名古屋市千種区にある覚王山日泰寺は、日本で唯一の超宗派の仏教寺院です。Wikipediaによれば、各宗派(現在19宗派が参加)の管長が、三年交代で住職を務めているとのこと。というのも、この寺には釈尊の真舎利が安置されているからです。「覚王」とは釈尊のことで、日泰は日本とタイ国を意味します。19世紀末に発見されたお釈迦様の遺骨をタイ国から分け与えてもらったので、日泰寺と名付けられました。日・タイ友好の寺でもあります。
堂々たる山門の両側には通常は阿吽の仁王像が配置されている場合が多いのですが、この寺は少し違っていて、左に迦葉尊者、右には阿難尊者が配されています。二人共釈迦十大弟子で、迦葉尊者は仏法の第2祖、阿難尊者は第3祖とされています。
山門を抜けると壮大な本堂が現れます。ここでお参りして満足して帰る人が多いようですが、できれば北側の大通りの向こう側にある舎利殿の方まで足を延ばしましょう。
この入り口から入ると、右側に舎利殿、正面に拝殿が見えてきます。
正面に見える拝殿の向こう側に奉安塔があり、そこに仏舎利が安置されています。そのように意識すると釈尊が身近に感じられます。右手前に見えるのはどうやら釈尊の涅槃像のようです。