孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

マメの日常

2023-12-07 20:11:46 | 2歳半から

去年の今ごろ、マメを「児童発達支援」的なところに通わせたくて、アチコチ問い合わせをしていました。

1歳半を過ぎたマメに、週1回のろう学校以外の「行くところ」をつくってあげたくて。

けっきょく「児童発達支援」はダメで、ガッカリしたのですが...。

 

1年後のいま、マメには「行くところ」がいくつか見つかっています。

それに加えて、わたしたち祖父母が月・水・金曜日に行くので、マメの毎日はけっこう盛りだくさん。

 

月曜日: ベビーくもん(11:00〜11:30)/ 午後は祖父母と遊ぶ

水曜日: 幼稚園のプレクラス「ひよこルーム」(10:00〜11:00)/ 午後は祖父母と遊ぶ

木曜日: ベビーくもん(11:00〜11:30)

金曜日: ろう学校幼児教室(10:00〜12:30)*片道1時間、祖父母が車で送り迎え

 

祖父母が行かない火曜日と木曜日(午後)は、近くの児童センターに娘が連れて行っているようです。

ここは、児童館制度が充実していない娘の地域で、唯一の独立児童館です。

よく通うので、職員さんにも「マメちゃん」「マメちゃんママ」と、おなじみになっているらしい。

 

ベビーくもんは、「学習成果」のほどはよくわからないけれど、そこは始めからあまり期待していません。

とにかく「行くところ」の確保でしたから。

くもんリュックをしょってウキウキと通っているようなので、まあ良かったです。

 

祖父母との遊びは公園遊びが主です。

昼食のあと、

「さあマメちゃん、公園行こうか」

「ウン!」

ということになり、徒歩10分ほどの公園に向かいます。

抱っこ要求もすっかり影をひそめ、タッタカとよく歩くマメです。

 

大型遊具があり、マメは活発にからだを動かして遊びます。

公園のつぎは近くの大型スーパーに寄るのが定番コース。

店内のおもちゃ売り場、100円ショップ、書店、ペットショップなどをはしごしていると、娘が合流。

フードコートか店内スタバでおやつ。

 

4時ごろ帰宅し、軽く遊んで「ばあばたちそろそろ帰るよ」。

帰すまいと、「ばあばあそぼう」を連発して手を引っぱるマメでしたが、「暗くなるとおばけが車の中に入ってきて、ばあばもじいじもガオーって食べられちゃう」と言うと、最近は納得して(?)手をはなします。

 

2歳7ヶ月のマメ、こんな感じの日常です。


マメ2歳7ヶ月

2023-12-02 12:43:05 | 2歳半から

2歳7ヶ月になったマメ。

言葉の状況を書きます。

 

<おとな(ばあば)の言うことを繰りかえす>

かんたんな用事のやりとりだけでは言葉の発達は促せないと思い、少し長めの文を使うことがあります。

「マメちゃん、今日はお空が青いね、雲がぜんぜんないね」

「お外はすごく寒いから、あったかいオーバー着ていこうね」

「公園で亀さんにパンパンあげてからすべり台しようか」

など、5語文〜7語文。

 

すると、「うん」と返事したあとで、ばあばの発言をそのまま繰りかえすマメです。

これって自分なりに言語習得の自主練(?)をしているのかな、と頼もしいです。

ちなみに、発音も言い方もたどたどしいけれど、単語を抜かすことはありません。

上手に再現できます。

 

<発音がしっかりしてきた>

上記の場面では、今聞いたことをすぐ繰りかえすので、発音はかなりハチャメチャです。

でもふだんの会話では、目に見えて発音が改善してきました。

カ行が苦手なのかなと思っていましたが、

うえん行!」(おとなが行き渋っているとき)

「じいじ、ここだよ」(じいじが運転中道を間違えて、わたしや娘に文句を言われているとき)

など、かなり明瞭な発音です。

 

全体的に

「え〜と、マメちゃん、今なんて言ったの?」

みたいな場面が減ってきました。

 

<自発語のレベルは?>

もちろん、冒頭の「ばあば発言の繰りかえし」レベルには達していません。

(この月齢であれくらい話せる子はけっこういると思いますが。)

要求などは一語で足りるし(「おちゃ」「みかん」「おそと」「だっこ」など)、

そのほかも、まだまだ2語文が主流です(「ばあばあそぼう」「ちっこでた」「おうちかえる」など)。

 

たまに

「あっ、しんごう青だよ、はやくはやく」

「むしきらーい、あっちいって」

など、少し長めの発語もあります。

 

 


半眼で「今を生きる」

2023-11-23 16:34:54 | 2歳半から

先日「こみこみライン」(小耳症子育てのグループライン)にこんな投稿がありました。

「小学校就学時、地域の小学校とろう学校どちらを選んだか。その後のメリット・デメリットを教えてほしい」と。

おお!と身を乗り出して待っていると、活発な返信が次から次へと登場しました。

(この話題は「両耳さん」というサブグループで出ました。片耳が健聴の片耳小耳症の子には、就学時の悩みはありません。)

 

総勢10人近いお母さんたちが、自分の経験をていねいに語ってくれます。

どのお母さんも(お父さんの返信もあり)、我が子のために夢中で奮闘したことがわかります。

とても参考になったし、「よーし、わたしも頑張るぞー」と奮い立ちました。

 

小学校就学は、難聴のマメにとって人生の一大事です。

頼りない娘にはまかせておけないから、わたしが飛びまわることになるはず。

*通えるろう学校をいくつか見学する。

*市役所に行って、地域小学校の受け入れ態勢を確認する

*近隣市・近隣県の自治体にも問い合わせをかける

などなど、などなど...。

 

