ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

2003年04月08日 | 旧指輪日記
連続upですが(汗)
「ゲド戦記」最新刊の感想を日記サイトの方にupしてみましたので、興味のある方いらしたら読んでみてください。
いや、そんなたいしたもんではないですが(汗)ちょこっと「指輪」との関連にも触れています。(ほんとにちょこっとです(汗))
なお、ちょっとネタバレですので、これから読もうと言う方はご注意を。
「Diary」のところにありますので、よろしかったらどうぞ。

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TTT映画首位キープ中

2003年04月08日 | 旧指輪日記
今朝めざましTVを見ていましたが、映画TTT、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」公開1週目には2位に落ちましたが、それ以降は観客動員数1位をキープし続けているもよう。
(ちなみに映像で水溜り?から助け起こされるギムリのアップが映ってちょっと嬉しかったのでした(笑))
FotRは最初から「モンスターズ・インク」に負けてしまったため(汗)確か一度も1位になってないはず。この人気ぶりはどうなんでしょうか?!
前にも書いたのですが、私の周りでもTTTから急速にハマる人が多いような・・・なんででしょうね?
この間「ぴあ」の出口調査で1位になっていて、見た人のコメントを読んだら、「スピード感があって前作より面白かった」というコメントばかりでした。YAHOOのユーザーズレビューでもFotRは賛否両論分かれたために5点満点で平均3.5と低得点だったのが今回は4.5くらいでずっとトップをキープ。要するに、FotRをつまらないと思った人たちも今回は面白いと思った、ということなのでしょうか? 私の周りでは全然違った評価なのですが・・・。皆FotRの方が良かったと言ってますけどね。
で、またまた余談なんですが、この「ぴあ」の記事のところ、映画の場面の写真がなぜか木の鬚&メリピピの写真で、ちょっと嬉しかったです(笑)しかし主人公はいずこ・・・(汗)
そう言えば、今週分?の新聞広告、またしてもフロドの後ろにアルウェンの写真が・・・。誤解を生むレイアウトはやめてくださいってば(汗)

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「ゲド戦記」最新刊「アースシーの風」

2003年04月08日 | 読書
先月は一日も日記書かなかったのですよね(汗)指輪日記はほぼ毎日書いてたんですが・・・(汗)
という訳で心を入れ替えて、なるべく書こう、という気持ちの証?として、最近読み終わった「ゲド戦記」最新刊の感想など書いてみます。
ネタバレですので、これから読もうという方はご注意を・・・。

この最新刊、4巻で「最後の書」と銘打っていながらの続編だったのですが、読んでみると、書かれるべくして書かれた続編だなあと思いました。
今にして思うと、「帰還」ではまだ色々と謎を残したままでした。テハヌーが何者なのかとか、「ゴントの女」とはテハヌーのことなのか、テナーのことなのか、とか。
そして、魔法とは何なのか、竜とは何なのか、という大きな謎も明らかにされました。
何よりも、ゲドが魔法を失ったことの意味が説明された(と私は思いました)のが
嬉しかったです。
書かれるべくして書かれた物語だと思いました。
「ゲド戦記」といいながらゲドの出番は僅かですが、(そもそも「ゲド戦記」ってタイトル日本だけだと思いますが・・・)
早くゲドの元に帰りたいと願うテナーや、ゲドが自分に会ってくれないことに傷ついているレバンネンや、大賢人がいてくれたらと思うロークの長たちなどから、全編を通してゲドの存在感を感じました。
特に、アースシー世界の魔法とは何だったのか、が明らかになるにつれて、先に魔法を失って静かに暮らしているゲドの存在感はとても大きく感じました。
でも、一番嬉しかったのは、心の平安を取り戻して暮らすゲド(とテナー)の姿を見ることができたことかもしれません。
成長したテハヌーの姿が見られたのも嬉しかったですね。
そしてテナーとテハヌーの別れも、いつか来るのだろうと思いながらもきちんと書かれることはないのだろうと思っていたので、嬉しかったですね。悲しくもありますが・・・

少し前に朝日新聞の書評で「20年かかって書かれたという点では『指輪物語』も同じだが、『指輪物語』の物語の基盤はゆるぎないが『ゲド戦記』では主人公が変わって行くという点で足元をすくわれるような不安感がある」というようなことが書いてありました。(ちゃんと記事とっておかなかったのでうろ覚えです・・・)
安易に「指輪」と比べるのはどうか、ということはさておいて、(「指輪」は20年かかったと言っても一続きの物語を書いていたのであって、「ゲド」とはそもそも作り方が違います。書かれた時代にも大きな開きがありますし)この「物語の基盤が変貌して行く」という見方がまさにそのとおりだと思いました。
「ゲド戦記」の一作一作には、ル=グインの時代につれて変遷する考え方が反映されているんだなあ、と思うんです。
特に、「さいはての島へ」で書いたことについて、ル=グイン自身の中でも未消化だったものが、時を経て「帰還」で自ら反駁され、そして更にそこでも結論が出ていなかったものが今回の「アースシーの風」でついに決着したのではないかと思いました。
そして、「安易に『指輪』と比べて欲しくない」と自分で書いておきながらなんなのですが(汗)竜たちが「もう一つの風」に乗って西へと去って行ってしまい、魔法も失われて行ってしまうだろう、というその結論が、エルフたちが西へと去って行ってしまうという「指輪」の世界と奇しくも同じ結末になっているのがとても興味深いと思いました。
もちろん、ル=グインは「指輪物語」のことはよく知っていますから、「奇しくも」と
言うのは当たっていないかもしれません。
けれど、今になってそういう結末に辿りついたというのは、単純にトールキンの世界
を真似たのではないことは明らかだと思います。
その上で、竜やエルフたちが人間の世界から去ってしまった、という、トールキンと同じ結論に達したのだと思うと、それはとても興味深いことだと思うのです。
ファンタジーが好きだと思いつつも、最近多いゲーム感覚のファンタジーにどうしても馴染めない私に、その理由を教えてくれたようにも思いました。
とにかく、私にとっては「指輪」や「はてしない物語」と並んで「ゲド戦記」が大切なファンタジーであることを実感したのでした。

しかし、前作以前のことを意外と忘れていることにアセったりして(笑)
ハードカバーの本は買わないようにしていたために今までそろえていませんでしたが、この機会に全シリーズきちんとそろえて、もう一度ちゃんと読み直そうかと思ってます(汗)特に「さいはての島へ」「帰還」の2冊を・・・(汗)
そう言えば、アイリアンとアズバーの関係もこの「アースシーの風」だけではわかりづらかったので、外伝の一日も早い邦訳を願います。
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