ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

トールキンは山羊座の芸術家の典型?(汗)

2003年10月14日 | 旧指輪日記
このところずーっと読んでいた宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」をやっとこさ読み終えたので、「J.R.R.トールキン-或る伝記」の読み直しを再開したら、あっと言う間に読み終わってしまいました(笑)この本、やっぱり面白いです。
この本の中で著者のカーペンター氏が何度も書いていて、この伝記のひとつのテーマになっているのでは、と思われることに、「平凡なオックスフォードの教授だったトールキンの内部からどうしてあのような壮大な神話世界が生まれたのか」という疑問があります。
オックスフォードの教授が「平凡」かどうかはさておいて(笑)確かにこの伝記を読んでいると、家庭生活を大事にして、狭い世界の中でもそれなりに楽しそうに人生を送っていたトールキンの姿からは、あの中つ国の壮大な世界と壮大なドラマがどこから生み出されたのか、と不思議な気持ちになります。
その答えというわけではないのですが、ふと昔読んだ星占いの本の話を思い出しました。
トールキンは1月3日生まれの山羊座な訳ですが、山羊座の芸術家には、芸術活動と社会生活を両立できた人が多いということが書いてあったのです。なぜこんな話を覚えているかというと、私自身が山羊座だからというだけなんですが(笑)
山羊座の芸術家の典型としては、芸術活動と政治活動を両立させたゲーテが挙げられていました。山羊座の文豪というと他には森鴎外もそうだったと思いますが(確か私と誕生日一緒だったと・・・(汗))、確かに太宰治とか三島由紀夫とかカフカとかカミュとか、ちょっとイッちゃっていた人たちとは違うなーという感じはします。
ゲーテを崇拝していたトーマス・マンは、芸術家の魂を持ちながらも社会生活に憧れ、その葛藤に苦しむ主人公を描いた「トニオ・クレーゲル」という名作を書いていますが、おそらくゲーテは、そういう葛藤も感じずに、自然に芸術活動と社会活動を両立してたのではないかという気がします。
トールキンは本業は学者で「芸術家」ではないとも言えるかもしれませんが、そもそもあれだけの精神世界を持っていながら学者として生き続けていたということでも、ゲーテのようなタイプの「芸術家」だったのじゃないかな、なんて思いました。
いや、別に星占いをすごく信じているわけでもないのですが、ふと思い出したので、ちょっと書いてみました(汗)

コメント
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