さて開演30分前になってパビリオンに入りました。座席は少しだけスロープになっていて、その分舞台が少し近くなっていてなかなか見やすいかなと思いました。いやタングルウッドがまったく傾斜がなかった分舞台がやけに遠かったので…。斜面に建ってたクリーヴランドのBloosom Festival Hallが一番みやすかったかな。まああれは山の中でしたからね…
舞台上方にスクリーンがあり、その下にコーラスまで全部入らなければならないためか、管楽器もほとんど段差がない配置でした。というわけで管楽器の人はほぼまったく見えませんでした。あんなすばらしい演奏をしてた金管の人たちもどこにいるのやらという感じ…
私はかなり前の方の席だったから余計だったと思いますが、後ろからでもたいして変わらなかったと思います…
ソリストのKaitlyn Luskさんはパーカッションの前あたりのちょっと高くなったところで歌ってましたが、それでもかろうじて胸から上が見えるかどうかくらい。カーテンコールで出てきたら素敵なドレス着てたので勿体ないと思いました…
パーカッションもあまり見えなかったのですが、下手側に座った日は、隙間から少しだけ見えて面白かったです。アイゼンガルドのテーマの鉄板のところを鉄管?みたいなので叩いているのが見えたり(休憩の時に写真撮ろうと思ったら、袖に持って帰られてしまった…)、パウラン(アイリッシュフレームドラム)を結構使ってたんだな、というのがわかって面白かったです。フレームドラム、ほとんど聞こえませんが…(汗)
面白かったのが指揮と映像の合わせ方でした。指揮台のところに譜面の代わりにディスプレイがかけられていて、そこに映画の映像が出て、合図のライン(縦に太い線が入ったのが右から左に流れて来る)が出て来て合わせるようになってました。譜面はディスプレイの下に、平らに置いてありました。この写真でわかるでしょうか?
前の方の席だったので観察してたのですが(笑)音楽が始まる少し前にピンクのラインが出て来て、緑のラインが出てきたところで音楽開始、音楽が停まるところは赤のライン、テンポが変わるところは青のラインが出て来ていました。
このきっかけに合わせて、映像に合わせて振るのも特殊技術だよなあ、と感心して見てしまいました。
あとちょっとびっくりしたこと。今までこの手のコンサートのレビューとか読んでなかったので(英文がつい面倒で…)知らなかったのですが、音楽が劇場版と違いました!劇場版では音楽が入ってないところにも音楽があってびっくり!
多分、ほとんどが完全録音盤のCD(なんだか今TTTだけ品切れになってるようですね…)に入っているものだと思うんですが。せっかくコンサートなんだから、劇場版でボツになった音楽も使っちゃおう、ということなんでしょうかね。
特に印象的だったのは、ゴラムがイシリアンでウサギを捕まえてきた場面ですね。バスクラリネットとチンバロンで不気味かわいい曲なんですが、実際に映像と合わせるとこんな感じなのか、と面白かったです。
イシリアンでハラドリムの行進をフロドとサムが見る場面では、劇場版ではオリファントのテーマが繰り返し2回使われたのですが、このコンサートではハラドリムの場面では違う音楽が流れていました。(多分完全録音盤に入っていたと思います)本来オリファントの場面だけに使うはずだったけれど、オリファントのテーマを2回使うことになった、とどこかで読んだ気がするのですが、コンサートにあたって元の形に戻したのかな、と思いました。
木の髭が初登場の時メリピピを両手に持って歩く場面で、劇場版ではCDに入っていたファゴット(多分)のメロディーラインがカットされてバックの音楽だけになっていたのですが、今回のコンサートではファゴットのメロディーが復活してました!
(ちなみにLotRシンフォニーだと、メロディをコントラバスがやったりコントラァゴットがやったりしてそれも好きですねー)
オスギリアスでフロドが指輪に操られてナズグルの前で指輪はめそうになるのをサムが止めるあたりもずっと音楽入ってましたが、ちょっとサイレント映画みたいで大仰な感じで、ここは音楽カットで正解だったかなと思いましたが…(汗)
劇場版と違うところだけでなく、劇場やCDではよく聞こえなかった部分が聞こえるのもまた面白かったです。サルマンが褐色人たちを集める場面の打楽器カッコいいなーとか。
あと、マイクが近かったのか、バスクラリネットがよく聞こえたのですが、ゴラムの場面でチムバロンとともにかなり使われていることがわかって面白かったです。クラリネットはホビットを表しているのですが、ホビットの変形としてゴラムにはバスクラが使われているんだとどこかで読みました。
劇場版ですが、休憩あり。SEEと同じく、ファラミアのBind their hands.で終了。休憩は15分なのであまりゆっくりできませんが。
そして、第二部が始まる前に、ローハンのテーマを間奏曲のように演奏してました。始まりが地味だからですかね?
