最近RSSリーダーのキーワード検索で素敵なブログに出会いました。トールキン関連本を読むというブログです。
トールキン関連本の情報から興味深い考察まで、素晴らしい情報がめじろおしで、これからゆっくり読ませていただこうと思っているところですが、今日はその最新記事からのお話です。
この話の出所は、トールキン研究者?のRichard E. Blackwelderという人を偲んでの記念論文集だそうで、もちろん英語です。自力では永久に出会うことないであろう本ですが(汗)、内容はとても面白そう・・・
その中で寄稿しているRichard C. Westという人が、アラゴルンとアルウェンの物語について書いているそうですが、そこで興味深いことを書いていた、というのを記事で紹介されていました。
アルウェンが最期にケリン・アムロスの丘に一人で向かい、孤独に死んだとされています。この結末にはショックを受けましたね。
一体どうしてトールキンはルシアン=エディス夫人の再来であるアルウェンの最期をこのようなものにしたのかと、謎でもあります。「これ書いた頃トールキンは奥さんと何かあったんじゃないか」なんてことをおっしゃる方もいました(笑)
しかし、West氏は、「指輪」本編での次の一節に注目し、新しい解釈をしているそうです。
フロドたちとロリアンを訪れたアラゴルンがケリン・アムロスを去るときに、地の文で「現し身の人間としては二度とここには戻って来なかったのです」と書かれています。
これをWest氏は、生きた人間としては訪れなかったけれど、死後の霊的な存在となって訪れた可能性はあるのではないか、そうやってアルウェンとケリン・アムロスで再会していた可能性もあるのではないか、というようなことを書いているそうです。あくまで仮説としているそうですが。
この解釈、なんだか救われるような気がしました。アルウェンがわざわざ一人でケリン・アムロスに行ったのは、アラゴルンと初めて出会った場所で、アラゴルンと再会するためだったのだと思えば・・・
実際にアラゴルンが霊となって現れたのではないにしろ、アルウェンの心にはアラゴルンが一緒にいてくれるように感じられたかもしれないなあ、とも思います。
先のアラゴルンが「現し身の人間としては二度と戻って来なかったのです」というくだりは、切ない言葉として初読の時から心に残っていました。この言葉が、ケリン・アムロスの夢のような美しさとはかなさの印象を強めていたかもしれません。
実際にケリン・アムロスの情景描写を読んで思い浮かべてみると、「・・・何だかヘンなところだなあ・・・」と思わないでもないのですが(頂上あたりにだけ枝のない木がひょろーんと生えているところとか(汗))
ケリン・アムロスは、アラゴルンの思いいいれだけでなく、フロドたちも心奪われていて、作中では素晴らしい場所として描かれています。
トールキンがこんな不思議な形の丘に行ったことがあるとは思わないのですが(汗)もしかして何か特別な思いがある場所をケリン・アムロスになぞらえていたりするのかな、なんてことも想像してしまいますが・・・考えすぎかなあ。
なんにしろ、この解釈のおかげで少し救われたというか、暖かい気持ちになることができたように思います。
やっぱりトールキンは奥が深いですねー。これからも色々なファンや研究者の意見を知りたいなあと思ってしまいました。英語ができれば世界はもっと広がるのでしょうが・・・(汗)
トールキン関連本の情報から興味深い考察まで、素晴らしい情報がめじろおしで、これからゆっくり読ませていただこうと思っているところですが、今日はその最新記事からのお話です。
この話の出所は、トールキン研究者?のRichard E. Blackwelderという人を偲んでの記念論文集だそうで、もちろん英語です。自力では永久に出会うことないであろう本ですが(汗)、内容はとても面白そう・・・
その中で寄稿しているRichard C. Westという人が、アラゴルンとアルウェンの物語について書いているそうですが、そこで興味深いことを書いていた、というのを記事で紹介されていました。
アルウェンが最期にケリン・アムロスの丘に一人で向かい、孤独に死んだとされています。この結末にはショックを受けましたね。
