東宝RENTようやく見てまいりました。
今回チケット取りをちょっと失敗して、中2日で2回、しかもキャストがエンジェル以外全く同じという状態になってしまったのですが・・・(汗)その2回分まとめての感想です。
検索でいらっしゃる方も多いかと思うので私のRENT歴?を簡単に書いておくと、初めて観たのが昔のJAPAN RENT。再演を含めて5回くらい観たかな。ガラコンサートも行ったし。その後の来日公演も全部行ってます。あとブロードウェイでは5回くらい観てるかな。もちろん映画も複数回観てます、という感じです。
東宝がRENTをやる、という時点で色々心配して、あまり期待してはいなかったのですが・・・
見てみて、思ったほど悪くはないなあと。実際、ここ最近の来日公演よりはクオリティ高いかもと思ったくらいです。
ただ、何かが物足りないんですよね・・・。全く泣けなかったし、心を動かされるシーンもほぼなかったです。冷静に「ここはいいな」とか思ったりはしたのですが。
2回目は最前列だったんですけど、それでも感動することが特になく・・・(汗)うーむ。
何度も見ているから、というのはもちろんあると思うのですが、それだけではないですね。来日公演で全く泣けなかったのに映画やブロードウェイの舞台ではボロ泣きしたりしたし、GENERATIONSでJAPAN RENT初演のキャストが歌ったのを聴いたら泣けたりもしましたから。(やっぱTSUKASAさんのOut Tonightはいいですよ・・・)
何が足りなかったのか・・・
演出や舞台装置の変更は意外と気になりませんでした。
演出に関しては、前々回の来日公演の時のような「許せない」というものではなかったです。オリジナルへの愛情は十分に感じましたから。アンサンブルが舞台中央のプリンシパルを見守っているところとか、形は違うけれど受け継いでいて良かったです。
まあ、気になるところももちろんいくつかはありますが。ロジャーが部屋を出て行くところ、Will I?が流れているのをバックにして、の方が絶対いいよなあ。かわりにマークが走り去ってましたが・・・
エンジェルの葬式の聖歌隊にもびっくりしたなあ(汗)やっぱりSeasons of Love並びの方がグッと来るよなあ・・・
最後のエンジェル登場も早い気がするし。まあ、Final Bを一緒に歌わせてあげたいというのはわからなくもないけど・・・
映画の影響もかなりありましたね。タンゴ・モーリーンでモーリーンが出てきて踊っちゃうのとか。あれは良くないよなあ。マークとジョアンヌに目が行かないし。
Seasons of Loveのソロをジョアンヌが歌うのも映画の影響? 葬式やアンコールではアンサンブルの人が歌ってたんだから、別にジョアンヌでなくてもいいのになあ。
舞台装置のマークとロジャーの部屋も明らかに映画の影響ですよね。
セットについては、まあオリジナルのセット、今部屋の中なのか外なのか、というあたりがわかりづらいし、固定されてて舞台が狭くなってるのでよくない面もあるなあとは思ってたので、ああいうのもありかなあと思いました。
ただ、部屋の中のシーンがちょっとつらかったかな。全員あの上に乗っちゃうと狭すぎだし・・・
まあ、話の流れはわかりやすくなったかもしれませんが・・・
窓を通してライトがあたるのは綺麗だなーと思いましたが、あれも結局は映画の影響ですよね・・・
あと、舞台後ろの階段が長すぎ(汗)コリンズやマークが走り降りながら台詞言ってたりとか、違和感があるシーンが多かったので、あれはなんとかして欲しかったです。
衣装が違うのは、まあ今風でいいんじゃないかと思いましたが、田中ロウマさんのエンジェルの衣装がなあ。美脚(笑)を見せたいのはまあわかるんですが、もうちょっとかわいい感じの衣装にできなかったものか。演技自体は結構かわいかったので、もうちょっと女の子らしい衣装にして欲しかったなあと思いました。
辛源さんのエンジェルの最初のクリスマスの衣装はかわいくてよかったです。
あ、訳詞がどうなるか・・・と思いましたが、幸か不幸か昔のJAPAN RENTの歌詞をほとんど覚えてないので、さほど違和感を感じませんでした。
CDになってたりとかでしっかり歌詞を覚えている曲は、さすがに違和感があるところもありましたが、思ったほどひどくはなかったです。
昔のJAPAN RENTの訳詞は、歌詞としてはなかなかカッコ良かったのですが、超訳すぎて意味が原文と全然違う・・・というところも多々あり、意味不明になっていたところもなくはなかったのですが、今回の訳詞はそのあたりは原文にできるだけ忠実にという努力が見られましたし、実際話が以前の舞台よりもわかりやすくなったようにも思いました。
ただ、どうしても昔の訳詞と比べると、意味はあってるんだけどカッコ良くないかな・・・というところがありましたね。
そして、明らかに昔の訳詞とわざわざ変えようとしているところとか、そのまんま昔の訳詞を使ってるところもあって、ちょっとびっくりしました。
顕著なのが「信じて跳ぶのJump over the moon」ですかね。最初のうちは「跳べばいいの」と言ってたのに、最後の方は「信じて跳ぶの」に。
原詞が「only thing to do is jump over the moon」なので、(ちょっと違うかも(汗))「信じて跳ぶの」は明らかに超訳ですよね。昔の訳詞を知らないとできない・・・
Christmas bells are ringingも、そのまま英語でちょっとびっくり。「クリスマスベル鳴るよ」だと昔の訳詞そのまんまになっちゃって、違う訳詞を思いつかなかったから?
一番びっくりしたのはやっぱりWill I?の「尊厳なく~し~て~」でしたけどね(汗)dignityを訳してるの初めてみた・・・(汗)
Lose my dignity自体が「死ぬ」という意味で使ってるんだと思ってたけど・・・むしろ後半の「Will someone care?」の方にウェイトがあると思うけどなあ。
訳詞についてはまだ色々言いたいことあるんですが、長くなるので、機会があったら別に書きたいと思います。
と演出や装置の違いについてまず書きましたが、「物足りなさ」の原因はそれだけじゃないですね。もうちょっと根本的なところにあるのかなと・・・(それも結局は演出、ということなのかなとは思いますが)
キャストがミュージシャン中心なのは、演技的な部分で冒険でもあるとは思いますが、昔のJAPAN RENTがそれで上手いこと行ってたし(だから冒険とは言えないと思う)、むしろ演技できるけどロックを歌えない人にやられる方がイタイからまあいいんじゃないかな、と思ってました。
実際、演技的には荒削りな人が昔のJAPAN RENTよりさらに多かったりはしましたが、それでもよく他のミュージカルでみかける「初舞台のアイドル」よりはずっと良かったと思うし、ある程度のレベルには達していたと思います。ちゃんと気持ちは入ってたし。(その気持ちの表現方法が稚拙だなあと思うところありましたが)
それでも、何か入り込めなかったのは、やはりもうちょっと演技できる人がいた方が良かったってことなのかな・・・。最前列で見て圧倒されないようではやはり・・・
実は、一番大丈夫だろうと思っていたマークが一番良くなかったんですよね・・・(汗)そこに原因があるよかな気がしています。
別に、マークだからあのメガネであの髪型じゃなきゃいけない、ということはないと思うんですが、やっぱりあのスタイルはマークというキャラクターを表す上で重要だったんだなあと思いました。
いや、マークがなんかカッコ良すぎたんですよね、多分。なんか「こんなのマークじゃない・・・」と思うところが多々・・・
マークは傍観者であり、傍観者である自分への疑問や孤独、いらだちもあって、それでも仲間を思いやる優しい気持ちの持ち主で・・・ジョナサン・ラーソン本人の投影でもあるはずですよね。
森山未来くんのマークは、傍観している場面でもどこか斜に構えていてカッコ良すぎるように思いました。
先頭に立って踊ったり、モーリーンと熱烈なキスをする場面もあったりして・・・
彼がダンス上手いのはよくわかりますが、マークという役をやる上ではダンスは封印しても良かったんじゃないかと思うのですが・・・。
普通に言う「主演」としては地味な方だったとは思うのですが、なんかやっぱりちょっと「主演森山未来」風になっていたというか・・・マークという役よりも、森山未来くんを立てることを優先してしまった、そんな風に感じてしまったんです。
確かに彼が一番有名どころで、東宝的には彼で客を呼ぶというのもあったんでしょうが、ジョナサン・ラーソンの分身であるマークが違うと、作品自体のテンションにも関わるように思います。思わぬところで東宝でRENTをやることのデメリットを痛感させられてしまった気がしました。
まあ、このあたりは疑問に思わない方も多いかもしれないし、私のこだわりすぎかもしれないですが。今回の舞台、よくないと思われた方でも、別にマークが原因ではない、という方もいるでしょうし。
私にとってはマークが一番共感できるキャラクターだし(そういう人多いと思いますが)、マークが感動の中心だったりするので、やっぱりこだわるなあ。
今までの来日公演等でも、他が良くなくてもマークだけは良いこともあったりして、マークでコケたことがなかったし、森山未来くんの演技力も歌も安心していたので、なんか思わぬ落とし穴に落ちた気分です・・・
家に帰ってから、映画のDVDでアンソニー・ラップのHalloweenを見直してしまいましたよ・・・(あの場面本編からカットされてたのも納得行かないんだけど)
ああ、山本耕史さんのマークがまた観たいなあ(涙)GENERATIONSとかでいいから、ちょっと歌ってくれないものか・・・
彼のマークを初めて観た時、あのメガネと髪型にびっくりして、すっかりマークになりきっていたことにも感動したものでした。
