雨となった。小雨降る。洗濯物が乾かない。2日に及ぶ。講座の日、午後から。
スマホが直った。昨日の午後に学生が再び案内をしてくれた。修理に時間がかかった。それでも、目の前で開いて取り外してまた新しいガラス面を取り付けた。1時間の作業で、二百元だった。とりよせてくれたのですこしたかくなってこの値段、五百元と聞いて来たので、ガラス保護用のシールをサービスして元に戻ってさらに良くなったような、大したものだ。
午前、昨日の朝に銀行で換金をした。日本円10000円で中国元591.27元。ホテルの敷地内の建設バンクが店内の改装で見違えてしまった。受け付けのコンピュータで登録した発券を持って待つ。これは手間が省けていい。前の様子はそれこそ雲泥の差であるから、スピーディに進むと思った、というわけではなかった。明るくなって対面のようすがまるわかり、混み合っていないこともあって、随分と丁寧に、真札かどうか、番号で問い合わせるのかどうか、また旅券コピーに手間をかけて、結局は20分かかった。
忖度を述べる。忖は方寸のこころ、度ははかる、この語がどうつかわれたか。中国古代の詩には王が臣下を推測してことを行なった。それを儒教で孟子が王のかたるのを認めている。なすべきを説く。その用法が後々、朱子学でどのように解釈されたか。日本に移入して、朱子学が御用学問となった。そこに忖度する、忖度させる社会が実現したと江戸文学者は言う。幕府の支配原理を示す。
さて、時が経過して忖度を政治の用語に支配する関係をあてて、捉えることになる。そこには組織における上司の忖度を、部下が忖度するという表れ方である。つまり、王が忖度するのではなくて、臣下が忖度する関係として、上司と部下の関係が作られたことになる。部下が上司を忖度するのである。その語を用いて行政のあり方を突いた、それは利益誘導のために解釈して見せたのであるが、たちまちに政治社会の忖度現象とも見えるようすが議論された。
本来なら、上司による部下に対する忖度である。それがそうならなくなったのは、なぜか。日本語になった漢語の意味内容の捉え方を、日本社会における組織のあり方として、忖度の語をいわば誤用したのである。誤用はしかし、すでに近代政治の時期に始まったと言葉の使い方から類推できる。だが、ある社会学者によってもっと解釈をした議論を見ることができる。忖度の論理という。忖度の構造、忖度社会ニッポン、忖度の構造とばかり、忖度症候群を見ることになった平成のできごとである。
スマホが直った。昨日の午後に学生が再び案内をしてくれた。修理に時間がかかった。それでも、目の前で開いて取り外してまた新しいガラス面を取り付けた。1時間の作業で、二百元だった。とりよせてくれたのですこしたかくなってこの値段、五百元と聞いて来たので、ガラス保護用のシールをサービスして元に戻ってさらに良くなったような、大したものだ。
午前、昨日の朝に銀行で換金をした。日本円10000円で中国元591.27元。ホテルの敷地内の建設バンクが店内の改装で見違えてしまった。受け付けのコンピュータで登録した発券を持って待つ。これは手間が省けていい。前の様子はそれこそ雲泥の差であるから、スピーディに進むと思った、というわけではなかった。明るくなって対面のようすがまるわかり、混み合っていないこともあって、随分と丁寧に、真札かどうか、番号で問い合わせるのかどうか、また旅券コピーに手間をかけて、結局は20分かかった。
忖度を述べる。忖は方寸のこころ、度ははかる、この語がどうつかわれたか。中国古代の詩には王が臣下を推測してことを行なった。それを儒教で孟子が王のかたるのを認めている。なすべきを説く。その用法が後々、朱子学でどのように解釈されたか。日本に移入して、朱子学が御用学問となった。そこに忖度する、忖度させる社会が実現したと江戸文学者は言う。幕府の支配原理を示す。
さて、時が経過して忖度を政治の用語に支配する関係をあてて、捉えることになる。そこには組織における上司の忖度を、部下が忖度するという表れ方である。つまり、王が忖度するのではなくて、臣下が忖度する関係として、上司と部下の関係が作られたことになる。部下が上司を忖度するのである。その語を用いて行政のあり方を突いた、それは利益誘導のために解釈して見せたのであるが、たちまちに政治社会の忖度現象とも見えるようすが議論された。
本来なら、上司による部下に対する忖度である。それがそうならなくなったのは、なぜか。日本語になった漢語の意味内容の捉え方を、日本社会における組織のあり方として、忖度の語をいわば誤用したのである。誤用はしかし、すでに近代政治の時期に始まったと言葉の使い方から類推できる。だが、ある社会学者によってもっと解釈をした議論を見ることができる。忖度の論理という。忖度の構造、忖度社会ニッポン、忖度の構造とばかり、忖度症候群を見ることになった平成のできごとである。