シカゴ響の演奏はさすがに素晴らしくて、堪能しました!
以前クリーヴランド管やピッツバーグ響でも経験しましたが、オリジナルより上手い演奏で聴くというのはまた格別な体験ですね~
弦楽器も木管も素晴らしかったのですが、特に金管が素晴らしかった! ピッチが揃っていて、ものすごく音がクリア! 金管のほんの少しピッチがズレていて濁った音になるのもまたいいのですが、ここまでクリアな音になるのか…! と。ピッチが合いすぎて、2本で吹いてるんだか1本で吹いてるんだかわからないところがあったくらい。(2本で吹いてるはずなんだけど確信が持てなかったという)
クリアすぎて、テンポも小気味よすぎて、ロンドンフィルのサントラに聴きなれていると違和感あるところもありましたが(汗)とにかく金管のアンサンブルが出てくるところはうっとりして聴いてしまいました。(もちろんソロもですが。でも個人的にはクリーヴランド管のトランペットのマイケル・ザックスさんの方が好きかなあ。「指輪は南へ」で聴き比べてみたかった…)
フィドルのソロは楽器持ち替えでなく、コンマスさんがヴァイオリンで弾いてました。弾きなれない楽器で弾くよりもこの方が良いですね。
コンマスのロバート・チェンさん、ダイナミックな演奏でローハンのテーマなどを演奏して、カッコ良かったです。
びっくりしたのは、ロリアンのテーマのところで、なんとヴァイオリンでサーランギー(インドの弦楽器)のパートを弾いてたんですよね。これがエスニックな感じですごくカッコ良かったです!
でも個人的には以前聴いた時のピッツバーグ交響楽団のコンマスさん(今はもう違う人になってるようです)のヴァイオリンソロが今のところ一番なのですが。(サーランギーは聴いてないけど(汗))RotKの「王の帰還」のソロで聴き比べてみたいところです。
打楽器も、アイゼンがルドの鉄板の音がちょっと迫力不足だったりとかしたのですが、演奏が上手いのでそのあたりもあまり気になりませんでした。やっぱり上手いオケは曲調をつかんで的確な叩き方をするんだなあと。オケの実力差って、金管と打楽器に一番出るんですよね、LotRサントラの場合は特に。(弦ももちろんですけど)今まで聴いたオケの中では、打楽器いいな、と思ったのは、オリジナルのロンドンフィル以外ではシカゴ響とクリーヴランド管だけかもしれません。
ただし、ゴラムのテーマのチンバロンだけはちょっと…(汗)音符どおりに弾くので精いっぱい、しかも遅れ気味だったし、トレモロも微妙だし、でした…。多分、チンバロン弾いたことがない打楽器の人が、ゲネプロ本番のみで演奏してたんじゃないかなと。スティックの持ち方も違いましたしね…。(正しい持ち方でトレモロできるようになるにはかなり練習必要なので仕方ないですけど)あのくらいならちょっと練習したら私でもできるんじゃ?と思うくらいでした(笑)
まあチムバロンについては、本家のロンドンフィル以外ではどこも同じような感じでしたが。ただ、シンフォニーと違って、チムバロンの出番そこそこあったので、なかなか苦しいものがありましたね…(汗)
コーラスはなかなか、でした。London Voicesを超えるほどではなかったですが、コーラスはイマイチなことが多いので、その点ではまったく問題なく合格点でした。(オケが素晴らしくても地元のコーラス団のレベルが必ずしも高くないことが多いんですよね…シカゴはさすがにそれはない?)シカゴの2つの合唱団が一緒になっていたようです。人数多そうだったもんな…
ちょっと面白かったのが、男性なのに女声と一緒に歌っていた人たちが何人かいたことです。よく見ると、衣装も男声のタキシードに白シャツとは違って、シャツもジャケットも黒で女声の衣装に合わせていたような? もしかしてカウンターテナー? コーラスでもカウンターテナーとかあるんですかね。
死者の沼地の場面では、悲鳴のような女の声?を女声コーラスのハミング?で生で歌っていてびっくりしました!(多分…口動いてなかったので確証ないですが(汗))
子どもコーラスは女の子も交じっているコーラスでした。こちらもまあまあだったと思います。ソロの子はかなり緊張しちゃってたようでしたがこれもまあまあ。子どもコーラスは
絶対現地調達なので、どうしてもレベルが…ということも多いですが、このあたりもさすがシカゴ、かもしれません。
そして、後半から登場の女声ソリストのKaitlyn Luskさん、素晴らしかったです! 私はシンフォニーで何度か聴いているので知っていましたが、やはり素晴らしい歌い手さんでした…!