一体どうしてトールキンはルシアン=エディス夫人の再来であるアルウェンの最期をこのようなものにしたのかと、謎でもあります。「これ書いた頃トールキンは奥さんと何かあったんじゃないか」なんてことをおっしゃる方もいました(笑)
しかし、West氏は、「指輪」本編での次の一節に注目し、新しい解釈をしているそうです。
フロドたちとロリアンを訪れたアラゴルンがケリン・アムロスを去るときに、地の文で「現し身の人間としては二度とここには戻って来なかったのです」と書かれています。
これをWest氏は、生きた人間としては訪れなかったけれど、死後の霊的な存在となって訪れた可能性はあるのではないか、そうやってアルウェンとケリン・アムロスで再会していた可能性もあるのではないか、というようなことを書いているそうです。あくまで仮説としているそうですが。
この解釈、なんだか救われるような気がしました。アルウェンがわざわざ一人でケリン・アムロスに行ったのは、アラゴルンと初めて出会った場所で、アラゴルンと再会するためだったのだと思えば・・・
実際にアラゴルンが霊となって現れたのではないにしろ、アルウェンの心にはアラゴルンが一緒にいてくれるように感じられたかもしれないなあ、とも思います。
先のアラゴルンが「現し身の人間としては二度と戻って来なかったのです」というくだりは、切ない言葉として初読の時から心に残っていました。この言葉が、ケリン・アムロスの夢のような美しさとはかなさの印象を強めていたかもしれません。
実際にケリン・アムロスの情景描写を読んで思い浮かべてみると、「・・・何だかヘンなところだなあ・・・」と思わないでもないのですが(頂上あたりにだけ枝のない木がひょろーんと生えているところとか(汗))
ケリン・アムロスは、アラゴルンの思いいいれだけでなく、フロドたちも心奪われていて、作中では素晴らしい場所として描かれています。
トールキンがこんな不思議な形の丘に行ったことがあるとは思わないのですが(汗)もしかして何か特別な思いがある場所をケリン・アムロスになぞらえていたりするのかな、なんてことも想像してしまいますが・・・考えすぎかなあ。
なんにしろ、この解釈のおかげで少し救われたというか、暖かい気持ちになることができたように思います。
やっぱりトールキンは奥が深いですねー。これからも色々なファンや研究者の意見を知りたいなあと思ってしまいました。英語ができれば世界はもっと広がるのでしょうが・・・(汗)
私が気になったのは,(当然?(笑))最新の1つ前の,The History of the Hobbitの記事です。来年の5月発売というと,ちょうど,HoMEの次の読書に,タイミング的にもいいかなあと思って,さっそくぽちっとなしてきました。でもハードカバーだし,お値段から言ってもかなり大きそうですが。(このブログの管理人さんにもさっそくコメント書かなくてはいけませんねぇ(笑))
ケリン・アムロスで、アルウェンはエラノールの花を握ったアラゴルンを見たかも知れませんね。
>「現し身の人間としては二度とここには戻って来なかったのです
の所は私も読んでいてひっかかっていた所でした。
アラゴルンとアルウェンがケリン・アムロスの丘で落ち合って、ベレンとルシアンのように二人一緒にマンドスの館への最後の旅をしたのならいいなあなどと思ってしまいました。
こちらこそいつも楽しませていただいてます~。私もなかなかコメントする気力がなくて(汗)
ホビットの下書きも気になりますよね! 私は自力が読めそうにありませんが・・・
というわけで私も今から楽しみにしてます、えるさんの感想を・・・(笑)
>みっちさん
>「そしてわたしの心も永遠にここに住む。」
そうですね、そう書いてあったことを考えると、アルウェンがケリン・アムロスに向かったのはアラゴルンに会うためだったとも読み取れますね!
>すなみさん
そうですね、最後にはアラゴルンが迎えに来てくれたのならいいですね!
しかし、トールキンがどういうつもりであったにしろ、実際に書いた部分では全くそういうことが示唆されていないのも気になると言えば気になります。読んだ人もほとんどが「アルウェンは孤独に死んだ」と思ったわけですから・・・
うーん、やっぱり気になります。やっぱり奥が深いですね(笑)