●宮崎市から都城市へ
宮崎の市街地も九州の他の県庁所在地と同じく、
自転車にとって走りやすく快適だ。
広めの歩道は
歩行者、
自転車、
ゆるく区分されていて、もちろん自転車エリアを歩行者が歩いてもよく、その逆もいいんだけど、
こうしてゆるやかに区分されていたらお互いが尊重し合える雰囲気が自然と生まれるように思う。
我の強い国民性、県民性ではうまくいかない仕組みかもしれないけれど、互いを気遣い合える九州ならばうまくいくだろう。
さて。
宮崎市で泊まった宿の朝食はもちろんバイキングで食べ放題だった。
またしても食べ過ぎた僕は腹をさすりながらペダルを踏むのだ。
国道10号は「大淀川」を遡る。
宮崎市から都城市までは60kmほど。区間の半分以上は峠道なのである。
走り始め一時間ほどは平野。
平野が終わる頃に道の駅があり、そこから先は徐々に山道になっていく。
自転車は車道の左隅を走行するが、交通量は並程度で、さほど不快ではない。
峠を越える。標高は200mくらいだったと思う。終始ゆるやかな峠だった。
4~5時間で都城市に着く。
都城市は、宮崎市の中心を悠々と流れる大淀川の上流なのだという。
都城は宮崎県だが、不思議なことに言葉は薩摩弁に聴こえるし、雰囲気も薩摩っぽい。
かつてここを治めていたのは島津氏だったと言うので、気質は薩摩なのだろうと俺が勝手に決めた。
明るくて広い。
町は、思った以上に大きい。
結構な都市だ。
上流に大きな都市があり人口を抱えているのに、大淀川は綺麗な川だった。
宮崎県。なんということだろう。
民度高すぎ。
都城の郊外に大きな道の駅があり、猪肉を売っていた。
あちこちで猪肉を売っていたが、たぶん最後になるだろうと思った。
狩猟で得た獣肉。今風に言えばジビエだな。
四国で生まれ育った僕にとって猪肉は身近な食材だけど、北海道生まれの我が娘たちは、エゾ鹿は食べる機会があるけど猪を食べたことがない。
北海道にはイノシシがいないのだ。
イノシシは、
黒胡椒を効かせて焼肉によし。
生姜、牛蒡、大根と一緒に味噌仕立てで煮てよし。
北海道の自宅で父の帰りを待つ娘たちに食わせてやろう。
猪肉を1キロほど北海道に送った。
割と安かった。
●都城市から鹿児島へ
都城には定宿がある。
そこは朝食がめちゃめちゃウマイ。
今回は、なんと1泊朝食付5000円税込。
激安すぎる。
さすがに、おかしい。
変態やろ。
絶対、訳ありに違いない。
違和感を覚えつつも変態は嫌いでないからチェックインしたけど、やはりアレだ。
訳ありだった。(笑)
まあ、いい。
許す。(笑)
1泊朝食付5000円税込。
文句があるはずないではないか。
そして朝食は相変わらず素晴らしい。
ここまで行けばもう、朝食界の変態だね。
果物も、デザート類も、
お肉もお魚も郷土料理も、薩摩揚げ各種も、
フルコース。
全部食べ放題、時間無制限。
次も絶対ここにしようと誓ったねオイラは。
しかし、外は雨であった。
ションボリ…。
都城駅まで自転車を押していき、駅の片隅で自転車を解体した。
街の大きさと比較して駅前は寂しい。
多くの店がシャッターを下ろしていて、活気を失って相当の年月が経っていることを教えてくれる。
雨に濡れて、余計に暗い。
駅のあたりは都城の中心部ではないのかもしれない。
熊本市など、そういう例は割と多いのだ。
駅のタクシー乗り場には閑古鳥が鳴いていて、タクシー運転手のひとりがコチラに遠慮のない視線を向けてくる。
自転車の解体、収納の一部始終をしっかり見物すると満足したのか、どこかへ行ってしまった。
平和な町だ。
分解収納した自転車(輪行)と、パタゴニアのダッフルバッグに詰め込んだ装備一式。
列車に乗せるために、まとめた。
こうすれば、世界中に持っていける。
こうして一緒に列車を待つ。
心優しい時間なのだ。
鹿児島までは、
普通列車でも二時間かからない。
自走できなかったのは残念だけど、雨では仕方ない。
雨の日、チャリダーは、
走ってはいけない。
危険、不快はもちろんだけど、
他の交通に対して非常に迷惑このうえない。
チャリダーは、好きなことをやってる自由人。
だからこそ、
自分の自由のために、
「他人に迷惑をかけてはいけない」と思うのだ。
ちなみに。
都城市から鹿児島までの区間は、次のようになる。
これまで何度か走った、その記憶だけど、だいたいこんな感じだったように思う。
最初の半分は概ね下り傾向。都城市は標高が高いから、錦江湾に向けて道は下っていく。
しばらくは里山風景のなか、たいして下りを感じないが、鹿児島空港あたりからは結構な下りになりスピード注意なのだ。
やがて海が見えてくる。
桜島も見えてくる。
海岸に出たら人口がぐっと増える。交通量も一気に増える。
左手に桜島を眺めながら走るが、鹿児島市の手前は道が狭くて大変なのだ。
市街地手前の、最後のトンネルは、
非常に難易度高い。
とまあ、こんなかんじだろうか。