マークのキャラクターが違っていたのが今回良くなかった原因、と私は思いましたが、マークだけのことではないんだろうなあ。
やはり初演の頃の「何か」が抜け落ちてしまったんじゃないかなあと。
RENTという作品自体、初演の頃と違い、AIDS=死、という時代でなくなったことで、当時の死と隣り合わせの感覚がなくなっている、と言われていました。
でも、時代が変わっても普遍的に感じられるものはあるはずで、そこを汲み取って演出すれば、変わらずに感動できる舞台になるんじゃいかと思ったけれど・・・
やはり、初演のスタッフ、キャストが関わらないと、この作品本来の感動は得られないのかもしれないなあとも思いました。コーラスラインの再演が良かったのも、結局は初演のスタッフがかかわっていたせいだということが、ドキュメンタリーを観て分かりましたし・・・
長くなったんで、キャストの感想などは次回に回します(汗)
今回チケット取りをちょっと失敗して、中2日で2回、しかもキャストがエンジェル以外全く同じという状態になってしまったのですが・・・(汗)その2回分まとめての感想です。
検索でいらっしゃる方も多いかと思うので私のRENT歴?を簡単に書いておくと、初めて観たのが昔のJAPAN RENT。再演を含めて5回くらい観たかな。ガラコンサートも行ったし。その後の来日公演も全部行ってます。あとブロードウェイでは5回くらい観てるかな。もちろん映画も複数回観てます、という感じです。
東宝がRENTをやる、という時点で色々心配して、あまり期待してはいなかったのですが・・・
見てみて、思ったほど悪くはないなあと。実際、ここ最近の来日公演よりはクオリティ高いかもと思ったくらいです。
ただ、何かが物足りないんですよね・・・。全く泣けなかったし、心を動かされるシーンもほぼなかったです。冷静に「ここはいいな」とか思ったりはしたのですが。
2回目は最前列だったんですけど、それでも感動することが特になく・・・(汗)うーむ。
何度も見ているから、というのはもちろんあると思うのですが、それだけではないですね。来日公演で全く泣けなかったのに映画やブロードウェイの舞台ではボロ泣きしたりしたし、GENERATIONSでJAPAN RENT初演のキャストが歌ったのを聴いたら泣けたりもしましたから。(やっぱTSUKASAさんのOut Tonightはいいですよ・・・)
何が足りなかったのか・・・
演出や舞台装置の変更は意外と気になりませんでした。
演出に関しては、前々回の来日公演の時のような「許せない」というものではなかったです。オリジナルへの愛情は十分に感じましたから。アンサンブルが舞台中央のプリンシパルを見守っているところとか、形は違うけれど受け継いでいて良かったです。
まあ、気になるところももちろんいくつかはありますが。ロジャーが部屋を出て行くところ、Will I?が流れているのをバックにして、の方が絶対いいよなあ。かわりにマークが走り去ってましたが・・・
エンジェルの葬式の聖歌隊にもびっくりしたなあ(汗)やっぱりSeasons of Love並びの方がグッと来るよなあ・・・
最後のエンジェル登場も早い気がするし。まあ、Final Bを一緒に歌わせてあげたいというのはわからなくもないけど・・・
映画の影響もかなりありましたね。タンゴ・モーリーンでモーリーンが出てきて踊っちゃうのとか。あれは良くないよなあ。マークとジョアンヌに目が行かないし。
Seasons of Loveのソロをジョアンヌが歌うのも映画の影響? 葬式やアンコールではアンサンブルの人が歌ってたんだから、別にジョアンヌでなくてもいいのになあ。
舞台装置のマークとロジャーの部屋も明らかに映画の影響ですよね。
セットについては、まあオリジナルのセット、今部屋の中なのか外なのか、というあたりがわかりづらいし、固定されてて舞台が狭くなってるのでよくない面もあるなあとは思ってたので、ああいうのもありかなあと思いました。
ただ、部屋の中のシーンがちょっとつらかったかな。全員あの上に乗っちゃうと狭すぎだし・・・
まあ、話の流れはわかりやすくなったかもしれませんが・・・