シンフォニーでは聞けなかった、エオウィンの歌とか、アラゴルンがブレゴに起こされるところ(Bless of Lifeだっけ)、Evenstarでもアラゴルンの葬儀の場面の物悲しいバージョンとか、色々聴けて幸せでした…!(アラゴルンの葬儀の場面のEvenstarで泣いた、とツイッターに書いてありました(笑))
そんなわけで、素晴らしい演奏でTTTのサントラを満喫しました…!ところどころ音楽で感動してうるっと来たりして、普通に映画観てるのとはまた違う感じでしたね。
そもそもTTTは最近では映画館で見ると絶対途中寝てしまうのですが(何度も見過ぎで)、全然寝てるどころじゃなかったですもん。(笑)
アメリカ人に囲まれてLotRを観たというのも面白い体験でしたね。日本だと考えられないところで笑いが起きるという。
ギムリはもう何か言ったり何かするだけで大ウケでしたね~。
どうも解せなかったのが、メリーがウルク=ハイのキャンプで気が付いた後、「ホビット庄を出たのが間違いだった」という場面でなぜか2日とも笑いが起きてたことですね。どこが面白いんだろう…確かにメリーがユーモアを見せる場面ですが、むしろメリーがカッコいい場面なのに~
そして、本編が終わったらさっさと帰る人続出…まだ演奏してるのに! 映画観に来たつもりなんでしょうか…コンマスさんとかオケの人たちもちょっ唖然として?客席観てましたね…(汗)思わず「おいこら、日本でシカゴ響聴こうと思ったらいくらすると思ってるんだ!!」と心の中で叫んでしまいましたよ(汗)(ラビニア音楽祭だとパビリオンの指定席でも25ドルなんですよね。このありがたみがわかってないぞ…まあ日本のチケット代は高過ぎだとは思いますが)
でも、最後まで残ってた人たちはスタンディングオベーション! コンマスさんたちも満面の笑みで、ちょっとホッとしました(笑)
そしてカーテンコールの最中に出てきたこの映像!
来年の夏はRotKをやるんですってよ~!
こんな演奏を聞かされてしまったら、もう行くしかないですよね!(笑)
しかし、これで4年連続夏はアメリカ旅行になってしまう私…でもやっぱり楽しみです!
舞台上方にスクリーンがあり、その下にコーラスまで全部入らなければならないためか、管楽器もほとんど段差がない配置でした。というわけで管楽器の人はほぼまったく見えませんでした。あんなすばらしい演奏をしてた金管の人たちもどこにいるのやらという感じ…
私はかなり前の方の席だったから余計だったと思いますが、後ろからでもたいして変わらなかったと思います…
ソリストのKaitlyn Luskさんはパーカッションの前あたりのちょっと高くなったところで歌ってましたが、それでもかろうじて胸から上が見えるかどうかくらい。カーテンコールで出てきたら素敵なドレス着てたので勿体ないと思いました…
パーカッションもあまり見えなかったのですが、下手側に座った日は、隙間から少しだけ見えて面白かったです。アイゼンガルドのテーマの鉄板のところを鉄管?みたいなので叩いているのが見えたり(休憩の時に写真撮ろうと思ったら、袖に持って帰られてしまった…)、パウラン(アイリッシュフレームドラム)を結構使ってたんだな、というのがわかって面白かったです。フレームドラム、ほとんど聞こえませんが…(汗)
面白かったのが指揮と映像の合わせ方でした。指揮台のところに譜面の代わりにディスプレイがかけられていて、そこに映画の映像が出て、合図のライン(縦に太い線が入ったのが右から左に流れて来る)が出て来て合わせるようになってました。譜面はディスプレイの下に、平らに置いてありました。この写真でわかるでしょうか?
前の方の席だったので観察してたのですが(笑)音楽が始まる少し前にピンクのラインが出て来て、緑のラインが出てきたところで音楽開始、音楽が停まるところは赤のライン、テンポが変わるところは青のラインが出て来ていました。
このきっかけに合わせて、映像に合わせて振るのも特殊技術だよなあ、と感心して見てしまいました。
あとちょっとびっくりしたこと。今までこの手のコンサートのレビューとか読んでなかったので(英文がつい面倒で…)知らなかったのですが、音楽が劇場版と違いました!劇場版では音楽が入ってないところにも音楽があってびっくり!
