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日本語語彙論 語彙 

2013-10-04 | 語と語彙
語彙論は語を単位として議論する。語とはなにかを定義するには文法論議からと語の議論からととらえられる。語とは語彙的意味、文法的意味があるとされる。語彙論を集合の考え方で論じていくと語の単位は語の範囲をとって規定される。単語に含まれる情報に意味的情報、音声情報、品詞情報、語形変化、文体的情報、語感、文字情報などをあげると、それぞれを単位に切り分けることがある。語はまた、単純語と複合語、合成語に分けるように語彙で扱う語の単位規定には基準が設けられることになる。語をさらに形態論でとらえると、形態素と形態、異形態の分析がある。これはもと、独立形式また自由形態、拘束形式また結合形態というふうに、自立するものとそうでないものとの分け方による語の分析があるので、付属するものとして、日本語の助詞などを語彙の単位にするかどうか、文法単位として文楼の議論委なるので検討がいる。語彙を語種の分類から固有語である和語、借用語である漢語、外来語、混種語である和語と漢語、和語と洋語の語構成など、そのように語を分けることができる。

語彙論は、語彙のとらえ方で集合と体系のふたつがある。
集合は、ある特定の範囲を、例えば、一つの文学作品や、一個人の発言記録などにおいて使われる単語の総体としてみる。彙字は、集まりの意味である。

したがって、通例「語彙」を個々の語を示す表現として用いることはできない。それは語論となる。
たとえば、あの人は語彙が豊富だ、という文は容認できるが、もったいないという語彙、と述べることには不自然さが伴う。

語彙を体系的に記述すること、語の集まりを研究する言語学の分野を語彙論という。


デジタル大辞泉
ご‐い〔‐ヰ〕【語彙】
《「彙」は集める意》
1 ある言語、ある地域・分野、ある人、ある作品など、それぞれで使われる単語の総体。「―の豊富な人」「学習基本―」
2 ある範囲の単語を集録し、配列した書物。「近松―」



日本国語大辞典
ご‐い[:ヰ] 【語彙】
〔名〕
(「彙」は集まり、類集したものの意)
(1)単語の集まり。一言語の有する単語の総体、ある人の有する単語の総体、ある作品に用いられた単語の総体、ある領域で、またはある観点から類集された単語の総体など。単語を集合として見たもの。




世界大百科事典内の語彙論の言及
【言語学】より
… 意味論は,ある単語を固定し,それによってどういうことがらがあらわされるかを見るわけであるが,逆に,あらわされる事象の側に一定の分野を設定し,その分野の事象をどのようにあらわしわけているかを研究することもできる。〈語彙論〉と呼ばれる研究方法は,こうしたやり方を基本にしたものといえる。


日本大百科全書(ニッポニカ)
語彙  ごい
一定の範囲に用いられる単語の集合を「語彙」という。一定の範囲とは、言語の種類、地域、階層、専門領域、作品、個人など、なんでもある範囲が考えられればよいのであって、語彙は、そこに含まれる単語の総体をさすことばである。したがって、「英語の語彙」「八丈島方言の語彙」「物理学の語彙」「『源氏物語』の語彙」「漱石(そうせき)の語彙」などというように使う。個々の単語をさす場合には「単語・語・語詞」という。

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