ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

アイーダ3回目

2010年06月19日 | ミュージカル・演劇
ほのかアムネリス目当てのアイーダ、5月末に3回目観てきました。
平日夜に行けるようになったので席を見てみたら、端っこだけど最前がある! と予約してしまったんですねー。
でも、前すぎて、最後の裁判の場面、座っているアムネリスが全く見えないことがわかってショック・・・(前に座ってる兵士が邪魔なんだな・・・)ここ見所なのに!
アイーダは毎回違う人で、今回は秋夢子さん。中国の方だそうですが、発音にほとんど全く違和感がなくてすごいと思いました!
台詞回しがややぎこちないところはありましたが、それ言ったらラダメスの方がもっと・・・(汗)
歌は少しクセがなくもないけど上手かったですねー。
演技的にも、恋愛モードが強かった樋口麻美さんと王女モードが強かった濱田めぐみさんの中間くらいな感じで、非常にバランス良く感じました。
いや、最前列で見たせいかもしれませんが、今までで一番アイーダとラダメスの物語に魅力を感じたんですね。最初に観た時に、「もっとアイーダとラダメスに感情移入できれば・・・」と思ってたのですが、どうやらその境地に近づいて来た感じです。
公演を重ねて、作品としての幅が広がった部分もあるかもしれませんね。
阿久津さんは1回しか観ていないし席も遠かったので記憶も定かではないのですが、やっぱり私は渡辺ラダメスの方が好きですね。阿久津さんのラダメスは非常にわかりやすい単純明快なラダメスで、私的には色気が足りなかったというか・・・
渡辺正さんは歌い方もちゃんとロックっぽいのがいいなあと思います。本来そういう曲だと思うので、ミュージカル的に歌い上げるのは多分違うと思うんですよね。オリジナルキャストアダム・パスカルだもんな・・・
表情が固くて変わらない、という人がいるようですが、目にかなり気持ちがこもって、熱演だと思うんですけどね~
で、ほのかさんのアムネリスですが。
珍しく声はお疲れ気味?であまり出ていなかったのですが、そのせいか、「おしゃれは私の切り札」の出だしを静かに歌いだしたりとか、予想外に新しい歌い方が良かったです。
そして、1幕最初のわがまま王女様っぶりに磨きがかかっていて、もうあまりにかわいくてびっくりでした!(笑)
「怖がった方がよろしいので?」と言われて、「・・・そうでもないわ」と考えながら言う所の表情のかわいらしさったら!!
アムネリスの無邪気でかわいらしくて憎めないところが見事に出ていて、これならアイーダも好きになるだろうなあ、という説得力がありましたね。
そんなかわいらしさと、次第に苦悩していく姿が違和感なく同一人物として演じられていたのが・・・もうお見事としか言いようがないですね~。
アイーダに「友達としてお願いしているの」というところの言い方とかもいつもグッと来るし。
「真実を見た」ではまだ泣くところまではいかないんですが、私が観た後に見た人で「真実を見た」が良かったって感想書いてる人がいたので、また進化したのかなあ。もう一回くらい観たいものですが。
裁判のシーンの座っている時の表情が見えなかったのが残念ですが、かわりにファラオがアムネリスの言葉ににっこりして手を握るところが見られて、ちょっとほろっと来ました。
そして最後の宣告の場面と、涙を飛び散らせながら踵を返すところ・・・相変わらず素晴らしかったです。
やっぱり、久々に大きい役で大きい舞台でほのかさんを観られて幸せだなーと・・・7月に入ってもほのかさんが出ていたらまた観に行きたいです。このまま千秋楽までってことあるかなあ。

メレブの吉賀陶馬ワイスさん、アジアっぽい顔立ちだけどどこの国の人だろう、中央アジアかな・・・なんて思ってたら、デンマークと日本のハーフなんですね(汗)ハーフという選択肢には気付かなかったなあ・・・(汗)
彫りが深くて、時々目の表情が影になってしまって全く見えないことがありました!(爆)

3回見に言って、この作品、アイーダ、ラダメス、アムネリスの物語に限れば、なかなかよく出来ているなあと思うようになりました。特にアムネリスの造形が素晴らしいなと。
一方で、やっぱり全部悪いのゾーザーのせいにしている単純明快すぎるところはちょっとなあ・・・
曲も聞き慣れて来て、結構いいかなーと。ちょっとブロードウェイのオリジナルキャストも聴いてみたくなったので、そのうちCD買っちゃうかも。
ほのかさんが出ていればまだ何回か観に行きたいと思ってます。
コメント
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