この国民的作家、東野先生の作品久しぶりに(ひょっとして新作?)に読みました。
前作「麒麟の翼」は正直アレレレ・・という感じでした(東野ファンの皆さんゴメンナサイ)ので、
さほど期待もせず(更にゴメンナサイ)読んだところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/cd/fb824e3618fa2058e349d8e04ac0c441.jpg)
いやいや、良かったです。小生イイと思います。少なくとも快作ですね。
Amazonの読者さんの書評に「重厚さが足らない」などの書き込みがあったりしますが、東野先生の作品に限って言えば、それはハッキリ言って「ないものねだり」です。
東野作品は重厚でないからこそ、イイのです。正直、東野作品は情景描写も、人物描写もさしてウマくありません。
あの、大作「白夜行」「幻夜」とかも、くどい文体を避けているため、映画のようなイメージが読者の脳内に浮かぶのだと思います。
1つ!小気味良くすすむ独自のスピーディな文体。2つ!最後の明かされる見事なトリック。3つ!ラストの数ページで、ほろっと泣かせる読後感のグッドセンス。これこそ、本を閉じてから「読書ってイイですね~(水野晴郎 風)」と思わせる東野マジックの3点であろう。
更に、人気作家にもかかわらず、シリーズ物をあまり書かぬ作家なため(最近は加賀恭一郎と湯川学ありますが)、初めて作品を読む人でも敷居が高くない。
本作品は見事に上記の東野作品の3点のツボを押えてます。シリーズものでないし。
(ストーリー)
東京都内で起こる連続殺人。これから起こるであろう殺人現場は高級ホテル。
ホテルマンに扮して潜入操作する刑事と彼をサポートする女性教官のようなホテルマン。
最初は反発しながらも、事件と同時進行でお互いのプロフェッショナリズムを理解しあうようになります。
で、巧みな伏線とホテルで起こるエピソードがパズルのピースのように最後にはまるわけです。
特に、ラスト近くの意外な真相とサスペンスは見事なものです。
ちなみにですけど、重厚な文体と物語のミステリーを求める人は伊人記号学者ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」を強くおススメします。
前作「麒麟の翼」は正直アレレレ・・という感じでした(東野ファンの皆さんゴメンナサイ)ので、
さほど期待もせず(更にゴメンナサイ)読んだところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/cd/fb824e3618fa2058e349d8e04ac0c441.jpg)
いやいや、良かったです。小生イイと思います。少なくとも快作ですね。
Amazonの読者さんの書評に「重厚さが足らない」などの書き込みがあったりしますが、東野先生の作品に限って言えば、それはハッキリ言って「ないものねだり」です。
東野作品は重厚でないからこそ、イイのです。正直、東野作品は情景描写も、人物描写もさしてウマくありません。
あの、大作「白夜行」「幻夜」とかも、くどい文体を避けているため、映画のようなイメージが読者の脳内に浮かぶのだと思います。
1つ!小気味良くすすむ独自のスピーディな文体。2つ!最後の明かされる見事なトリック。3つ!ラストの数ページで、ほろっと泣かせる読後感のグッドセンス。これこそ、本を閉じてから「読書ってイイですね~(水野晴郎 風)」と思わせる東野マジックの3点であろう。
更に、人気作家にもかかわらず、シリーズ物をあまり書かぬ作家なため(最近は加賀恭一郎と湯川学ありますが)、初めて作品を読む人でも敷居が高くない。
本作品は見事に上記の東野作品の3点のツボを押えてます。シリーズものでないし。
(ストーリー)
東京都内で起こる連続殺人。これから起こるであろう殺人現場は高級ホテル。
ホテルマンに扮して潜入操作する刑事と彼をサポートする女性教官のようなホテルマン。
最初は反発しながらも、事件と同時進行でお互いのプロフェッショナリズムを理解しあうようになります。
で、巧みな伏線とホテルで起こるエピソードがパズルのピースのように最後にはまるわけです。
特に、ラスト近くの意外な真相とサスペンスは見事なものです。
ちなみにですけど、重厚な文体と物語のミステリーを求める人は伊人記号学者ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」を強くおススメします。