面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

終戦/矢野シュー

2006年10月10日 | 野球
↑ついにGet!「矢野シュー」

さて、日曜日の讀賣戦に、開場と同時に駆けつけたのには理由があった。
今年新機軸の甲子園グルメで唯一手に入れることができていなかった「矢野シュー」をGetすることである。
これまでの経験から、おそらく試合開始までに売り切れるので、開場すぐなら買えるだろうとの目論見であった。

入場してすぐ、席には向かわず売店へと一目散!
いつも目にしていた、細長い「矢野シュー」の宣伝ポスター。
目を凝らして見ると、「売り切れ」の文字が無い!
よし!!
即購入である。

ようやく席へと向かい、前の席の観客がまだ来ていなかったのをいいことに、せもたれに乗せて“証拠写真”を一枚。
いわゆるパイ・シュー…いや、やわらかめのクッキー?くらいの硬さの皮に包まれて、中のカスタードクリームに独特の風味がある。
原材料を見てみると、マラスキノチェリー、桜花塩漬、洋酒との表記があるので、そのせいか!?
しかもひんやりと、とけかけのアイスクリームのよう。
更によく見たら「冷凍食品」とあった。
シュー・アイスやったんか?

タイガース終戦日にして、ようやくGetした甲子園グルメ最後のメニューは、試合前に食べたせいか、ほどよく甘かった…

終戦

2006年10月09日 | 野球

10月8日の讀賣を迎えた甲子園。
延長10回表、久保田大炎上6安打4失点で勝負あり。
その裏、ランナーが出るも最後は併殺打で試合終了。
あっけなく、今シーズンが終わってしまった。

久しぶりに開場と同時に入ったスタンド。
試合開始直前、あまりに美しかった夕焼けを写真に収めたが(カメラマンの腕が悪すぎるなぁ)、タイガースのたそがれを象徴していたとは、夢にも思わなかった。

「恋は足手まとい」

2006年10月08日 | 映画
19世紀のパリ社交界を舞台に繰り広げられる軽快な恋愛ゲームを描いた、フランス映画らし~い一本。

社交界で大人気の歌手・リュセット(エマニュエル・ベアール)は、一文無しのプレイボーイ・エドワール(シャルル・ベルリング)に夢中だった。
ところがエドワールは、持参金と上流階級の仲間入りを目当てに、リュセットには隠したまま、男爵令嬢のヴィヴィアヌと婚約を決めた。
リュセットに真実を言い出せないまま婚約式が近づくが、エドワールが知らぬ間に、男爵夫人はリュセットに、婚約式での歌の披露を依頼しにやって来た。
エドワールは、自分が花婿であることをリュセットに知られまいと奔走するが…。

いきなりリュセットが泣いているシーンから始まる。
しばらくエドワールに会っていない寂しさから泣きじゃくっているところへ彼がやって来るところから、一気に映画のテンションが上がる。
エドワールは男爵令嬢との婚約が決まったことから別れを告げに来たのだが、リュセットの魅力についつい愛を育んでいると、元夫が養育費をせびりに来て、彼女を慕う口臭のキツイ新聞記者がやって来て、男爵夫人が婚約式の歌を頼みに訪れ、歌を売り込みに作曲家が押しかけて、超セレブ・ハンサムがとんでもなく高価なプレゼントを贈った後を追ってやってきて…。

次々と切り替わる場面、あれよあれよと話が進む。
オートクチュールのドレス、まばゆいカルティエのサファイアリング、何十何百本ものバラの花束。
19世紀のパリのブルジョア達が享受した最高級品の数々が画面を彩る。
物語の舞台となるのは豪華で洗練された家具が並ぶ邸宅、ルイ18世の居城を模した見事な庭園の広がる屋敷。
社交界のゴージャスな世界に引き込まれ、エスプリの効いた恋の駆け引きのリズムに乗せられ、ジェットコースターはゴールへと連れていかれる。

女性のしたたかさと小憎らしいような可愛さが溢れ、男のマヌケぶりがこれでもかと描かれる、賑やかなラストシーン。
華やかな女性たちとみすぼらしい野郎ドモという、フランス映画ならではの映像は実に楽しい。

恋は足手まとい
2005年/フランス  監督:ミシェル・ドヴィル
出演:エマニュエル・ベアール、シャルル・ベルリング、スタニスラス・メラール、ドミニク・ブラン、サラ・フォレスティエ

