ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

北九州 小倉から大分県大分市へ

2015年12月07日 | 自転車の旅 国内
●小倉(福岡県北九州市)から大分県中津市へ

小雨の降るなか出発した。
九州の東海岸は天気は回復との予報を信じるのだ。
九州とはいえ、12月の小雨は冷える。

午前中はひたすら人口の多い地域を走る。
車が多いので歩道を走らなければならないけど、これが段差が多くて参る。

歩道の段差のたびに歯を食いしばり、

「ガツーン!」

に耐えなければならない。
いや耐えるのは人だけじゃない。
フレームやタイヤホイール、キャリヤにじわじわダメージを与えているだろうな。

行橋市を越えて空軍基地を過ぎたあたりから車道を走れるようになって、段差ストレスからは幾分解放されたが、かわりに雨が強くなってきた。

国道沿いの集合住宅の駐輪場を借りてサササッと雨具を着た。

使い込んだパタゴニアのレインウェア。
僕はこのパタゴニアを信頼している。

見た目も割とカッコイイ。
しっかり雨を遮断するのは勿論だけど、何よりも圧巻なのは、

洗濯機で洗える。
乾燥機をかけると、防水性撥水性が回復する

これなのだ!

ちなみに、汚れたままで放置したら防水性が落ちるだけでなく、内側の防水フィルムが劣化してボロボロになりやすいと言う。

冬のバックカントリーのお客さんのなかにパタゴニアの社員さんがいて、細かなメンテナンス方法をいろいろ教えていただいたのだ。

どんどん洗って、
どんどん乾燥機なのだ。

乾燥機の高温でブン回すことで表面の撥水生地の目が立ち上がり、性能が回復するという。

最初の投資は他メーカーよりも高くなるけど、
圧倒的に長持ちする。

なんだかんだ言っても最終的には安上がりになる。
そしてエコだ。

そこがいい。

それに、
どんどん洗濯機OKとは、
遠征の多いヘビーユーザーにとって、嬉しい限りじゃないか。

真にプロ仕様だと思う。

さて、中津市が近づくとすっかり晴れた。
パタゴニアは着たまま、とりあえず着て乾かす。笑

市街地に近い橋を渡ると、お城が見えてきた。

黒田官兵衛が築城した中津城だけど、
現在の天守閣は1960年代に観光振興のために作られたもので、かつての中津城とは関係ないそうだ。
知らなきゃ良かった。

●大分県中津市から大分市へ

中津市からは、1時間強で宇佐神宮。
ここは全国の八幡様の総本社。

その昔、山小屋家のご先祖様はとうとう仏教に改宗せず八幡様を祀ってきた。つまり千年前から神道のままだ。
つまり山小屋家にとって宇佐神宮は、一番偉い神様ということらしい。

仏教的にいうと、総本山。
なにしろ偉いのだ。

しかし通過。

すみませんご先祖様。
先を急ぐので…。(笑)

この先、まずまずの峠が二つ連続する。
二つ目の峠の頂上には「ハーモニーランド」という名のバブルの廃墟?ではない、驚いたことにちゃんと営業してる!的な、頑張ってる遊園地がある。
そこから一気にダウンヒルすれば、
いま話題の温泉県の元締め「別府」の町が見えてくるのだ。

別府から大分市は近い。
なんとシーサイドなサイクリングロードで繋がっている。

海が、キラキラしているのだ。


大分市で宿泊したホテルでは、
なんと自転車を部屋に入れさせてくれた。

自転車を部屋に。は、外国では割と一般的。
つまり部屋は土足だし、だったら靴もタイヤも同じじゃん!ということらしい。

が、日本文化は違う。
靴を脱ぐ文化だから、自然と
「自転車を室内など汚い!」となる。
なんでも風水的にも、お金が逃げるそうだ。

出た~!いかさま風水。

なわけないだろ。(笑)

俺は自転車を部屋の壁に掛けてるリッチメーンを、
何人も知っているぞ。

むしろ逆だろ!と
思うのだ。