ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

トールキンズワールド

2004年04月08日 | 旧指輪日記
amazonから届いたものの感想第二弾、画集「トールキンズワールド」についての感想です。
アラン・リーのイラストは、挿絵入り豪華本を持っているので、見たことあるものばかりでしたが、更に大きいサイズで見られたのでちょっと嬉しかったです。こうしてみると、やはりアラン・リーとジョン・ハウの絵が抜きん出てるなあ、と思いますね。この二人をコンセプチュアルアーティストとして起用したのはPJ映画成功のひとつの大きな鍵でしょうね。
テッド・ネイスミスもトールキンのイラストでは有名だと思うのですが、私はこの人の絵は微妙です(汗)明るい風景などは時々すごく良いと思うのですが・・・
ただ、ひとつすごく気になった絵が。アグラロンドの燦光洞の絵なのですが、まあメインは燦光洞なんですが、小さくレゴラスとギムリが描いてあって、どうやら二人が燦光洞に行った場面らしいんですよね。小さいながらギムリが何やら雄弁に語っているらしい様子がかなりツボでした(笑)
その他で結構好きなのは、インゲル・エデルフェルドの絵ですね。なんか不思議な味わいがあって、好きですねえ。ちょっとアラン・リーと似てるなあ、と思ったロバート・ゴールドスミスは、後書きを読んだら「アラン・リーに敬服している」とか書いてあって、なるほどでした。ちょっとアプローチが似すぎかなあと(汗)でも、同じアプローチなだけに、アラン・リーと同じような暖かさを感じるいい絵ですけどね。
あと、ちょっと好きじゃないな~と思っていたロジャー・ガーランドですが、(新版シルマリルの表紙のウルモの絵の方なのですね)「星をのんだかじや」の絵がすごく良くて、びっくりでした。エアレンディルとエルウィングの絵もちょっと好きです。宗教的というか、神秘的な雰囲気の絵に独特の魅力がある人なのかもしれませんね。
この本に出ていない画家では、原書房の「トールキンの世界」に載っていたオランダのコール・ブロックの絵が好きですねー。すごくシンプルで。トールキンもとても気に入っていたということですが、納得。
あと、ヒルデブラント兄弟の絵も密かに(!?)好きだったりします。
そう言えば、トーベ・ヤンソンが挿絵を描いたフィンランド版の「ホビット」、トールキンはお気に召さなかったそうですが、トーベ・ヤンソン好きな私は結構気に入りました。コール・ブロックにも通じる部分あるようにも思うんですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする