「
千年樹 萩原 浩
樹齢千年の楠の木があった。
時代は幾度も変わりその時代に生きてきた人たちの現代までの物語です。
萩原さんにしては何だか切ない終わりでした。
それでも胸に染みるお話も少しはありました。
千年樹を読み終え、クリスマスで賑わう博多阪急に家族で出掛けました。
チャンポンとたこ焼きでビールを飲みながらこの本を読みました。
よろこびの歌 宮下 奈都
必ず受かると信じていた音大付属高受験に失敗した玲のお話です。
新設したばかりの高校で、淡々と自分だけの殻にこもりながら日々を過ごす玲・・・・
そんなある日、恒例の合唱コンクールの指揮者に突然、玲が指名される事に・・・・
やる気など無い練習、結果など何も求めないクラスメート
個性と個性がぶつかり合い玲の心は以前にも増して空洞となる・・・・・
予想通りの悲惨な合唱大会も終わり次の行事である校内マラソン大会の日
一番最後に走る玲の耳に聴こえてきたのは聞き覚えのある歌だった・・。
このへんからオイは感動してきてヤッパ泣けて来たとです。
隣に座っていた若い母親は不思議そうな顔で席を立って行きました。
どうでもよかばってん・・・。
さて、この本は単に女子高校生学園青春物語だけでは無いと思います。
級友になったうどん屋の、原 千夏ちゃんのカレーうどんの話には
心が温まりましたし
その他の級友たちの話にも、それぞれの想いが優しく伝わるのです。
最後に、この本はコーラスが大好きな人には特にオススメなのですが
よろこびの歌とは誰でも歌える事を皆さんに実感してもらえる、いい本でした。
以上