邪悪なドラゴンを倒し、美しいフィオナ姫を助け出して彼女の王国を救った緑の怪物・シュレックも、今では最愛の家族に囲まれて平和で幸せな日々を送り、すっかりマイホームパパになっていた。
朝目が覚めれば子供たちの世話をし、朝泥風呂を楽しんで家事を手伝い、観光客の相手をしたら目玉カクテルで一息…というところに押しかけてくるドンキー達と賑やかに過ごしながら“幸せ宣言”を謳い、皆が帰ったあとは家族5人で一緒にベッドに入って安らかな夜を迎える。
翌朝目が覚めれば子供たちの世話をし、朝泥風呂を楽しんで家事を手伝い、観光客の相手をしたら目玉カクテルで一息…というところに押しかけてくるドンキー達と賑やかに過ごしながら“幸せ宣言”を謳い、皆が帰ったあとは家族5人で一緒にベッドに入って安らかな夜を迎える。
また翌朝目が覚めれば子供たちの世話をし、朝泥風呂を楽しんで家事を手伝い、観光客の相手をしたら……
同じことが繰り返される平凡で幸せな毎日を過ごすシュレックは、次第に「良き夫」「良き父」そして村人たちの「ヒーロー」でいることに少し疲れてきた。
そして自由気ままに暴れまわり、村人たちから恐れられていた怪物の頃の暮らしを懐かしく思い出していた。
そんなシュレックの心の隙間に、ペテン師の魔法使い・ランプルスティルスキンが入り込んできた。
かつて王と契約を交わして領土を手に入れる寸前のところで、シュレックに邪魔をされたと恨んでいる彼は、言葉巧みにシュレックに近づき、「一日だけ元の怪物に戻す」契約を持ちかける。
交換条件は「シュレックの過去の一日」。
ランプルスティルスキンと酌み交わした酒の勢いも手伝って、シュレックは深く考えることなく、どの日でもいいと過去の一日を差し出して契約書にサインしてしまう。
たちまち風景は一変!
シュレックは再び人々から恐れられていたかつての姿を取り戻し、ノビノビと“緑の怪物”を満喫する♪
…はずだった。
シュレックがやってきた「遠い遠い国」は、ランプルスティルスキンが君臨し、シュレックの仲間である怪物たちを奴隷として働かせていた。
そこは、フィオナとの愛もかわいい子供たちも、ドンキーとの友情も長靴をはいた猫も存在しない、悪夢のパラレルワールドだったのである。
しかも、ランプルスティルスキンと交わした契約を解除できなければ、シュレックはおとぎの国と共に消滅するという!
仲間を救い、これまでの平和な世界を蘇らせるために立ち上がるシュレック。
無事に契約をキャンセルし、“大切なもの”を再び取り戻すことはできるのか…!?
アニメ作品として、全世界で圧倒的な興行成績を収めているシュレック・シリーズも、いよいよラストシリーズ。
実は恥ずかしながら今回が“初見”であったが、全く問題なく、存分に楽しめた♪
逆に、こんな面白いシリーズだったのなら、最初のシリーズから観に行けばよかったと思ったほど。
日常における“何気ない幸せ”というのは、何気ないというだけあって気付かないもの。
特に、フィオナと出会うまで怪物として奔放過ぎるくらいに自由に生きてきたシュレックにとっては、家族の愛に包まれて平々凡々と毎日を過ごすことの幸せは、段々と見えなくなっていくものだろう。
そんなシュレックのことをよく知るからこそドンキーと長靴をはいた猫は、毎日押しかけてはシュレックに今が幸せであることを口にさせていたのなら、これほど麗しい友情はあるまい。
しかしそんな友情に気付くはずもなく、シュレックは契約の条件さえもまともに考えることなく、まんまと謀略にはまってしまい、実に小さな快楽に飛びついて喜んでいるうちに、取り返しのつかない事態へとはまり込んでいく。
「平凡なシヤワセ」に不満を持つわけではないが、そのシヤワセを忘れてしまうということは、人間誰しもよくあること。
そして「平凡なシヤワセ」を忘れたとき、とんでもない落とし穴にハマってしまうということも、これまた誰にでも起こりうること。
そうやってシヤワセを手放してしまってからでは取り返しがつかない。
シュレックは、その身をもって我々に、日常の「平凡なシヤワセ」を忘れてはならないことを教えてくれる。
更に一度手放してしまった「シヤワセ」を取り戻すには、どれだけの労力が必要かということも。
ファンタジーとして家族そろって楽しめるだけでなく、子供達には友情の大切さを、オトナ達には平凡な幸せの大切さを、そして家族みんなで「家族のすばらしさ」と親子愛の温もりを教えてくれる。
こう書くと何やら説教じみた映画かと思われるかもしれないが全くそんなことはなく、サラリとさりげなく、ちりばめられたギャグに笑いながら、心の中に“大切なもの”が染み込んでいく。
“寝正月”にも飽きてきた皆さんにお勧め、家族サービスをお考えの親御さんにピッタリの、家族そろって楽しめる娯楽アニメの秀作。
「シュレック フォーエバー」
2010年/アメリカ 監督:マイク・ミッチェル
