋
紫式部集
早うよりわらは友達なりし人に、年ごろ経て行あひたるが、ほのかにて、七月十日の程に、月にきほひて帰りにければ
めぐりあひて見しやそれとも分かぬ間に雲がくれにしよはの月かな
紫式部日記
寛弘五年秋
秋のけはひたつまゝに、土御門殿の有様、いはんかたなくをかし。池のわたりの梢ども、遣水の邊の草むら、おのがじし色づきわたりつゝ、大方の空も艷なるに、もてはやされて、不斷の御讀經の聲々、あはれまさりけり。やうやう凉しき風のけしきにも、例の絶えせぬ水の音なむ、夜もすがら聞きき紛はさる
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源氏物語 原文の部屋
平成花子の館「源氏物語(原文)の部屋」(縦書き原文)
平成花子の館「渋谷源氏の部屋」(縦書き現代語訳)