テレビつけると、どこでも大騒ぎしてるから、この問題スルーしようかなぁ・・と思ったのですがちょっと。
さて、昨晩ニュースに回すと、国会中にもかかわらず、慌ただしくこの「IS人質問題」でばたついている政府関係者の様子が映っていました。
通常、政府は日本国の経済活性化をはじめ、解決すべき諸問題が数多あるわけですが、今はこれが優先順位のトップにこざるをえないわけですねぇ。
安倍内閣のこの「IS人質問題」への対応について様々意見が分かれています。テレビには、あーすりゃいいとか、こーした方が良かったとか、識者と言う人たちが様々持論述べてますがね。
こういうケースは、本来諸外国であれば、軍や諜報機関らの仕事なんでしょうが、日本は何だか総理官邸そのものが「人質事件」の捜査本部みたいで、その他の日本の諸問題はどーなってるんだろうか?と逆に不思議に思うのは小生だけでしょうか。
さて、そんな中、人質の後藤さんのおっかさんが、総理に面会できなくておかんむりのようです。
「後藤さん母、涙の訴え「健二の命を救って」安倍首相らに面会断られ」
スポーツ報知 1月29日↓↓↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150128-00000178-sph-soci
過激派「イスラム国」に拘束されているフリージャ-ナリスト・後藤健二さん(47)の母・石堂順子さん(78)が28日、国会内で会見し「健二の命を救って下さい」などと涙ながらに訴えた。この日午前には安倍晋三首相、菅義偉官房長官らに面会を申し入れたが「時間がなく、調整がつかない」として断られたという。
息子の新たなメッセージから一夜明け、石堂さんは社民党の福島瑞穂副党首の事務所を通じ、首相官邸などに「健二の命を救って下さい。ヨルダン政府との交渉にどうか最後まで全力を挙げて下さい」とのファクスを送ったが断られ「信じられません。残念です」と声を詰まらせた。
(略)
小生は一人の国民として、後藤さんには切に助かってほしいとは願います。
だからこそ、今は不眠不休で救出にあたってる、総理をはじめとする官邸スタッフの時間を無駄に浪費する行為はいかがなものかと思うワケ。
また、こんなこと言いたかないけど、今回のケースは、どのような結末で終ろうとも、日本が中東始め関係各国に多大な“貸し”をつくったことは間違いないわけで、そのダメージは相当なものがあると思うんですよね。
こともあろうことか、生きたまま人質の首を切断しネット動画に投稿するまさに獣というけ鬼畜のごときテロ組織と、(間接的にしろ)交渉せざるをえないことに追い込まれているので、その外交的損失は莫大なものがあるわけです。
日本国政府は邦人の命を守ることが第一の任務であることは当然です。
しかし、そのために鬼畜の人殺しの仲間である“IS囚人”を野に放つごとき交渉に加担するのは、後々にたくさんの邦人の命を危険にさらすことになるのでないでしょうか?
政府は後藤さんの人命救助に全力をあげることは、もちろんですが、海外にいる同胞126万人の在留邦人の命をも考えて行動すべきだと思います。
ちなみに、別サイトではこの石堂ママの別のコメント紹介されています。
↓↓↓
http://blogos.com/article/104449/
自分と面会できないという首相に対して・・・
「信じられません。日本国を治めている人が・・・・・」
とおっしゃり、
首相に伝えたいことはという質問に対して、
「子供は世界平和のために出かけて行ったのです。」
だそうです。
この人、何を言いたいのか?
「世界平和のために、テロ組織支配する危険地帯へ、息子(後藤さん)が出かけたにもかかわらず、そんな(英雄的な行動をした)悲劇の息子の母親たる自分に、日本国を治めている人(首相)が会わないなんて、信じられません。」
と言っているように聞こえるのは自分だけ?
んでも、そもそも一国の宰相にそんなに簡単に一般の人が会えるのでしょうか?
仮に会ったとして、息子を解放する有力情報でも、持ってるのでしょうか? (孫が出来たことも知らない母親がね)
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ここから先は、一般論。
よく、地域自治体で、近くの警察所などから、お巡りさんを講師に呼んで、「防犯教室」とかやってますよね。
小生、その中で毎回同じ聞くことありますので紹介します。ってか、皆さんも同じこと聞くはず。
「たとえ、目の前でナイフとか持ってる犯罪者を見たとしても、絶対みなさんは自分たちで解決しようとせず、110番してください。
凶悪事件を解決すべきは警察であり、市民のみなさんではありません。
逆に、彼ら(犯罪者)に拘束されると、解決は非常に難しくなり、逆にその正義感が迷惑行為になる場合の方が多いのです。」
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世界平和を願うのは誰とて同じこと。
しかし、我々民間人は特殊訓練を受けた、ジェームズ・ボンドでもなければ、特殊部隊でもありません。
なんだか、メディアではこの親子を悲劇の象徴として扱いたいらしく、バラエティーなんかも自粛してるそうですが、批判覚悟で敢えて厳しいことを書かせてもらいます。
彼らは北朝鮮の拉致被害者とは決定的に違います。
全く関係のない第三地帯から、意思に反して拉致されたのではないのですから。
それが、どんなに崇高な使命だとしても、テロリストの懐にのこのこと赴くのは、自分なら解決できると思い上がった、軽率な行動で、それがどれだけ国益を損ね、今やどれだけ海外の在留邦人の命を危険にさらす結果になってしまったかということを、我々は直視すべきです。
「世界平和のために行った」などと、正当化されていいはずはないと思うのです。
今や、この事件でテロリストどもは「日本人」の人質としての交渉カードの値打ちに味をしめたことを認識すべきで、それこそ邦人の「人質ビジネス」の犠牲者が出ないことを祈るばかりです。
日本人は「何億で売れる」とか「最高の交渉カード」みたいに、第三国で拉致など起こらぬよう政府は万全の対策をとってもらいたいものです。