ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

メリーと私

2004年12月17日 | 指輪物語&トールキン
間が開きすぎてなんだかなーという感じはあるのですが、ちょっと日記のネタが中途半端なので、久々にキャラ語りを。第二回目は予告どおりメリーです。
メリーとの出会いは、ビルボのパーティーの後、袋小路屋敷で、でした。この時私、メリーのこと実は女の子だと思ってたんですよね~(汗)だって名前が女の子じゃないですか。フロドのガールフレンドだと思ってたんですよ(笑)フロドがその後50歳になってから物語が始まるなんて知らなかったし(笑)
でも、メリーが女の子だったりしても、結構面白かったんじゃないかと思ったりして。しっかりもののお姉さんぽい感じで・・・ローハン軍に参加しちゃうのはちょっと無理があるかもしれないけど・・・
と話が逸れましたが(笑)その後、「かれの本当の名前はメリアドクといいましたが・・・」のくだりを読んで「あ、男だったの!?」と軽く衝撃を受けたものでした(笑)
その後、ホビットだけの旅が続く間、原作メリーのファンの方は、メリーのしっかり者ぶりに惚れるようなのですが、実は私はそのあたりはあまり印象に残ってませんでした(汗)何しろ、その頃はまだあんまり面白いと思ってなかったんですよね、「指輪物語」・・・(汗)挫折するほど辛くはなかったですが。
面白いかも、と思い始めたのは、馳夫さんが出てきたあたり。完全にハマったのは裂け谷以降だったのですが、その辺り以降ってメリーとピピンの差というのはあまり描かれていなかったと思います。二人が別れ別れになってしまうまでは・・・
という訳で、メリーとピピンの違いというものにあまり思い至らないまま、「王の帰還」まで読み進みました。
「王の帰還」では、セオデンに愛情を感じて剣を捧げる姿、自分をお荷物だと思いながらも懸命にローハン軍にくっついて行った姿、恐怖を感じながらもエオウィンのために勇気を振り絞ってアングマールの魔王に立ち向かったメリー、そしてセオデンとの別れに際して成長したメリー、セオデンの塚山の麓で泣くメリー、などに強く心を打たれました。
ところが、私はこの時はメリーファンにはならなかったのです(汗)いやもちろん好きでしたけど。
なぜかというのを自己分析してみると、この時私はメリーの行動をメリー個人のものとして認識していたというよりは、「ホビット」の行動として受け取っていたみたいなんです。メリーの場面にはことごとく感動しておきながら、それをメリー個人に感動していると思っていなかった節があります(汗)
いや、仕方なかったと思います。私にとって「指輪物語」初読時には、ホビットという存在自体が衝撃だったのですから・・・(でもサムは好きじゃなかったか?というのは置いておいて(笑))
そしてそのまま、1回だけ原作を読んだまま映画を観たのですが、最初はそんな訳でメリーとピピンの見分けがさっぱりついていませんでした・・・(汗)アラゴルンとボロミアは全然間違わなかったのに・・・(汗)
それが、何回か見ていて、突然、メリーがイタズラだけど実はとてもしっかり者、というキャラクターに描かれていることに気がついたのでした。
原作のメリーがしっかり者、という印象がはっきりとはなかった私には、とてもそのメリーが衝撃でして(笑)回を重ねるごとにハマって行き、FotRの上映終了の頃にはがっつりとメリーファンになっていたような気がします(笑)
平行して原作も読み直し、特に「王の帰還」でのメリーを、今度は思いいれたっぶり、感情移入たっぷりで読みました。「ホビット庄の掃蕩」ではメリーのカッコ良さにクラクラしたものです(笑)
でも、原作初読時の、メリー個人に強い思い入れがなかった時でさえ、私にとってはメリーは最も感情移入しやすいキャラクターでした。エオウィンと並んで、「指輪物語」の中で最も共感を覚えるキャラクターだと言っていいと思います。
自分の無力さをよくわかっていながら、小さな勇気を振り絞り、セオデンとの出会いと別れによって大きく成長したメリー。とても等身大で、無力な人間な私にも一緒に旅をしているような共感を与えてくれるキャラクターだと思います。サムはホビットとしてはあまりにも過酷に体験をして、あまりにも大きく成長してしまいますから、とても好きですけど、共感とはちょっと違うように思います。
こうしてすっかりメリーファンになって、映画TTTでメリーを観た私は、木の鬚に食って掛かるメリーを見て「ホビットがエントに楯突くなんて!?」という衝撃も受けていたのですが、「でもメリーかわいいからいいか・・・」という感情が勝ってしまったのでした(笑)
TTT SEEでは、ピピンの面倒をみつつも、密かにピピンより優位でありたい、という「お兄ちゃん心理」がかわいくて、もうメロメロでございました(笑)
この時点で心配だったのは、映画のメリーが成長しすぎなのでは、ということでした。果たしてこんなに成長しちゃってるメリーが、ローハン軍について行きながら自分をお荷物のように感じたりするんだろうかと・・・
でも、映画RotKを観て、その心配は全く違う方向に逸らされてしまいました(汗)ピピンと別れるシーンはすごくいい! のですが、結局あの場面が一番良かったんですよね(汗)
セオデンとの絡みがほとんどなかったのも残念でしたが、それ以上に違和感があったのは、ピピンと別れて以降、メリーがどんどん若返って(?)いることでした。大人だったメリーが、なんだかただの若いホビットになってしまったような・・・
このあたりはSEEで多少印象が変わるかもしれませんが、でも根本的なところは変わらないだろうなあと諦めていたりしますが。
それでも、ペレンノール野で慄くメリー、そして無我夢中で飛び出して行くメリーはとても良かったから、映画のメリーはまた映画のメリーでやっぱり好きなのですが。
今は、脳内変換で映画のメリーに原作のメリーを演じてもらう(?)ようなことを想像して補ったりしています(笑)
SEEではメリーの追加シーンが大変良いという話で、嬉しいけれど「なんで本編に入れてくれなかったの?(汗)」という思いもあったりして・・・(汗)
まあとにかく、楽しみに2月まで待っていたいと思います。

いつになるかわからない(明日かもしれないし(笑))次回キャラ語り予告はサムです。
コメント (4)
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