場合によっては、「要請」や「交渉」といった、高度のコミュニケーション能力が必要になるかも。

でも大丈夫。そこはわたしの得意分野です。

マメの就学までまだ4年以上あるけど、本当なら今からだって動きたいくらいです。

 

でも、でも、でも...、それができない。

婿さんが転勤族だから...。

 

ふだん、このことは考えないようにしています。

難聴のマメのために、じゅうぶんな就学準備ができないなんて。

就学後のマメが、ひとつの学校に落ち着けずに次々と転校をくりかえすなんて。

そんなこと...、考えるのはつらすぎます。

 

つらすぎることを考えると心が壊れます。

で、わたしが自衛のためにとっている方法はふたつ。

1.<ついこのことを考えてしまう時は、(心の)目を薄く半開きにして焦点をクッキリ合わせない>

2.<「今を生きる」をモットーにして、先のことを見ないようにする>

 

これが今日のタイトルの意味です。

大体うまくいっているのですが、今回「こみこみライン」の就学話題を読んでいるうちに、少しヤバい感じになりました。

またしっかり気持ちを建て直さなくては。

 

 

 

 

 

 

 


ろう学校の祖父母参観 つづき

2023-11-11 08:55:26 | 2歳半から

幼稚部参観のあとは、マメのいる幼児教室の参観です。

マメの部屋に行くと(10組くらいの親子が二部屋に分かれて活動)、風船を使ってワーワー遊んでいます。

マメはわたしたちを見て少し照れたように笑いますが、そのままママといっしょに遊びをつづけます。

 

おお!

この大人な対応にはビックリ!

 

「すぐに走り寄ってきてわたしに抱っこを求め、そのまま離れない」などという状況も思い描いていたからです。

そうなったら困るな、などと危惧していたからです。

マメちゃん、成長したね。

 

今回、マメだけでなく娘に関する危惧も解消しました。

 

<トロくて口下手で人間関係能力の低い娘。

ほかのママさんたちから疎まれているんじゃないか。

ママが疎まれればマメも疎まれる。

ふたりは幼児教室内でのけ者になっているのでは?>

こんな不安がときどき胸をよぎっていたのです。

 

じっさいにこの目で見たふたりは、教室でイキイキと楽しそうでした。

遊びの中で、娘はさりげなくほかのママさんたちと会釈しあっているし、

化粧して少しおしゃれもしているようすは、わりと可愛いかも。

さらに...。

 

懇談会でふたりの祖母さんから声をかけられました。

ひとりからは「マメちゃん、いつもお利口さんでいい子ですよねー」と。

もうひとりからは「マメちゃんの可愛らしいおかっぱスタイル、おばあちゃまがカットしているんですって?」と。

どうもこのふたりは、仕事を持つ娘さんにかわって、時おり幼児教室に付き添っているらしい。

 

この祖母さんたちの言葉から、娘とマメは「決して」のけ者になどなっていないと確信が持てました。

 

娘やマメと合流するために最後に幼児教室に戻ると、ちょうどお片づけが始まるところでした。

先生がピアノを弾いて「お片づけの歌」を歌っています。

1〜2歳児なので、まだまだみんな機敏には動けません。

寝ころがって何もしない子もいます。

そんな中、マメはテキパキと、細かいおもちゃを箱の中に投げ込んでいます。

「マメちゃんえら〜い」

「マメちゃんありがとう」

などの言葉が、周囲のママたちから寄せられます。

 

うれしく楽しく幸せな一日でした。

「うちのマメがいちばん可愛くてかしこそうだったなぁ」とは夫の感想。

「バッカじゃないの?」と苦笑しながらも、「うんまあそうかもね」と内心うなづくわたしでした。

 

 

 

 

 

 


ろう学校の祖父母参観

2023-11-11 07:51:46 | 2歳半から

きのう、ろう学校幼児教室の祖父母参観がありました。

何週間もまえからウキウキと楽しみにしていたイベントです。

 

10時に4人いっしょに「登校」し、いったん別れます。

わたしたち祖父母のスケジュールは以下の通り。

1、幼稚部参観

2、幼児教室参観

3、懇談会

4、幼児教室に戻って合流解散

 

1では、幼稚部集会室で11月誕生会を見学しました。

15人足らずの子どもたちとその保護者が集まっています。

年少・年中・年長、3学年合わせてこの人数。

理想的な少人数教育ですね。

 

前半はおはなし会。

前に出たひとりの先生が、絵や小道具を使って、子どもたちとやり取りしながらおはなしを進めます。

大きく口を開けて、明瞭な発音です。

子どもたちは「あたしもー」「ちがーう」「やりたーい」などと活発に発言しています。

 

後半は11月誕生児(6歳男児)のあいさつです。

小さな台に乗って、やや不明瞭な発音ながらも堂々のスピーチ。

「僕が好きなこと」というテーマで、自転車とTVアニメについて話しました。

 

見学中、ついぞ手話を目にすることがありませんでした。

そう、このろう学校は口話教育で知られたところなのです。

 

マメ送迎の際、付属中学校・高校の登下校に遭遇することがありますが、生徒たちはふつうに談笑しながら歩いています。

*ろう学校生徒なのにふつうに会話ができるのはなぜ?

*ふつうに会話ができるのにろう学校に通うのはなぜ?

と、いつも疑問に感じていました。

 

口話できる聴力レベルの子しか受け入れない?

まさかね。

中度から重度まで、いろいろな子どもを受け入れているはずです。

でも、重度難聴の子どもに手話でなく口話を教えるって、どうやってやるんだろう?

もちろん、牧野友香子さんのような例 はあるけれども...。

(長くなったので次記事につづきます)