風前の灯

2006年10月07日 | 野球
今日もタイガースは神宮でのヤクルト戦が中止。
一方、ナゴヤドームでは中日が広島相手に楽勝試合。

もしタイガースが試合をやって勝っていても、マジックは減ったということだが、やはりと言うか、当り前と言うべきか、広島4連戦は中日が楽々と3勝1敗で乗り切った。
目標に向かって突き進むチームと、目標の無いチームのモチベーションの差が如実に出ている。
優勝を狙えるチームと最下位になってもおかしくないチームとでは、元々チーム力に大きな開きがあるのだから、そこへ選手のモチベーションにも差があっては、広島が勝てるはずがない。
甲子園で彼らを迎えたときと同じである。
「残り試合全勝!」と意気込むタイガースと、どうあがいても5位か最下位か、というカープとでは、結果は目に見えている。

これでとうとう中日のマジックは4となった。
タイガースの優勝も風前の灯となった。
いくら残り試合全勝を目指していても、他力本願でしか優勝できないわびしさが空しい。
今年はなんせ、中日との直接対決で負けすぎである。
「もう1試合も負けられない!」
と言いながら先週の土曜日みたいな試合をしているのだから、そりゃムリだわな。
(竹下登風)

高田純次

2006年10月06日 | よもやま
芸能界の「適当男」と言えば高田純次。
あの“エエ加減さ”が心地よいのだが、それは自分に相通ずるものがあるからだろう。
自分もあんな風に歳をとりたいと思うときがある。
いや、“とりたい”と希望しなくても、とれるんとちゃうやろか (≧▽≦)

負けた!

2006年10月05日 | 野球
全国的な雨の影響で、タイガースは神宮でのヤクルト戦を流して小休止。
一方、ナゴヤドームの中日は、川上憲伸を立てながらまさかの敗戦!
この4連戦で広島がようやく一矢報いた。

先の甲子園でのタイガース戦で敗れた憲伸は、リベンジに燃えてマウンドに立ったに違いないが、2回表に広瀬にスリーランを浴びて先制を許してしまった。
中日打線はその裏、英智の内野ゴロで1点返すも、広島の元エース・ベテラン佐々岡の老獪なピッチングにしてやられて得点を奪えず、6回以降も小刻みな継投の前に押し切られてしまった。
福留とウッズさえ抑えるという基本さえ守れれば、中日打線は決して怖くない。

マジックは5のままで、タイガースとのゲーム差は2.5に縮まった。
明日もぜひ広島には意地を見せていただきたい。
まだまだセ・リーグの灯を消してもらっては困るのだ!

襲名いろいろ

2006年10月05日 | 落語
全く知らなかったのだが、柳家三語楼が6代目柳家小さんを継いだ。
先代5代目小さんは言わずと知れた人間国宝。
(落語好きの方しか分からんか)
江戸落語らしい、地味~な芸風で、個人的には好きでも嫌いでもない噺家だった。
学生時代に神戸の大きなホールで見たが、マイクを通しても声が小さくて聞き取りづらく、途中で眠気に襲われて難渋した覚えがある。

とは言え、名人上手として長年親しまれてきた噺家であり、小さんの名前が大看板であることには違いない。
その大名跡を、柳家三語楼が継ぐ?
京阪電車の駅に貼ってあったポスターで初めて知ったときにはビックリした。
小さんの名前が復活するなら、今の小三治が継ぐか、孫の小禄が継ぐものと思っていたからだ。
しかし、三語楼は小さんの長男であり、継いでもおかしくはない。
特に問題は無いのだが、個人的にはいかがなものかと思ってしまう。

由緒ある名前が“塩漬け”(誰も継ぐ者がないままになること)になるのも寂しいが、かといって安易に名前を復活させる必要もないだろう。
9代目文楽同様、先代とのあまりにも大きな乖離は、その名前がさびれていくようで哀しい。

小さん襲名のついでに、桂春蝶の名前を、息子の春菜が継ぐというニュースを見つけた。
こちらは、別にいいんじゃないか?という感じだ。
先代春蝶は2代目であったが、名前自体はそう“大きな名前”ではない。
筆頭弟子であった昇蝶が継ぐのも、なんだかなぁ…という感じだったし、他の弟子の皆さんの中から誰か、というのもイマイチ過ぎたこともあって、あまり違和感がない。
本人が亡くなってからかなり経っていて、春菜が継いでも父親と比較されてクサされることもあまりないだろう。
春蝶といえば、落語家というよりはラジオのディスクジョッキーや、熱烈なタイガースファン(タイガースが負けた悔しさで自宅の壁を殴って穴を開けた逸話は有名)のイメージの方が強いし。

襲名もいろいろ。

またしても負けない!

2006年10月04日 | 野球
タイガースは今日も、安藤の踏ん張りもあってヤクルトを撃破した!

一方、ナゴヤではリードされていた広島が8回に追いついた!

