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総復習と過去問のタイミング


快調に過去問をやっている塾と、「秋まで絶対に手を出さないでください」という塾とあるようです。

秋まで絶対に手を出さない、というのは

1 まず総復習をしっかりやる
2 今やって点数がとれないとがっかりする

という2つの理由がメインのようですが、でも、秋にできなかったら「もっとショックだろうに」と私なんかはつい思ってしまいます。

塾の夏期講習のカリキュラムでも明確に分けているところもあって、お盆休みまでは「総復習」。お盆明けからは「過去問」というような組み方になっているところが多いようです。つまり8月10日前後まで復習にかける、ということなのでしょうが、じゃあ、8月10日を過ぎたら復習をしないのか、というとそんなことはないでしょう。

過去問をやりながらも、「ここは不安だ」と思う部分があれば、やはり復習はするもの。

つまり、これは同時並行であって、「切り替えるべきもの」ではないのです。

8月10日までに総復習をしよう、としたってそんな間に合うわけがない。土台、2年ぐらいかけて勉強してきた内容をそんな短い時間に復習できるわけではないでしょう。

過去問をやり、自分の志望校に出る問題を研究する。そしてまたその出来から自分の不安な部分を見つけ出し、わかっていなければ基礎からやり直す。

全体のカリキュラムから考えると「場当たり的」に見えるかもしれませんが、結局、「出る問題」を「できるようにする」ということで考えれば、このやり方が一番効率が良い。

合格する力というのはやはり、それなりに努力を積み重ねて仕上がっていくものです。だから、復習を秋にやることだってあるし、もう一度あるテーマを11月にやり直すことだって十分にありえる。

でも最終的に入試日までに、それが仕上がればよいので、やり方はいろいろあって良いでしょう。

過去問はどうしても個別の対応が必要になります。

その分、塾側の対応は大変になる。塾の経済合理性で言えば、なるべく全員同じカリキュラムをやらせることなので、過去問のスタートを遅らせる、というのはそういう話ではないのかなあ、とふと思ってしまったりするのですが。

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第42回 図形問題を得意にする
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