しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

吉井川で<なにわ>とEF200を撮影する

2016-05-03 23:21:25 | 鉄道写真
4月2日(土)
早朝、大阪在住ドラえもん氏からのメールの着信音で目覚めます。<なにわ>を撮影する為淀川鉄橋で待機中とのこと。私も今回の岡山行き<なにわ>を撮影する計画を立てていました。本来ならもう目的地に向かって出発している時間です。慌てて家を出ます。この時間から出掛けて撮影に参入出来そうな余裕のある場所は吉井川鉄橋西岸しか思い浮かびません。
<なにわ>通過90分前にポイントに到着。すでに堤防道路の川岸側は撮影者でいっぱいです。何とか隙間に入れてもらいます。

薄汚れたEF510-500元<北斗星>専用機が東に上っていきます。ほんの1年ちょっと前まではスター機であったのが、側面の星のマークが消え貨物機となった今では以前の華やかなオーラーが消えてしまっています。


<なにわ>がゆっくりとやってきます。一瞬静寂がおとずれ、そのあとシャッター音が一斉にあたりに響き始めます。


熊山駅西側に移動します。貨物チャンネルでは桃太郎牽引と出ていた貨レが何故かEF200に牽かれてやってきます。久しぶりに見るその姿は、実に痛々しいほどにくたびれています。鉄道貨物の革命を担うべく登場したマンモス機関車も、その性能を生かす環境に恵まれず、いつの間にか消えていこうとしています。


吉井川を見下ろせるポイントに来ました。急な斜面をよじ登る感じで、足元は極めて不安定です。
もう少し足場のしっかりしている場所に移動しようとした矢先に、EF200がやってきました。もう少し待てばよかった・・・。
その後、安定した足場に移動して、撮影再開するも、来るのは桃太郎ばかり。

とはいえ、春の穏やで暖かな風に吹かれての撮影は楽しい・・・。




今日は吉備路で撮影三昧ー(2)吉井川鉄橋でトワイライト撮影

2016-02-14 10:59:09 | 鉄道写真
2016年2月6日(土)

高梁川鉄橋でドクターイエローを撮影し終え、次のポイントに移動します。山陽道を東進し山陽ICをおりて、JR山陽線万富駅東の吉井川鉄橋西岸土手にやって来ました。土手の上にカメラの砲列が出来ている様子は遠くからでも伺えます。その砲列の隙間に入れていただき、カメラをスタンバイし終えると、はるか遠くから深緑の列車がゆっくりと近づいています。

車体の深緑が、背景の山に溶け込みすぎです。カメレオンの様に近づいてきます。

50人ぐらいいた同業者はトワイライト通過後にほとんどが撤収してしまいました。残った方々と後続の貨物列車を狙います。
桃太郎300番台を撮影するのは初めてです。この後の貨物列車も300番台でした。今までは撮りたくて仕方なかったんですが・・・。

四国在住の私にとって初代マリンライナー>213系には特別の思いがあります。213系が活躍した瀬戸大橋開通直後は、鉄道旅行には良い時代でした。18きっぷで日本中旅出来た印象があります。今やJR線は切れ切れで、鈍行を使った旅にはいろんな制約がついて来ます。


このまま夕方まで吉井川の鉄橋端で撮影し続けてもいいなと思えるくらい、日差しは温かく長閑な景色でした。1時間程前までいた高梁川鉄橋脇の寒さとは大違いです。とは言え、先ほど通過したトワイライトは瀬戸駅で長時間停車をするので今から追いかけてもあとワンカット撮影出来ます。

途中、瀬戸駅に寄り道。運転停車中のトワイライトの撮影にトライしますが・・・。
現地に行ってみると、本来なら良い形式写真が撮れそうな光線具合なのですが、余りに光線が当たりすぎ、それを見事に反射するものですか、かなり苦しい・・・。機関車正面を対向ホームから撮影出来るポジションは立ち入り禁止にされており、時間を無駄にしただけとなってしまいました。


食堂車の窓越しにコックさん達が調理する姿を眺められ、肉の焼ける音や匂いが漂ってきそうな気分になります。そういえば昼飯、まだだった。


瀬戸駅と上道駅中間点付近?の農道わきで、トワイライトを待ちます。何故ここにしたかと言うと、ただ事無い数のカメラマンが群がっていたから。さすがに後から来た私がもぐりこめる場所は、列の一番外側ですが、それも良しとします。


まだ日暮れまで、少し時間があります。先ほどまでいた吉井川鉄橋に戻り、あと何本か貨物列車を撮影します。トワイライト通過時の人込みは夢だったのか、私一人で通過する列車を出迎えます。






今日は吉備路で撮影三昧ー(1)高梁川鉄橋でエヴァ500系とドクターイエローに遭遇

2016-02-13 14:36:52 | 鉄道写真
2016年2月2日(土)

