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第一志望を譲らない子

成績的には半年前でも、ちょっと苦しい1日校。

本人の実力に合わせて、がんばれば届くかもしれない別の学校があるので、そちらを受けるべく学校別対策をしていきたいと、お父さん、お母さんが考えるという場合は少なくないでしょう。

で、そういう話をする。

相談することはまったく問題ない。むしろしっかり話をした方が良いのです。しかし、そういう話をしても

「いやだ、絶対受ける。」

と言い張る子がいます。

どうします? 説得しますか?

私は本人があきらめていない以上、第一志望を譲るべきではない、と思います。

「だけど、大変でしょ?まだ偏差値は10以上離れてるのよ!」

こういう説得というのは、多分子どもを「だめだ、だめだ」と言っているようで楽しくはありません。また、お母さんは「僕を信じていない」と思われるのもあまり気分が良くない。

私が子どもの第一志望を変更するのは、子どもがあきらめて勉強しなくなったとき、だけです。勉強しなくてもあきらめていないうちは変えない。

というのは、全部合格することが子どものためではないと思っているからです。

もちろん受験ですから、どこかには入ってほしいとは思うものの、自分ががんばってもだめだった、という経験もあっていいと思うのです。

受験勉強はどうしてもがまんが必要になります。その分がんばらないといけないから、「夢」はあった方が良い。この目標を果たすためにがんばるんだ、ということは必要ですし、それがだめでも「受けられた」ことで、「自分の力では届かなかった」ということを知るのは大事なことです。

以前、お父さん、お母さんが強引に1日の志望校を変えたことがありました。無事合格したのですが、その時子どもが言った言葉は

「先生、僕あの学校受からなかったかな?」

というものでした。

受験はある意味本人が納得して受けなければ意味がないと思うのです。落ちても本人が納得のいく受験が良いのではないでしょうか。

ただし、すべてそれを通されるとどうしようもないので、第二志望、第三志望あたりでは調整してもらうように心がけていますが。

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