八幡社で豆をまく。鬼やらいの仕草が行われて人々が集う。節分に豆まき、恵方巻の寿司に、春が立つ。年年歳歳、歳歳年年とうたうのは、唐の詩人劉廷芝の言葉とあるが、古人無復洛城東 古人また洛城の東に無し 今人還対落花風 今人還(かえ)って対す落花の風 年年歳歳花相似 年年歳歳花あい似たり 歳歳年年人不同 歳歳年年人同じからず という句を28歳の若さでのこした 白頭を悲しむ、などと詠じている。
代悲白頭翁 白頭を悲しむ翁(おきな)に代わる
洛陽城東桃李花 洛陽城東桃李(とうり)の花
飛来飛去落誰家 飛び来たり飛び去って誰(た)が家にか落つ
洛陽女児惜顔色 洛陽の女児顔色を惜しむ
行逢落花長嘆息 ゆくゆく落花に逢うて長く嘆息す
今年花落顔色改 今年花落ちて顔色改まり
明年花開復誰在 明年花開いてまた誰かある
巳見松柏摧為薪 巳(すで)に見る松柏くだけて薪となるを
更聞桑田変成海 更に聞く桑田変じて海となるを
古人無復洛城東 古人また洛城の東に無し
今人還対落花風 今人還(かえ)って対す落花の風
年年歳歳花相似 年年歳歳花あい似たり
歳歳年年人不同 歳歳年年人同じからず
寄言全盛紅顔子 言を寄す全盛の紅顔子
應憐半死白頭翁 憐れむべし半死の白頭の翁
此翁白頭真可憐 この翁白頭真に憐れむべし
伊昔紅顔美少年 これ昔紅顔の美少年
公子王孫芳樹下 公子王孫芳樹の下(もと)
清歌妙舞落花前 清歌妙舞落花の前
光禄池台開錦繍 光禄池台錦繍を開き
将軍楼閣画神仙 将軍の楼閣神仙を画(えが)く
一朝臥病無相識 一朝病に臥してあい識るなし
三春行楽在誰辺 三春の行楽誰(た)がほとりにか在る
宛転蛾眉能幾時 宛転(えんてん)たる蛾眉(がび)よく幾時ぞ
須臾鶴髪乱如糸 須臾(しゅゆ)に鶴髪乱れて糸の如し
但看古来歌舞地 ただ看る 古來歌舞の地
惟有黄昏鳥雀悲 ただ黄昏 鳥雀の悲しむ有るのみ
劉 希夷 りゅう きい、651年永徽2年 - 679年調露元年、28歳で死去、中国唐代の詩人、字は庭芝、廷芝。
代悲白頭翁 白頭を悲しむ翁(おきな)に代わる
洛陽城東桃李花 洛陽城東桃李(とうり)の花
飛来飛去落誰家 飛び来たり飛び去って誰(た)が家にか落つ
洛陽女児惜顔色 洛陽の女児顔色を惜しむ
行逢落花長嘆息 ゆくゆく落花に逢うて長く嘆息す
今年花落顔色改 今年花落ちて顔色改まり
明年花開復誰在 明年花開いてまた誰かある
巳見松柏摧為薪 巳(すで)に見る松柏くだけて薪となるを
更聞桑田変成海 更に聞く桑田変じて海となるを
古人無復洛城東 古人また洛城の東に無し
今人還対落花風 今人還(かえ)って対す落花の風
年年歳歳花相似 年年歳歳花あい似たり
歳歳年年人不同 歳歳年年人同じからず
寄言全盛紅顔子 言を寄す全盛の紅顔子
應憐半死白頭翁 憐れむべし半死の白頭の翁
此翁白頭真可憐 この翁白頭真に憐れむべし
伊昔紅顔美少年 これ昔紅顔の美少年
公子王孫芳樹下 公子王孫芳樹の下(もと)
清歌妙舞落花前 清歌妙舞落花の前
光禄池台開錦繍 光禄池台錦繍を開き
将軍楼閣画神仙 将軍の楼閣神仙を画(えが)く
一朝臥病無相識 一朝病に臥してあい識るなし
三春行楽在誰辺 三春の行楽誰(た)がほとりにか在る
宛転蛾眉能幾時 宛転(えんてん)たる蛾眉(がび)よく幾時ぞ
須臾鶴髪乱如糸 須臾(しゅゆ)に鶴髪乱れて糸の如し
但看古来歌舞地 ただ看る 古來歌舞の地
惟有黄昏鳥雀悲 ただ黄昏 鳥雀の悲しむ有るのみ
劉 希夷 りゅう きい、651年永徽2年 - 679年調露元年、28歳で死去、中国唐代の詩人、字は庭芝、廷芝。