多分、ほとんどが完全録音盤のCD(なんだか今TTTだけ品切れになってるようですね…)に入っているものだと思うんですが。せっかくコンサートなんだから、劇場版でボツになった音楽も使っちゃおう、ということなんでしょうかね。
特に印象的だったのは、ゴラムがイシリアンでウサギを捕まえてきた場面ですね。バスクラリネットとチンバロンで不気味かわいい曲なんですが、実際に映像と合わせるとこんな感じなのか、と面白かったです。
イシリアンでハラドリムの行進をフロドとサムが見る場面では、劇場版ではオリファントのテーマが繰り返し2回使われたのですが、このコンサートではハラドリムの場面では違う音楽が流れていました。(多分完全録音盤に入っていたと思います)本来オリファントの場面だけに使うはずだったけれど、オリファントのテーマを2回使うことになった、とどこかで読んだ気がするのですが、コンサートにあたって元の形に戻したのかな、と思いました。
木の髭が初登場の時メリピピを両手に持って歩く場面で、劇場版ではCDに入っていたファゴット(多分)のメロディーラインがカットされてバックの音楽だけになっていたのですが、今回のコンサートではファゴットのメロディーが復活してました!
(ちなみにLotRシンフォニーだと、メロディをコントラバスがやったりコントラァゴットがやったりしてそれも好きですねー)
オスギリアスでフロドが指輪に操られてナズグルの前で指輪はめそうになるのをサムが止めるあたりもずっと音楽入ってましたが、ちょっとサイレント映画みたいで大仰な感じで、ここは音楽カットで正解だったかなと思いましたが…(汗)
劇場版と違うところだけでなく、劇場やCDではよく聞こえなかった部分が聞こえるのもまた面白かったです。サルマンが褐色人たちを集める場面の打楽器カッコいいなーとか。
あと、マイクが近かったのか、バスクラリネットがよく聞こえたのですが、ゴラムの場面でチムバロンとともにかなり使われていることがわかって面白かったです。クラリネットはホビットを表しているのですが、ホビットの変形としてゴラムにはバスクラが使われているんだとどこかで読みました。
劇場版ですが、休憩あり。SEEと同じく、ファラミアのBind their hands.で終了。休憩は15分なのであまりゆっくりできませんが。
そして、第二部が始まる前に、ローハンのテーマを間奏曲のように演奏してました。始まりが地味だからですかね?
シカゴ響の演奏はさすがに素晴らしくて、堪能しました!
以前クリーヴランド管やピッツバーグ響でも経験しましたが、オリジナルより上手い演奏で聴くというのはまた格別な体験ですね~
弦楽器も木管も素晴らしかったのですが、特に金管が素晴らしかった! ピッチが揃っていて、ものすごく音がクリア! 金管のほんの少しピッチがズレていて濁った音になるのもまたいいのですが、ここまでクリアな音になるのか…! と。ピッチが合いすぎて、2本で吹いてるんだか1本で吹いてるんだかわからないところがあったくらい。(2本で吹いてるはずなんだけど確信が持てなかったという)
クリアすぎて、テンポも小気味よすぎて、ロンドンフィルのサントラに聴きなれていると違和感あるところもありましたが(汗)とにかく金管のアンサンブルが出てくるところはうっとりして聴いてしまいました。(もちろんソロもですが。でも個人的にはクリーヴランド管のトランペットのマイケル・ザックスさんの方が好きかなあ。「指輪は南へ」で聴き比べてみたかった…)
フィドルのソロは楽器持ち替えでなく、コンマスさんがヴァイオリンで弾いてました。弾きなれない楽器で弾くよりもこの方が良いですね。
コンマスのロバート・チェンさん、ダイナミックな演奏でローハンのテーマなどを演奏して、カッコ良かったです。
びっくりしたのは、ロリアンのテーマのところで、なんとヴァイオリンでサーランギー(インドの弦楽器)のパートを弾いてたんですよね。これがエスニックな感じですごくカッコ良かったです!
