角岸's blog (Kadogishi s' blog)

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「絆」「がんばろう東北」が空しくひびく、被災地のがれき受入れ拒否

2012-03-11 11:17:55 | 時事問題
あの大震災から1年が経ちました。


しかし、連日報道されている「被災地がれきの広域処理が一向にすすまない」というニュースは本当に残念。


「時事通信」9日配信 ↓ ↓ ↓
がれき受け入れ3都県のみ=国、ようやく対策に本腰―13年度末までの処理難しく
東日本大震災で生じた2200万トンを超える膨大な量のがれきは、今も大半が仮置き場に山積みされたままだ。
カギを握る被災地外での広域処理は青森、山形、東京の3都県が受け入れているだけで、多くの自治体が慎重な姿勢を崩していない全体の約6%(5日時点)しか処理が済んでいない中、国はようやく対策に本腰を入れ始めたが、目標とする2013年度末までの処理完了は難しくなっている。 


今のところ、東北以外で受け入れ表明してくれているのが東京都の石原知事。
今年芥川賞をもらった「もらっといてやる」で有名になった、何とかいう作家が石原知事のことを「嫌われ者」といっていましたが、我々東北の人間にすれば、反対派をものともせず、受け入れ表明してくれたことには本当にありがたい、というか心強いです。

しかし、他の県の皆さんどうしちゃったんでしょうか。
「絆」だとか「がんばろう東北」などのスローガンが空しくひびくように思えてなりません。



うん?、同じ東北の中で、なんで秋田県知事だけ知らんぷりしているんだベ?

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しかし、これはそこの自治体の知事だけの問題ではありません。
知事がいったん受け入れ表明したにも関わらず、住民の反対でとん挫するケースもあるとのこと。

例えば、がれき受け入れ表明した、黒岩神奈川県知事にも反対派住民から猛反発が。

(視察する黒岩知事)

そこで、黒岩知事はがれきが安全であることを説明するために住民説明会を開いたのですが・・・・・
(住民説明会)

この様子テレビでやってました。

「なぜ勝手に決めたんだーっ!!」と怒号が!

反対派のヤジの声で、知事の説明の声もかき消されます。

さらに「帰れっ! 帰れっ! 帰れっ!」と反対派住民から「帰れコールが」巻き起こる始末。

この一部始終をこの間「ニュースステーション」でやっていたんだけど、見ていてビックリ!

なんと、この反対派住民の「帰れコール」を指揮していた人がはっきり写りました。

あの、「反原発活動」で知られる、俳優・山本太郎その人でした。



小生とは主張が違うもののまだ、「反原発」の考え方は理解できます。

しかし、姑息にも地元住民を扇動して被災地のがれきの受入れ拒否を焚きつけているのは、本当に何なんでしょうか?

根本的にがれきの広域処理に反対するなら、まず、被災地を訪れて、被災地住民に「がれきを我慢しろ」と説得すべきでしょう

こういう輩を英雄気取りの偽善者というのです。

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しかし、世の中まだそんなに捨てたもんじゃありません。

山本太郎みたいな下衆(ゲス)野郎とは対極な考えを持つ御仁もいらっしゃる。

それが静岡県島田市長、桜井勝郎さん。


県知事じゃなくても、受け入れ表明してくれた市長さん!えらい!!

しかも、インタビューに答えたこの人の言葉がまた泣かせます!!

↓ ↓ ↓  2月18日産経新聞

「がれきの放射線量は島田市の家庭ごみと同程度。政治家として、どんな反対があってもやらなければならない。反対されるほどファイトがわいてきた」

(被災地を訪問して) 「行く所すべて、見るものすべてがすごい光景で…。本当に何もない。がれきを被災地で処理したら10年以上かかり、がれきが片付かなければ復興に手が付けられない、と聞いた」


「見てせざるは勇なきなり。

被災者の苦境を思えば、援助できる者が援助するのは当たり前。

自治体のトップは余裕があるなら腹をくくって、がれきを受け入れるべきだ。

最終処分場がないというのは言い訳。必要なのは気持ちだ。

この際、首長の独断でがれき処理をやるべきだ」


くーっ!泣かせる名言!!。現代にもまだこういう武士(もののふ)がいるんです!