窓を通してライトがあたるのは綺麗だなーと思いましたが、あれも結局は映画の影響ですよね・・・
あと、舞台後ろの階段が長すぎ(汗)コリンズやマークが走り降りながら台詞言ってたりとか、違和感があるシーンが多かったので、あれはなんとかして欲しかったです。
衣装が違うのは、まあ今風でいいんじゃないかと思いましたが、田中ロウマさんのエンジェルの衣装がなあ。美脚(笑)を見せたいのはまあわかるんですが、もうちょっとかわいい感じの衣装にできなかったものか。演技自体は結構かわいかったので、もうちょっと女の子らしい衣装にして欲しかったなあと思いました。
辛源さんのエンジェルの最初のクリスマスの衣装はかわいくてよかったです。
あ、訳詞がどうなるか・・・と思いましたが、幸か不幸か昔のJAPAN RENTの歌詞をほとんど覚えてないので、さほど違和感を感じませんでした。
CDになってたりとかでしっかり歌詞を覚えている曲は、さすがに違和感があるところもありましたが、思ったほどひどくはなかったです。
昔のJAPAN RENTの訳詞は、歌詞としてはなかなかカッコ良かったのですが、超訳すぎて意味が原文と全然違う・・・というところも多々あり、意味不明になっていたところもなくはなかったのですが、今回の訳詞はそのあたりは原文にできるだけ忠実にという努力が見られましたし、実際話が以前の舞台よりもわかりやすくなったようにも思いました。
ただ、どうしても昔の訳詞と比べると、意味はあってるんだけどカッコ良くないかな・・・というところがありましたね。
そして、明らかに昔の訳詞とわざわざ変えようとしているところとか、そのまんま昔の訳詞を使ってるところもあって、ちょっとびっくりしました。
顕著なのが「信じて跳ぶのJump over the moon」ですかね。最初のうちは「跳べばいいの」と言ってたのに、最後の方は「信じて跳ぶの」に。
原詞が「only thing to do is jump over the moon」なので、(ちょっと違うかも(汗))「信じて跳ぶの」は明らかに超訳ですよね。昔の訳詞を知らないとできない・・・
Christmas bells are ringingも、そのまま英語でちょっとびっくり。「クリスマスベル鳴るよ」だと昔の訳詞そのまんまになっちゃって、違う訳詞を思いつかなかったから?
一番びっくりしたのはやっぱりWill I?の「尊厳なく~し~て~」でしたけどね(汗)dignityを訳してるの初めてみた・・・(汗)
Lose my dignity自体が「死ぬ」という意味で使ってるんだと思ってたけど・・・むしろ後半の「Will someone care?」の方にウェイトがあると思うけどなあ。
訳詞についてはまだ色々言いたいことあるんですが、長くなるので、機会があったら別に書きたいと思います。
と演出や装置の違いについてまず書きましたが、「物足りなさ」の原因はそれだけじゃないですね。もうちょっと根本的なところにあるのかなと・・・(それも結局は演出、ということなのかなとは思いますが)
キャストがミュージシャン中心なのは、演技的な部分で冒険でもあるとは思いますが、昔のJAPAN RENTがそれで上手いこと行ってたし(だから冒険とは言えないと思う)、むしろ演技できるけどロックを歌えない人にやられる方がイタイからまあいいんじゃないかな、と思ってました。
実際、演技的には荒削りな人が昔のJAPAN RENTよりさらに多かったりはしましたが、それでもよく他のミュージカルでみかける「初舞台のアイドル」よりはずっと良かったと思うし、ある程度のレベルには達していたと思います。ちゃんと気持ちは入ってたし。(その気持ちの表現方法が稚拙だなあと思うところありましたが)
それでも、何か入り込めなかったのは、やはりもうちょっと演技できる人がいた方が良かったってことなのかな・・・。最前列で見て圧倒されないようではやはり・・・
実は、一番大丈夫だろうと思っていたマークが一番良くなかったんですよね・・・(汗)そこに原因があるよかな気がしています。
別に、マークだからあのメガネであの髪型じゃなきゃいけない、ということはないと思うんですが、やっぱりあのスタイルはマークというキャラクターを表す上で重要だったんだなあと思いました。
