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おまめ そらまめ

2014-04-03 | 日本語あれこれ百科
36 「お豆」と言うのに「おそら豆」とは言わないのは?

片づけをしていたら、日本語あれこれ事典があった。日本語学の臨時増刊号である。出版年は、2002年111月、VOL.21 とある。読み直してみる価値もあるようだ。日本語あれこれ百科に加えて、おもいつくままに、書いてみよう。

お豆は、美称をつけた語である。

そら豆は、ソラマメ、蚕豆、空豆、 Broad bean または Fava bean、学名 Vicia faba、マメ科の一年草または越年草と説明されるように種類を表す名称である。
フリー百科事典には、別名をノラマ 野良豆、ナツマメ 夏豆、テンマメ 天豆、シガツマメ 四月豆とあげている。

すると、豆についてはどうか。
同じく見ると、豆、 Bean、 Pulseとは、マメ科植物の種子のこととある。
大豆、インゲンマメ、ヒヨコマメ、アズキ、ラッカセイなどの総称と言う。

その記述に加えて、また小さいものや形の似たものを豆と表現する、とあるのは、豆という語の使い方を示して、さまざまな用い方があることが分かる。
そうすると、どうも、豆とお豆とを区別している使い方があることを知る。

食べる豆を、お豆と言っている。
そら豆も食用になるが、その形状をもって、おそら豆と言わずとも、そら豆としてわかる。

まめ、こめ、さかな、やさい、つゆ、などなど、美称の、お~ としての用法が親しまれてきた、食用の語に使われてきている。


豆の表現に言及する、さきのフリー百科事典ウイキペディアを、次に引用する。

>接頭語的な用法としては、主に規模が小さく小型であるさま(豆電球、豆台風、豆機関車、豆戦車など)や、子供であること(豆剣士や豆記者など)の意を表す。昆虫などの和名(マメクワガタなど)にもしばしば用いられる。
また、気が小さいことや、繊細などの性格を現すこともある。ただし「まめ」と書くと勤勉であるとか根気強いなどの意味があり、「豆」という語で表されるものとはやや異なる。
ラッカセイを寒梅粉の生地で包み焼いた豆菓子は、中年の男性からは「豆」と呼ばれることが多い。
肉刺も「マメ」と読むが、大きさや形状的に豆に似ている。また豆は比較的ありふれた食材であることから、一般的なサイズ比較や形状の形容詞にもつかわれる。例えば軟膏の使用適量を表す際に「アズキ大」(アズキだい)と表現したり、腎臓の形状を指してソラマメ型などという。英語には直訳すると腎臓豆となるKidney Beanと呼ばれる豆がある。

漢字の起源
豆という漢字は古代中国で使われていた高杯(たかつき)という脚がついた食器・礼器を表す象形文字であり、まめ(主にダイズ)は「菽」と書かれていた。いつからか食器「豆(中国語版)」に盛られたダイズを豆と表現するようになり、現在では中国・日本とも豆といえば食物の豆を意味する。




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