角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

醒めよ人! 「舶来盲信」のTVコメンテイター&思うこと。

2015-01-19 12:26:01 | 時事問題

毎週初め、更新さぼるとずっとさぼっちゃうので、週初め何か思うこと書くことに決めました。

・・・・いつまで続くかわかりませんが・・・・。

さて、今週は未だ明治維新の生き残り「舶来盲信」メディアコメンテイターについて。

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ただ今与野党において「選挙権年齢 18歳引き下げ」についての論議が続いています。

さて、小生はこの問題についてとやかく言う気はないし(賛成でも反対でもありません)、国会のセンセ方が議論を尽くし結論を出せば良いと思ってるわけ。

ただ、これに関連して気になったことがあったので紹介します。

それは・・・・最近朝の某番組見ていたら、ある某コメンテイターが以下のような解説してたんですなぁ。

「欧米はもう何十年も前から、選挙年齢18歳を導入しており、日本はかなり遅れています」。 (じゃぁ、70年前からの憲法9条はどーなる?って議論はここではおいときます)

・・・・「遅れている」 と。

これって、なんだかおかしくね?

欧米がある制度採用してるからと言って、その方式取り入れていない日本がなんで「遅れてる」わけ?

 確かに、外交・防衛など外国とネゴシエイトする分野にかぎって言えば、世界標準に合わせて定義を統一して議論しないといけないので、ある程度日本が合わせる必要もあるでしょう。
(それこそ、「憲法9条」とか、「秘密保護法」とか「集団的自衛権」とかね)

 しかし、税制選挙制度は明らかに国内問題であり、外国がある制度採用してるからといって、日本もその制度採用していないといけないとか、まして「遅れている」というのはおかしい。

 ・・・と、いうか今日びそんな考え方してる方がまさに「遅れてる」と小生は思うんですなぁ。


 特に選挙制度は、その国の伝統慣習などを充分考慮に入れて検討しないとホント難しいと思います。

特に日本みたいに「億」を超える人口を抱え普通選挙し、GDPでも主要パワーの大国はね。

TVイメージ

 よくね、ヨーロッパの小国なんかの制度をほめそやして(選挙制度だけじゃなく原発などのエネルギー政策も含めて)解説する人見ますが、せいぜい埼玉県くらいの国土と人口しかなく、歴史も400年位の国を、日本が手本にする根拠は何なのか一度聞いてみたいんですよね。

 ちなみに、北欧の“大国”とされるスエーデンにしたって、まぁ規模でいったら、日本の東京都と同じくらいのもん。(韓国も同程度&同規模)

 どんなに優れた制度でも、要はその国がおかれている現状や現実はもちろん、伝統・慣習・国民性をも考慮にいれて採用しないと失敗する確立が高いっすよね。

 例えば、南欧の某国の国民性は伝統的に「なるべく働かないで賃金は多く貰いたい」という国民性。昼食には赤ワイン飲んで昼休みも昼寝付きの2時間あるというあの国です。で、この国は割と正確に民意が反映できると言われる「小選挙区制」を採用しているため、国家財政が火の車になっちゃったわけ。なにせ立候補者は「働かないで稼げる」ことを公約しないと当選できないわけだから、そりゃ当然。 やっぱこういう国は「中選挙区」か「大選挙区」じゃないと持たないでしょう。

南欧昼食


 さて、エネルギー政策にしろ、女性の登用問題、移民政策ことごとく、外国の方式を優れたものとして解説する人がいたら、まず眉に唾つけて聞いた方が良いと小生は最近確信しています。

 何度も繰り返しますが、要はどんなに優れたシステムでも、それが「日本にホントに馴染むかどうか」です。

 (見よ!! あの米国製の馬鹿げた“裁判員制度”の顛末を)

 選挙制度における「18歳引き下げ」問題もそうですが、現状の「比例付の小選挙区制度」そのものも、ホントに日本に馴染んでいるのかも含めて議論すべきではないでしょうか?

 (※断っておきますが、小生は「18歳引き下げ」に反対してるわけではありません。ただ、欧米がこうだから、日本も真似しないと「遅れてる」と思考するのは恥ずべき行為だと指摘したいだけです。まして、世論を啓蒙すべきオピニオンリーダーたるTVコメンテイターがね。)

 ちょっと本題とズレますが、真のコメンテイターとは・・・という例があったので紹介しますね。
 この間ラジオだったか何かで評論家の宮崎哲弥さんが、実に的を得たこと言ってました。



 「今回の衆院選挙(昨年12月)は投票率が低いと盛んに言われていますが、私はかえって、このような(低投票率の)冷静な選挙の方が良いと思ってるんです。日本はこの小選挙区制度下で、熱狂と共に「高い投票率」の衆院選挙が2回ありましたが、御記憶でしょうか。それは自民党小泉郵政選挙民主党政権交代選挙です。どちらも熱狂の選挙後は深い失望感と共に日本に深い傷を負わせたことを考えなければいけません。」

 小生も全く大賛成です。高い投票率によるポピュリズムは紹介した南欧の某国じゃないけど、かえって国民に害をなすと承知すべきこと。

 それ以上に、宮崎さんが指摘した重要な点は、他のTVコメンテイターの殆どが「低投票率は今の政治不信にある」“悪いこと”として断言してる(メディアの責任は回避してね)とは真逆のコメント。その上で自民党も民主党もどちらが良いとは言ってないでしょう。
 「甘いアメにつられた、高投票率こそ怖い」と指摘してるに過ぎません。・・・コレって重要です。

さて・・・・

 最後に「マッサン」に登場する、この大阪の「やってみなはれ」SUNTORYの大将の言葉で締めくくりたいと思います。

醒めよ人!
舶来盲信の時代は去れり
酔はずや人
吾に国産
至高の美酒
サントリーウ井スキーはあり
片岡敏郎氏による寿屋(現サントリー)の新聞広告




ちなみに小生、告白すれば普段の晩酌は、日本酒じゃなくウイスキー派(日本酒は月数回)。

しかも「ニッカ」派じゃなく、圧倒的に「サントリー」派です。

特に「山崎」の旨さったらないっすよね。

ま、貧乏人のオラは盆と正月しか飲めませんが・・・