淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 「幻夏」 太田 愛

2018-05-12 08:21:56 | 棚の上の本

最近読んだ「犯罪者」のシリーズ二作目です。
今回も修司、鑓水、相馬の3人が登場します。
前回は通り魔殺人事件事件やったばってん今回は冤罪事件やったです。

物語は
23年前の夏に突然姿ば消した小学6年生の少年「尚」の母親が
息子ば探してほしいと探偵事務所の鑓水に頼みに来たとばってんその少年は
鑓水の親友で相棒である刑事「相馬」が一緒に夏休みば過ごした友人「尚」やったとです・・・

その頃、発生した少女誘拐事件の現場で相馬は見つけたとです
23年前、尚が消えた河原に残されていた奇妙な記号と同じものば・・・・
それはあの夏の日の失踪事件に関わっている事と言うとだろうか・・・・・?。

前作同様、権力の前で潰され崩れていく弱者の真実ば
本作では冤罪事件によって起こる様々な悲劇の中で追及しております。

切ないラストばってん
立ち向かう修司、鑓水、相馬の3人が良かったです。


読 「鳩の撃退法 上・下」 佐藤 正午

2018-05-10 08:19:55 | 棚の上の本

 

内容(「BOOK」データベースより)

かつては直木賞も受賞した作家・津田伸一は「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして
小さな街でその日暮らしを続けていた。
そんな元作家のもとに三千万円を超える現金が転がりこんだが、喜びも束の間、思わぬ事実が判明する。
―昨日あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ。
偽札の出所を追っているのは警察だけではない。一年前に家族三人が失踪した事件をはじめ
街で起きた物騒な事件に必ず関わっている裏社会の“あのひと”も、その動向に目を光らせているという。
小説名人・佐藤正午の名作中の名作。圧倒的評価を得た第六回山田風太郎賞受賞作・・・・・・・・。

************************************

↑ 以上の内容は真実では無いとです。

そもそも本当の内容は作者も誰も分からんとです。
話は行ったり来たりで前の章に書いたのは忘れてもらってもよかですよと語るとは
登場人物である主人公の小説家自身が描いた小説やけんです。

主人公の津田が願う小説とは作者と読者とで共に創るのだ!と言う姿勢は斬新ではあるとばってん
意図的に登場人物の設定ばコロコロ変えて読者ば翻弄させる手法は
やっぱ作家の佐藤さんが描いた物語でございます(笑)。

長時間読みながら着地点ばどげんなるかと気ばもんだばってん
やっぱ予想通りの恐れていたひっくり返しのラストに
そしたら今まで読んだ内容はどげんなるとですか?何処に行ったとですか?

他にも言いたか事はあるとばってんやっぱし楽しませてもらったけん
よか本やったです、色んな意味で疲れたばってん(^^)/
がばい印象に残る作品やったです。

 


読 「護られなかった者たちへ」 中山 七里

2018-05-04 08:14:09 | 棚の上の本

以前読んだ「悪い夏」と同じで生活保護ば題材にした物語やったです。

生活保護ば申請してもとおらないで本当に困窮しとる人達と
いつまでも不正受給ばしている輩が減らない現実の中、国の生活保護削減政策の為に
窓口である福祉保健事務所職員と貧困者との間に生まれる軋轢の深さにこの事件は発生したとです。

真面目で善人の福祉保健事務所課長の三雲が餓死死体で発見されたとです。
誰からも慕われた三雲は何で殺されたのか・・・・・・?

切ないどんでん返しで
貧困者の救済が絶たれる現代に叫ぶ「護られなかった者たちへ」の言葉が胸に沁みたとです。


読 「マスカレード・ナイト」 東野 圭吾

2018-05-03 07:39:05 | 棚の上の本

東京の高級ホテルに勤めるホテルウーマン尚美とホテルマンに変装した新田刑事が
ホテルに潜伏しとる犯人ば捕まえるシリーズ作品です。

今回はホテルで開催する大晦日カウントダウンパーティーに
殺人犯がやって来るとの情報が捜査本部に匿名ダイヤルで入ってきたとです。
密告者は誰なのか?
犯人なのか?

当日、仮装パーティーで賑わう会場で犯人ば追い詰める 捜査員達ばってん
前回同様、尚美の身に危険が迫るとです・・・・
そんで同じく新田刑事の活躍で事件は解決するとです・・・・・・・・・・・。

現代の捕物帳であり気楽に読める本ではありました(笑)。

そいにしても真犯人の無理やり設定も面白かったばってん
ホテルのコンシェルジュとなった尚美がホテルの上客達の
無理難題な「わがまま」なお願いに必死に走り回るとばってん
さて、尚美はお客の「わがまま」ばどげな方法で実現出来るのかどうか・・・・と
そちらの話のほうも面白かったです。

ばってんホテルの客は何で面倒くさいとばっかし登場するとじゃろか?