ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

TTTのサントラを聴いて

2004年04月13日 | 旧指輪日記
昨日、ふと思い立ってTTTのサントラを聴いてみました。
久々に聴いてみて、やっぱいいな~と。
サントラの中でもTTTはあまり好きじゃない、と言う人が多いようですが、私は好きですねえ。FotRもそうなんですが、とにかく暗いんですよね、TTTの音楽は。暗くて重くて。でも、その暗さが結構好きなんですよね。暗い中でクラリネットの寂しげな音が心に染みるというか。「絶望の中の小さな希望」みたいな感じですね。
音楽だけでなく、TTTの映画自体も、そういう面が好きだったんだよなあ、と思い出しました。TTTのサントラを聴いていて、なんだかRotKはそれまでの2作と雰囲気が違うなあ、と違和感を感じたことを思い出しました。なんか最近RotK見まくっていてすっかり忘れてたんですが(汗)
TTTは確かに評判悪いですし(汗)私もRotKの方がいいとは思うのですが、それでもFotRからTTTにかけて漂っていた「暗さ」が私は好きだったようです。
TTTでも、最初の方はすごく良かったと思うんですよね。エミン・ムイルでのフロドとサムとか、メリピピを追いかけるアラゴルンたちとか。SEEで追加になった場面も前半は皆大好きでした。一番好きなのは、黄金館でのエオウィンとグリマの場面ですね。グリマは原作よりも映画の方がいいと断言できる唯一の人物かもしれません。
RotKは、話の展開がどんどん進んで行くからなのか、仲間たちの絆をTTTよりもはっきりと描いているからなのか、なんだかそれまでの2作に漂っていた「暗さ」があまり感じられなくて、その辺りが最初のうちあまり素直にRotKにのめりこめなかった原因なのかもしれません。ペレンノール野の戦いとか、死者の軍隊とか、ゴラムのレンバス事件とか(汗)「わかり易い」展開の物語が増えていたのもあるかもしれませんね。
音楽もどこか明るいのですが、音楽に関してだけ言えば、安っぽくなったという感じは受けないんですが・・・。でも、TTTのような苦悩の感情の描写がなくなっているのがあの明るさの原因なのかも、と思ったり。
苦悩の感情の描写と言えば、TTTではスメアゴルの心情を描く音楽が何度も流れていて、TTTでのゴラムのことを思い出してちょっと悲しい気持ちになってしまいました。TTTでのあの可哀想なゴラム、RotKではほとんど現れずに終わってしまったんだなあと・・・。結局RotKで一番残念なのってゴラムの扱いだなあと思いますね・・・。
コメント
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