でも個人的には以前聴いた時のピッツバーグ交響楽団のコンマスさん(今はもう違う人になってるようです)のヴァイオリンソロが今のところ一番なのですが。(サーランギーは聴いてないけど(汗))RotKの「王の帰還」のソロで聴き比べてみたいところです。
打楽器も、アイゼンがルドの鉄板の音がちょっと迫力不足だったりとかしたのですが、演奏が上手いのでそのあたりもあまり気になりませんでした。やっぱり上手いオケは曲調をつかんで的確な叩き方をするんだなあと。オケの実力差って、金管と打楽器に一番出るんですよね、LotRサントラの場合は特に。(弦ももちろんですけど)今まで聴いたオケの中では、打楽器いいな、と思ったのは、オリジナルのロンドンフィル以外ではシカゴ響とクリーヴランド管だけかもしれません。
ただし、ゴラムのテーマのチンバロンだけはちょっと…(汗)音符どおりに弾くので精いっぱい、しかも遅れ気味だったし、トレモロも微妙だし、でした…。多分、チンバロン弾いたことがない打楽器の人が、ゲネプロ本番のみで演奏してたんじゃないかなと。スティックの持ち方も違いましたしね…。(正しい持ち方でトレモロできるようになるにはかなり練習必要なので仕方ないですけど)あのくらいならちょっと練習したら私でもできるんじゃ?と思うくらいでした(笑)
まあチムバロンについては、本家のロンドンフィル以外ではどこも同じような感じでしたが。ただ、シンフォニーと違って、チムバロンの出番そこそこあったので、なかなか苦しいものがありましたね…(汗)
コーラスはなかなか、でした。London Voicesを超えるほどではなかったですが、コーラスはイマイチなことが多いので、その点ではまったく問題なく合格点でした。(オケが素晴らしくても地元のコーラス団のレベルが必ずしも高くないことが多いんですよね…シカゴはさすがにそれはない?)シカゴの2つの合唱団が一緒になっていたようです。人数多そうだったもんな…
ちょっと面白かったのが、男性なのに女声と一緒に歌っていた人たちが何人かいたことです。よく見ると、衣装も男声のタキシードに白シャツとは違って、シャツもジャケットも黒で女声の衣装に合わせていたような? もしかしてカウンターテナー? コーラスでもカウンターテナーとかあるんですかね。
死者の沼地の場面では、悲鳴のような女の声?を女声コーラスのハミング?で生で歌っていてびっくりしました!(多分…口動いてなかったので確証ないですが(汗))
子どもコーラスは女の子も交じっているコーラスでした。こちらもまあまあだったと思います。ソロの子はかなり緊張しちゃってたようでしたがこれもまあまあ。子どもコーラスは
絶対現地調達なので、どうしてもレベルが…ということも多いですが、このあたりもさすがシカゴ、かもしれません。
そして、後半から登場の女声ソリストのKaitlyn Luskさん、素晴らしかったです! 私はシンフォニーで何度か聴いているので知っていましたが、やはり素晴らしい歌い手さんでした…!
シンフォニーでは聞けなかった、エオウィンの歌とか、アラゴルンがブレゴに起こされるところ(Bless of Lifeだっけ)、Evenstarでもアラゴルンの葬儀の場面の物悲しいバージョンとか、色々聴けて幸せでした…!(アラゴルンの葬儀の場面のEvenstarで泣いた、とツイッターに書いてありました(笑))
そんなわけで、素晴らしい演奏でTTTのサントラを満喫しました…!ところどころ音楽で感動してうるっと来たりして、普通に映画観てるのとはまた違う感じでしたね。
そもそもTTTは最近では映画館で見ると絶対途中寝てしまうのですが(何度も見過ぎで)、全然寝てるどころじゃなかったですもん。(笑)
アメリカ人に囲まれてLotRを観たというのも面白い体験でしたね。日本だと考えられないところで笑いが起きるという。
ギムリはもう何か言ったり何かするだけで大ウケでしたね~。
どうも解せなかったのが、メリーがウルク=ハイのキャンプで気が付いた後、「ホビット庄を出たのが間違いだった」という場面でなぜか2日とも笑いが起きてたことですね。どこが面白いんだろう…確かにメリーがユーモアを見せる場面ですが、むしろメリーがカッコいい場面なのに~
そして、本編が終わったらさっさと帰る人続出…まだ演奏してるのに! 映画観に来たつもりなんでしょうか…コンマスさんとかオケの人たちもちょっ唖然として?客席観てましたね…(汗)思わず「おいこら、日本でシカゴ響聴こうと思ったらいくらすると思ってるんだ!!」と心の中で叫んでしまいましたよ(汗)(ラビニア音楽祭だとパビリオンの指定席でも25ドルなんですよね。このありがたみがわかってないぞ…まあ日本のチケット代は高過ぎだとは思いますが)
でも、最後まで残ってた人たちはスタンディングオベーション! コンマスさんたちも満面の笑みで、ちょっとホッとしました(笑)
そしてカーテンコールの最中に出てきたこの映像!
来年の夏はRotKをやるんですってよ~!
こんな演奏を聞かされてしまったら、もう行くしかないですよね!(笑)
しかし、これで4年連続夏はアメリカ旅行になってしまう私…でもやっぱり楽しみです!
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