…と喜んだのもつかの間、気がついたら中日がサヨナラ勝ち。。
広島も、後ろへいくほどに投手が悪くなっていくので、同点どまりで9回以降を迎えるのは非常に心もとないのであるが、その不安がモロに出た試合であった。

それにしても中日は負けない。
ていうか、広島ももうちょっと頑張ろうぜ!
そんなことばっかりやってるなら、黒田はタイガースがいただくぜっ!
(ぜひ、いただいてくれ!フロントの皆さん!!)

やっぱりわからん

2006年10月04日 | 野球
昨日、神宮でヤクルトを撃破したが、先発井川の完封劇あったればこそ。
前回は甲子園で完投勝ちをおさめ、マウンドで泣いていたが、今回はフツウに笑顔でマウンドを降りていった。

甲子園での涙については、当日にテレビニュースで観たときには少しばかり感動したが、その後に出てくる話を総合すると、
「いよいよ来年からメジャーで投げるので、甲子園のマウンドも投げ納めか。ここではいろいろあったっぺ。」
てな感じの涙だったとか。
9月に入ってチームに貢献できなかったこれまでの不甲斐なさへの悔しさや、優勝に向けて一丸となっているチームにやっと貢献できたといううれしさで泣いた、という話は全く出てこない。
感動したのが損したような気分だ。

「やっぱりそんなもんか」と思いつつ、結局、彼の本当の考えや思いの本当のところはさっぱりわからない。
自分だけではないだろう。
きちんと思いを伝えないから、勝手な憶測記事を書かれ、井川像ができあがっていく。
いったい、どの井川がホンモノなのか、さっぱりわからない。

これも井川のコミュニケーション力や情報発信力の低さに起因するとも思う。
メジャーに行くのであれば、自分の意思や思い、考えは、しっかり発信できるようにならなければいけない。
流暢な英語をしゃべる必要は無い。
日本語で話せばいいので、しっかり自分の意思で情報発信できるようになってもらいたいものである。

「日本以外全部沈没」

2006年10月04日 | 映画
タイトルまんまの物語。
テレビのウルトラマンシリーズそのもののチープな特撮(さすが実相寺昭雄監修!)、稲川素子事務所の外国人タレントの怪演など、「いかレスラー」「コアラ課長」「ヅラ刑事」を世に送り出した監督・河崎実ワールドが炸裂!
B級感がたまらなく心地よい、マニア必見の怪作。

2011年、突然地球規模の地殻変動が起き、一週間でアメリカ大陸が消えて無くなったのを皮切りに、中国が沈没、ユーラシア大陸全土が沈没、アフリカ大陸が沈没、そしてオーストラリア大陸が沈没と、たった数日間で地球上から日本以外の陸地が全て無くなってしまった。
日本には、命からがら脱出してきた大量の難民(外国人)が押し寄せる。
一気に人口が増加した日本は、食料が不足し、物価は高騰、失業率も急上昇し、外国人犯罪が激増した。
政府は「超法規的措置」としてGAT(外人アタックチーム)を結成し、不良外国人を次々に検挙して国外追放するという強硬手段に出た。
外国人は日本人に対して媚びへつらうようになり、それに比例して日本人はどんどん特権階級化して横暴になっていく。
そして日本以外が沈没してから3年が経ち、外国人達の不満も爆発寸前となっていたが…

学校教育的価値観、あるいは優等生的発想を一切停止させることができなければ、この映画は不愉快以外の何物でもない。
人権蹂躙、外国人蔑視、異民族に対して人間が持つあらゆる形の悪意が描かれる。
GAT=外人アタックチームという、「帰ってきたウルトラマン」に登場するMAT=モンスターアタックチームを連想させる、戦前日本の特高、ドイツのゲシュタポ的組織が登場する時点で“終わっている”。

地球上に広い陸地はもはや日本列島以外に無く、生きていくためには“日本にとどまらせていただく”しかない立場の各国首脳が、日本の総理大臣に対して究極の卑屈な態度をとるシーンなど、人権団体幹部が観たら卒倒するに違いない。
特に、元中国国家主席や元韓国大統領が、日本の総理大臣に身をよじるようにしてへつらうシーンは、一歩間違えれば国際問題にもなりかねないほどの過激さである。

どこの国が残ることになろうが、その国以外が全て海の藻屑と消えるようなことになれば、この映画のように優位な立場を濫用して、支配階級と下層階級が生まれることだろう。
大ヒットしている「日本沈没」に対する強烈なアンチテーゼとして面白い。

でもやっぱりサイテー!
とはいえ、「サイテー」というのも、笑いにおける重要なファクターだ。
とにかく常識的思考を停止して、くだらなさを堪能すべき作品。

日本以外全部沈没
2006年/日本  監督:河崎実
出演:小橋賢児、柏原収史、松尾政寿、藤岡弘、、村野武範、土肥美緒、松尾貴史、デーブ・スペクター、筒井康隆、黒田アーサー