旅はそろそろ終わる。
宮崎の市街地も九州の他の県庁所在地と同じく、
自転車にとって走りやすく快適だ。
広めの歩道は
歩行者、
自転車、
ゆるく区分されていて、もちろん自転車エリアを歩行者が歩いてもよく、その逆もいいんだけど、
こうしてゆるやかに区分されていたらお互いが尊重し合える雰囲気が自然と生まれるように思う。
我の強い国民性、県民性ではうまくいかない仕組みかもしれないけれど、互いを気遣い合える九州ならばうまくいくだろう。
さて。
宮崎市で泊まった宿の朝食はもちろんバイキングで食べ放題だった。
またしても食べ過ぎた僕は腹をさすりながらペダルを踏むのだ。
国道10号は「大淀川」を遡る。
宮崎市から都城市までは60kmほど。区間の半分以上は峠道なのである。
走り始め一時間ほどは平野。
平野が終わる頃に道の駅があり、そこから先は徐々に山道になっていく。
自転車は車道の左隅を走行するが、交通量は並程度で、さほど不快ではない。
峠を越える。標高は200mくらいだったと思う。終始ゆるやかな峠だった。
4~5時間で都城市に着く。
都城市は、宮崎市の中心を悠々と流れる大淀川の上流なのだという。
都城は宮崎県だが、不思議なことに言葉は薩摩弁に聴こえるし、雰囲気も薩摩っぽい。
かつてここを治めていたのは島津氏だったと言うので、気質は薩摩なのだろうと俺が勝手に決めた。
明るくて広い。
町は、思った以上に大きい。
結構な都市だ。
上流に大きな都市があり人口を抱えているのに、大淀川は綺麗な川だった。
宮崎県。なんということだろう。
民度高すぎ。
都城の郊外に大きな道の駅があり、猪肉を売っていた。
あちこちで猪肉を売っていたが、たぶん最後になるだろうと思った。
狩猟で得た獣肉。今風に言えばジビエだな。
四国で生まれ育った僕にとって猪肉は身近な食材だけど、北海道生まれの我が娘たちは、エゾ鹿は食べる機会があるけど猪を食べたことがない。
北海道にはイノシシがいないのだ。
イノシシは、
黒胡椒を効かせて焼肉によし。
生姜、牛蒡、大根と一緒に味噌仕立てで煮てよし。
北海道の自宅で父の帰りを待つ娘たちに食わせてやろう。
猪肉を1キロほど北海道に送った。
割と安かった。
●都城市から鹿児島へ
都城には定宿がある。
そこは朝食がめちゃめちゃウマイ。
今回は、なんと1泊朝食付5000円税込。
激安すぎる。
さすがに、おかしい。
変態やろ。
絶対、訳ありに違いない。
違和感を覚えつつも変態は嫌いでないからチェックインしたけど、やはりアレだ。
訳ありだった。(笑)
まあ、いい。
許す。(笑)
1泊朝食付5000円税込。
文句があるはずないではないか。
そして朝食は相変わらず素晴らしい。
ここまで行けばもう、朝食界の変態だね。
果物も、デザート類も、
お肉もお魚も郷土料理も、薩摩揚げ各種も、
フルコース。
全部食べ放題、時間無制限。
次も絶対ここにしようと誓ったねオイラは。
しかし、外は雨であった。
ションボリ…。
都城駅まで自転車を押していき、駅の片隅で自転車を解体した。
街の大きさと比較して駅前は寂しい。
多くの店がシャッターを下ろしていて、活気を失って相当の年月が経っていることを教えてくれる。
雨に濡れて、余計に暗い。
駅のあたりは都城の中心部ではないのかもしれない。
熊本市など、そういう例は割と多いのだ。
駅のタクシー乗り場には閑古鳥が鳴いていて、タクシー運転手のひとりがコチラに遠慮のない視線を向けてくる。
自転車の解体、収納の一部始終をしっかり見物すると満足したのか、どこかへ行ってしまった。
平和な町だ。
分解収納した自転車(輪行)と、パタゴニアのダッフルバッグに詰め込んだ装備一式。
列車に乗せるために、まとめた。
こうすれば、世界中に持っていける。
こうして一緒に列車を待つ。
心優しい時間なのだ。
鹿児島までは、
普通列車でも二時間かからない。
自走できなかったのは残念だけど、雨では仕方ない。
雨の日、チャリダーは、
走ってはいけない。
危険、不快はもちろんだけど、
他の交通に対して非常に迷惑このうえない。
チャリダーは、好きなことをやってる自由人。
だからこそ、
自分の自由のために、
「他人に迷惑をかけてはいけない」と思うのだ。
ちなみに。
都城市から鹿児島までの区間は、次のようになる。
これまで何度か走った、その記憶だけど、だいたいこんな感じだったように思う。
最初の半分は概ね下り傾向。都城市は標高が高いから、錦江湾に向けて道は下っていく。
しばらくは里山風景のなか、たいして下りを感じないが、鹿児島空港あたりからは結構な下りになりスピード注意なのだ。
やがて海が見えてくる。
桜島も見えてくる。
海岸に出たら人口がぐっと増える。交通量も一気に増える。
左手に桜島を眺めながら走るが、鹿児島市の手前は道が狭くて大変なのだ。
市街地手前の、最後のトンネルは、
非常に難易度高い。
とまあ、こんなかんじだろうか。
旅はそろそろ終わる。