声の出演:マイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアス、エディ・マーフィ、アントニオ・バンデラス
朝目が覚めれば子供たちの世話をし、朝泥風呂を楽しんで家事を手伝い、観光客の相手をしたら目玉カクテルで一息…というところに押しかけてくるドンキー達と賑やかに過ごしながら“幸せ宣言”を謳い、皆が帰ったあとは家族5人で一緒にベッドに入って安らかな夜を迎える。
翌朝目が覚めれば子供たちの世話をし、朝泥風呂を楽しんで家事を手伝い、観光客の相手をしたら目玉カクテルで一息…というところに押しかけてくるドンキー達と賑やかに過ごしながら“幸せ宣言”を謳い、皆が帰ったあとは家族5人で一緒にベッドに入って安らかな夜を迎える。
また翌朝目が覚めれば子供たちの世話をし、朝泥風呂を楽しんで家事を手伝い、観光客の相手をしたら……
同じことが繰り返される平凡で幸せな毎日を過ごすシュレックは、次第に「良き夫」「良き父」そして村人たちの「ヒーロー」でいることに少し疲れてきた。
そして自由気ままに暴れまわり、村人たちから恐れられていた怪物の頃の暮らしを懐かしく思い出していた。
そんなシュレックの心の隙間に、ペテン師の魔法使い・ランプルスティルスキンが入り込んできた。
かつて王と契約を交わして領土を手に入れる寸前のところで、シュレックに邪魔をされたと恨んでいる彼は、言葉巧みにシュレックに近づき、「一日だけ元の怪物に戻す」契約を持ちかける。
交換条件は「シュレックの過去の一日」。
ランプルスティルスキンと酌み交わした酒の勢いも手伝って、シュレックは深く考えることなく、どの日でもいいと過去の一日を差し出して契約書にサインしてしまう。
たちまち風景は一変!
シュレックは再び人々から恐れられていたかつての姿を取り戻し、ノビノビと“緑の怪物”を満喫する♪
…はずだった。
シュレックがやってきた「遠い遠い国」は、ランプルスティルスキンが君臨し、シュレックの仲間である怪物たちを奴隷として働かせていた。
そこは、フィオナとの愛もかわいい子供たちも、ドンキーとの友情も長靴をはいた猫も存在しない、悪夢のパラレルワールドだったのである。
しかも、ランプルスティルスキンと交わした契約を解除できなければ、シュレックはおとぎの国と共に消滅するという!
仲間を救い、これまでの平和な世界を蘇らせるために立ち上がるシュレック。
無事に契約をキャンセルし、“大切なもの”を再び取り戻すことはできるのか…!?
アニメ作品として、全世界で圧倒的な興行成績を収めているシュレック・シリーズも、いよいよラストシリーズ。
実は恥ずかしながら今回が“初見”であったが、全く問題なく、存分に楽しめた♪
逆に、こんな面白いシリーズだったのなら、最初のシリーズから観に行けばよかったと思ったほど。
日常における“何気ない幸せ”というのは、何気ないというだけあって気付かないもの。
特に、フィオナと出会うまで怪物として奔放過ぎるくらいに自由に生きてきたシュレックにとっては、家族の愛に包まれて平々凡々と毎日を過ごすことの幸せは、段々と見えなくなっていくものだろう。
そんなシュレックのことをよく知るからこそドンキーと長靴をはいた猫は、毎日押しかけてはシュレックに今が幸せであることを口にさせていたのなら、これほど麗しい友情はあるまい。
しかしそんな友情に気付くはずもなく、シュレックは契約の条件さえもまともに考えることなく、まんまと謀略にはまってしまい、実に小さな快楽に飛びついて喜んでいるうちに、取り返しのつかない事態へとはまり込んでいく。
「平凡なシヤワセ」に不満を持つわけではないが、そのシヤワセを忘れてしまうということは、人間誰しもよくあること。
そして「平凡なシヤワセ」を忘れたとき、とんでもない落とし穴にハマってしまうということも、これまた誰にでも起こりうること。
そうやってシヤワセを手放してしまってからでは取り返しがつかない。
シュレックは、その身をもって我々に、日常の「平凡なシヤワセ」を忘れてはならないことを教えてくれる。
更に一度手放してしまった「シヤワセ」を取り戻すには、どれだけの労力が必要かということも。
ファンタジーとして家族そろって楽しめるだけでなく、子供達には友情の大切さを、オトナ達には平凡な幸せの大切さを、そして家族みんなで「家族のすばらしさ」と親子愛の温もりを教えてくれる。
こう書くと何やら説教じみた映画かと思われるかもしれないが全くそんなことはなく、サラリとさりげなく、ちりばめられたギャグに笑いながら、心の中に“大切なもの”が染み込んでいく。
“寝正月”にも飽きてきた皆さんにお勧め、家族サービスをお考えの親御さんにピッタリの、家族そろって楽しめる娯楽アニメの秀作。
「シュレック フォーエバー」
2010年/アメリカ 監督:マイク・ミッチェル
声の出演:マイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアス、エディ・マーフィ、アントニオ・バンデラス