大晦日に、次男が(ひとりで)泊まりに来ました。
これは毎年の恒例で、次男一家は大晦日にはそれぞれの実家に泊まります。(子どもたちは母親といっしょ。)
「なんで?」「幼稚すぎるよね」と、大いに首をかしげていたわたしと夫ですが、今回初めて謎がとけました。
酒に酔った次男がポロリともらしたのです、「両親がふたりきりで大晦日を過ごすのは寂しいだろうから」と。
な、な、なんですと?! 耳を疑ったわたしです。
数秒後、目からウロコが落ちました。
そうか、そういうことだったのか。
息子たちが、日ごろからいやにひんぱんに実家を訪れるのは「両親の寂しさを和らげるため」だったのか。
どちらの息子も、平均して月に1回は家族連れでやってきます。(ちょっと来過ぎじゃない? と思うこともたびたび。)
なめんなよ。
「年寄りは寂しい」なんて決めつけんなよ。
ぜーんぜん寂しくなんかないから。
いまは娘母子のサポートに夢中で、寂しさの入り込む余地なんてないし、
そのまえだって、「(仕事をリタイアした年寄りだから)生きがいがなくて寂しい」なんて、考えたこともなかった。
日々の生活はいつだってメリハリがあって、生きている充実感があった。
いま味わっている苦悩にしたって、ぽやんとした生ぬるい寂しさとはまったくの別ものです。
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