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基礎練習と応用練習の違い

通過算を勉強するといくつかのパターンを練習することになります。

AとBという2つの列車があるとして、向かい合っている場合、AがBを追い越す場合。あるいは木や人など、長さのないものを通過する場合、駅のホームなど長さのあるものを通過する場合。

それぞれの場合に分けて、長さはどうなる、速さはどうなる、というのを練習しなければならないので、これはある程度繰り返します。(ただし、ある程度ですが。)

これは基本的な考え方を徹底するためのもので、だから繰り返しやるし、同じ問題を使っても構わないだろうと思います。

しかし、応用練習は、たくさん繰り返しやる、という性質のものではありません。一問一問はやはり時間がかかるし、ていねいに解いていかないといけない。ただし、一度解けてしまえば、突破した経験が身につきます。その分、たくさんはできないし、たくさんやらせると一問一問の理解が充分でなくなるから、蓄積しないのです。

ところがこの勉強法を間違えているところが多いと思います。基本練習も応用練習も大量にやらせる。何か、野球の100本ノック、みたいな感性があるのでしょうか。例えば通過算を50問も100問もやるということは、しっかり考えずにやることが多くなってしまう。惰性で解いてしまうというか。ノックのように体が反応する、というようなことは全く必要はないのです。

基本問題は解くステップ数が少ないので、たくさんできるという面は確かにあるし、多少やりこむことで身につく部分があると思いますが、応用問題は急がせてたくさん解かせても、あまり役には立たない。むしろ「なるほど」と思うような発見をすることで、考える力がついていくようなところがあるので、この2つの違いを明確にして勉強を進めてください。

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