いや、マークがなんかカッコ良すぎたんですよね、多分。なんか「こんなのマークじゃない・・・」と思うところが多々・・・
マークは傍観者であり、傍観者である自分への疑問や孤独、いらだちもあって、それでも仲間を思いやる優しい気持ちの持ち主で・・・ジョナサン・ラーソン本人の投影でもあるはずですよね。
森山未来くんのマークは、傍観している場面でもどこか斜に構えていてカッコ良すぎるように思いました。
先頭に立って踊ったり、モーリーンと熱烈なキスをする場面もあったりして・・・
彼がダンス上手いのはよくわかりますが、マークという役をやる上ではダンスは封印しても良かったんじゃないかと思うのですが・・・。
普通に言う「主演」としては地味な方だったとは思うのですが、なんかやっぱりちょっと「主演森山未来」風になっていたというか・・・マークという役よりも、森山未来くんを立てることを優先してしまった、そんな風に感じてしまったんです。
確かに彼が一番有名どころで、東宝的には彼で客を呼ぶというのもあったんでしょうが、ジョナサン・ラーソンの分身であるマークが違うと、作品自体のテンションにも関わるように思います。思わぬところで東宝でRENTをやることのデメリットを痛感させられてしまった気がしました。
まあ、このあたりは疑問に思わない方も多いかもしれないし、私のこだわりすぎかもしれないですが。今回の舞台、よくないと思われた方でも、別にマークが原因ではない、という方もいるでしょうし。
私にとってはマークが一番共感できるキャラクターだし(そういう人多いと思いますが)、マークが感動の中心だったりするので、やっぱりこだわるなあ。
今までの来日公演等でも、他が良くなくてもマークだけは良いこともあったりして、マークでコケたことがなかったし、森山未来くんの演技力も歌も安心していたので、なんか思わぬ落とし穴に落ちた気分です・・・
家に帰ってから、映画のDVDでアンソニー・ラップのHalloweenを見直してしまいましたよ・・・(あの場面本編からカットされてたのも納得行かないんだけど)
ああ、山本耕史さんのマークがまた観たいなあ(涙)GENERATIONSとかでいいから、ちょっと歌ってくれないものか・・・
彼のマークを初めて観た時、あのメガネと髪型にびっくりして、すっかりマークになりきっていたことにも感動したものでした。
マークのキャラクターが違っていたのが今回良くなかった原因、と私は思いましたが、マークだけのことではないんだろうなあ。
やはり初演の頃の「何か」が抜け落ちてしまったんじゃないかなあと。
RENTという作品自体、初演の頃と違い、AIDS=死、という時代でなくなったことで、当時の死と隣り合わせの感覚がなくなっている、と言われていました。
でも、時代が変わっても普遍的に感じられるものはあるはずで、そこを汲み取って演出すれば、変わらずに感動できる舞台になるんじゃいかと思ったけれど・・・
やはり、初演のスタッフ、キャストが関わらないと、この作品本来の感動は得られないのかもしれないなあとも思いました。コーラスラインの再演が良かったのも、結局は初演のスタッフがかかわっていたせいだということが、ドキュメンタリーを観て分かりましたし・・・
長くなったんで、キャストの感想などは次回に回します(汗)
コメントありがとうございました。
>>一番びっくりしたのはやっぱりWill I?の「尊厳なく~し~て~」でしたけどね(汗)dignityを訳してるの初めてみた・・・(汗)
Lose my dignity自体が「死ぬ」という意味で使ってるんだと思ってたけど・・・むしろ後半の「Will someone care?」の方にウェイトがあると思うけどなあ。
上記を読んで、そうそう、と頷いてしまいました。
私も「尊厳」という言葉に、驚かされ、メッセージは多分後半が重要と思いました。
今回の来日公演の字幕でも、ちょっと不満だった記憶があるのですが、具体的な訳詞を思い出せない、、、。
あの「尊厳」にはびっくりしましたよね。他の言葉も使えたと思うんですが・・・
今回の来日公演、席が前すぎて字幕はさっぱり見えませんでした。どんな訳にしていたのかちょっと興味あったんですけど。