ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

南九州 宮崎県延岡市から宮崎市へ

2015年12月12日 | 自転車の旅 国内
チャリ旅の間、僕は昼飯を食べない。
余裕があれば、ティーくらいはするけれど、
チャリ旅行は結構バテバテになるので、
なんだかその、
つまり、
食欲が落ちてしまうのだ。

だからこそ。

朝食が大事になる。
朝食で、1日分の栄養を摂取する。

晩メシを抜くこともある。
そうなれば1日1食だ。
そこまでストイックになる必要は全くないけど、実際にやってみたら翌朝たくさん食べられるので、
割と気分がいい。
ただ、晩メシを抜くと確実に翌日のパフォーマンスは低下するので注意が必要だ。

延岡市の宿泊では晩メシを抜いてみた。

延岡は、魚が安くてうまい。

延岡には、北浦という魚の美味い漁港がある。
スーパーにいけば、北浦に水あげされた、日向灘のうまい地魚がピチピチ跳ねているのだった。

これまで定宿にしていた宿屋からはスーパーが近かった。
夕食は部屋で新鮮な魚のお刺身大会だったな。

そんなことを思いながら、五ヶ瀬川の流れを眺めつつ、お茶をすするのだった。

宮崎市までは90kmくらいはあるけど、
ずーっと平野なのだ。
そして天気も良さそうだ。

でも、
寝る前には、死ぬほど腹が減った。
地魚を買いに行かなかったことを激しく後悔した。

ホントにね、死ぬかと思ったよ。(苦)

さて。
延岡で宿泊したビジネスホテルは、
朝食が素晴らしかった。

我慢した甲斐があった。

もちろんバイキング朝食、
チキン南蛮はもちろん、
とろろ汁、冷や汁まであった。

野菜、果物なんでも豊富だった。
いくらでも食べられる。
もちろん食べ放題。

いやあ、食べた、食べた。

飢えてたからね。(笑)

やはり、
宿選びは朝食重視に限る!どん!(机どん!)

予算とか、立地とか、
人によって基準はさまざまだけど、

僕は朝食を重視するぞ。どん!

誰が、何と言おうと。(言わないけど)

文句は、言わさん。(言わないけど)

外れることもあるけど、当たると大きい。
そのときはザマミロなのだ。(誰に?)

胃袋を掴まれると、
オトコは弱いのだね。

さてさて。
延岡の朝は優しい(気がする)。
五ヶ瀬川はキラキラして美しい。


鳥はさえずり、すれ違う人びとはそっと微笑みかけてくれる(気がする)。

おいしい朝食は人を優しくしてくれる。

冷や汁&とろろ御飯でお腹さわやか。

俺も「手のひらを太陽に」を鼻歌しながら、
南に向けてペダルを踏むのだ。

海が、美しい。
九州は、
山も美しい、
川も美しい、
だから海もまた、美しい。

途中、かつてのリニア実験線があった。

国鉄時代のもので、いまはもうリニアは走っていないそうだ。

ちょうど真ん中あたりの都農町の道の駅には、
手押しポンプが設置されていた。

ちゃんと使える。

ぽこぽこ部。

僕が子供の頃はまだ割と普通に見られていたけれど、いつの間にか姿を消してしまった。

スカッ、スカッとポンプを押していたら、
ゴボゴボゴボッと新鮮な地下水が上がってきた。
きたきたきた、このかんじ。
懐かしさも込み上げてくるね。

呼び水不要の、優秀なポンプじゃないか。

さてさて。
南に向かう国道は交通量は割と多めだけど、
不快ということはない。
僕は「手のひら…」の続きをスイングしながら、ペダルを踏み続けるのだ。

爆音が響く。
稲妻のごとく、空が切り裂かれる。

なんだなんだ!

見上げると、一本の矢がスッ飛んでいった。
しばらくすると、もう一本、矢が飛んできた。

F15?
空軍機だ。
新富町に空軍基地がある。

2機単位で、定期的に着陸したり離陸したりする。

いや本当に、
矢に、見えるね。

宮崎市が近づくと街路樹にはヤシが多く見られるようになる。
やがてバイパス道路になり、自転車での走行が難しくなってくる。
こちらの車線には歩道はない。
仕方なく反対車線側に渡り、歩道にあがる。
逆走してるみたいで気持ちが悪い。
また、
出入り口のたびに、本線から降りたり、また上がったりする。

正直しんどい。

車のことしか考えてない道路だな。

宮崎市。
大きな街。都会だね。
都会なのに空が大きい。
いいところだ。

さあ、また朝食重視でホテルを予約した。
九州のホテルは朝食のレベルがとても高い。
初めてのホテルだけど、
期待、期待、期待。

欲望渦巻く俺なのだった。