ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

最終日は鹿児島市から日帰りチャリ。知覧へ

2015年12月24日 | 自転車の旅 国内
鹿児島市は、のんびりした田舎町ではなく、広島や札幌と変わらない都会だった。

桜島と、


西郷どんが見守る町なのだ。


さあ!鹿児島の朝食は、これでどうだ!
明太子食べ放題なので。(笑)


鹿児島、好き♩

さて。きょうの予定。
ホテルは連泊する。

鹿児島から知覧までは片道40キロ弱。
往復80キロ弱。

これは日帰りツーリングだな。

自転車の旅の荷物は全て下ろした。もう必要ない。
走行距離80キロくらいなら、荷物を積まない自転車の日帰りツーリングにちょうどいい。

空荷の自転車を、めちゃくちゃ軽く感じた。
軽すぎて、かえってフラつく。(笑)

鹿児島市内を南に向かう。
路面電車に沿って走る。快適なのだ。

自転車が軽すぎてぽんぽん跳ねる。

それから国道に合流して南へ。
それにしても鹿児島市街地周辺には学校が多い。どれも立派だし、出会う児童・生徒・学生もみなシャキッとしている。

なんだなんだ、この差は。

こういうとき、鹿児島は極めて文化的だと感じる。
北海道で伸び伸びと自由すぎる生活を送っている我が娘達が、ちょっと心配になってきた。(苦)

さて。

軽い自転車は軽やかに走る。
だんだん市街地から離れていく。時々、キラキラした海が見える。歩道の歩行者は割と多い。対して、車道を走ったとしても車から自転車への人為的プレッシャー(嫌がらせ等)は一切ない。

僕はただチャリで走っているだけなのだけど、いろんな意味で鹿児島の民度は極めて高いと感じる。
だいいち空気感がいい。

平川、というところからは県道23号に入る。
「知覧武家屋敷」という大々的な道路標識、看板、やたら目立つので迷いようがない。
国道沿い手前にコンビニがある。この先、県道に入ると知覧の市街地までコンビニはないから、立ち寄っていこう。

ここまでチャリは調子が良かった。
しかし、県道23号知覧線に入った途端、
雰囲気は変わった。

いきなり峠道が始まるのだ。

最初のうちはだらだらと登る。まあ楽勝だ。
やがて、だんだんキツくなる。時々、木々の間から見える海が綺麗だけど、汗も噴き出す。

うーむ。なかなかやるな。

チャリに旅の荷物積んでたら、しんどいだろな。

知覧茶の看板がやたら目につくようになったら、やがて手蓑峠。
標高は350mくらいだったと思う。

手蓑峠。

錦江湾の外輪山だろうか。
鹿児島空港のある湾の北側に雰囲気が似ている。
あちら側も、外輪山的だった。

峠の頂上付近は公園のような雰囲気だ。
ここから知覧の市街地までは概ね下り坂になった。

てことは、
帰りはまた登るのだね。(泣)

知覧の市街地は、標高120mくらいだった。
武家屋敷と戦国中世の要塞山城跡と、知覧茶で盛りあがってる町なのだ。

町外れに、きょうのラウンドの目的地がある。
旧陸軍知覧飛行場跡に、それはある。

知覧特攻平和記念館へのアプローチ。

石灯籠と、桜並木。

その先にある。


ちょっと哀しげだ。


ここは、僕ごときが熱く語るべきではない。

知覧特攻平和記念館は、先の大戦の戦闘機や兵器を並べた戦争博物館ではない。
いわば、
「遺書の図書館」
というべきところだと思う。

じっくり読みたい。
せめて丸2日ほしい。

膨大な数の慟哭が、収蔵されている。

兵器類の展示は少ないけれど、
軍事マニアに、ぜひおススメしたい。

さてさて。
同じ道を引き返した。

知覧の市街地を走り、峠を登り直して、さらに海に向かって下る。
国道を桜島目指して走る。
路面電車に沿って街に入っていく。

帰りはあっという間に着いてしまった。

ホテルに着いたら自転車を分解した。
梱包してヤマト便で発送手続きした。
送料は、北海道まで4千円くらいだった。

旅の最後の夜だったので、食べ歩いた。
鹿児島ラーメンやら


地魚おまかせやら



さて。
翌朝もよく晴れた。
もう、チャリダーではないので、朝食は野菜中心に。

こうして旅は終わったのだ。

鹿児島空港のラウンジ。
なかなかやる。(笑)

もちろん無料。ツマミ(勿論さつま揚げ)まであるぞ!(笑)

びっくりぽんや!

やるな!鹿児島!

さらば九州。


さらば旅の日々。
また必ず来ます。