数日前、大阪在住大学鉄研同期のドラえもん氏と電話で話をしました。話題は今年来た年賀状の話になりました。
ドラ氏「鉄研OBから来る年賀状の図柄も、だんだん鉄道写真が少なくなってるな・・・。とうとう○○さんも家族の写真になってしまった。今年ちゃんとした鉄道写真の年賀状を送って来たのは、■■氏、◆◆さん、▲▲・・・・。」
私「ふむふむ、そうやね。寂しい事やね・・・・」
ドラ氏「××さん、◎◎さん・・・・」
私「うーむ、他にはいませんか・・・・」
ドラ氏「そんなところかな―。まともな写真を送ってくる人は・・・・」
私「他にはもういませんか・・・・」
ドラ氏「もうおれへんで―。あとはお子様レベルやし。」
その瞬間、私の心の中で<プチッ>という乾いた音が鳴ります。
「わしの写真は、お子様レベルかえー!」
思わず、大きな声が出てしまいました。
ドラ氏「ああ、そうそう。君も頑張ってはる。がんばってはるよ・・・。忘れていた。すまん。がんばっている・・・。」
私の棘のある返答に対して、その場を取り繕うとしている様子に、私はさらに苛立ってしまいました。

とは言え、ドラ氏に対して怒るなど、大人げない事です。ドラ氏をはじめ鉄研写真班OB諸氏との撮影技量の差は埋めがたいものがあります。その事は十二分に認識しています。要は、私の技量が足りていないという事です。ドラえもん氏を責めてはいけません。ここは気持ちを切り替え、撮影の機会を増やし経験を積み、力量をUPさせるしかありません。

という事で、今年初めての鉄道写真撮影に出かけました。場所は岡山県、総社市。山陽新幹線高梁川東岸の山腹から上り列車を狙います。2008年11月23日にこの地に来て以来7年3ヶ月の歳月が流れました。前回は0系レストランの時期でした。→
以前はもっと竹が密集して視界も狭かった記憶がありますが、良い悪い別にして、どなたかが前方の邪魔な竹をへし折り、快適?に撮影出来るようになっています。でもいかにも強引にへし折った感が大きく、痛々しい眺めでもあり複雑です。
3ヶ月振りの鉄道写真撮影に、戦場に臨むランバ・ラルの台詞が脳裏をよぎります。
「この風!この肌触りこそ撮影(戦争)よ!」
2時間半ほど当地にいて、普通の700系はこの1本しか来ませんでした。絶滅危惧種になってしまったのか。

山陽筋でも主役はN700系です。でも16連は輸送力過剰のような・・・。

N700系7000番台は、前回訪問時は先行量産車が試運転の頃で撮影出来ていません。時の流れを感じます。

前回訪問時には山陽筋の実質的スターであった700系レイルスターが、今は端役に追いやられています。時の流れは残酷です。

今日の1つ目の目玉、エヴァ500系。予想以上に似合っていて驚きます。

今日の2つ目の目玉?普通の500系。登場から約20年も経つのに、いまだにカッコいい!

今日の3つ目の目玉?ドクターイエロー!ここまで粘った甲斐がありました。


ここに2時間半居て、新幹線の写真をただただ撮り続けました。5人程の同業者がほぼ定位置で、撮影を続けていました。竹林の影の撮影地は、凍える事半端では無く、<寒いー><寒いです。><寒すぎる><死にそうです><本当に死んでしまいます>以外の会話が同業者間で交わされることはありませんでした。私にとって苦行の撮影はじめでありました。

ドラ氏に写真を認めて頂くまでの道のりは、まだ始まったばかりです・・・。









波乱の一日(1)天理臨583系撮影

2015-10-25 17:40:33 | 鉄道写真
2015年10月24(土)


午前9時前に滋賀県の安土駅に降り立ちます。本来なら今頃は広島の「JR貨物第22回 JR貨物フェスティバル」に向かっていたはずですが、急遽この予定をキャンセルしてここに来ました。数日前、大阪在住ドラえもん氏から「583系が東海道を下ってくるらしい。但し、本当に走るかどうかの裏が取れていない。」とのメールをもらい、心に留めていたのですが、当日が近づいてきても、情報が漏れてこない・・・。これはガセ情報と判断し広島行きの準備をしていると、掲示板で天理臨が東海道を下っている目撃情報が上がり始め、急遽目的地を変更する事に。
<このチャンスを逃すと、次は無い!次に583に会う時は、博物館で剝製となった姿でしか会えない・・・。生きている姿を撮るなら今しかない!>
相当な決意を抱き、深夜2時55分徳島港発<南海フェリー>に乗船し、和歌山港から南海電車で新今宮に出て、JRを乗り継いでここまでたどり着きました。撮影予定地は駅の東側1㎞ほど。十分に歩ける距離ですが、通過時間がよくわからない以上一刻も早く現地に到着したい。辺りを見回すと駅前商店でレンタサイクルをやっています。ここは安土城跡観光の最寄り駅で、新快速こそ停車しませんが、観光客をサポートするアイテムが揃っています。受付のおばちゃんは「あんたも、電車の撮影かいな?駅の東・西、どっちに行きはるの?」と聞いて来ました。どうやらレンタサイクルを借りて撮影に出かける方は他にもいるようです。2時間500円でママチャリを借り、駅前と反対側に線路を渡り、東側に自転車をこぎます。10分足らずで目的地に到着。撮影ポイントを間違う心配はありません。既に田んぼと小川の間の畦道に沿って黒山の集団が三脚を立てて一列に並んでいます。20人程でしょうか。遠慮がちに集団の外側に三脚を立てさせていただきます。9時台はまだ遠方に霧が掛かっており心配していましたが10時過ぎには消え去りました。
やがて遠くのトンネルから3つのヘッドライトを輝かせた583系が顔を出し、ゆっくりと我々の方に近づいてきます。一同、無言でスタンバイ。私もこの<2度目は無い>チャンスに賭けるべく、シャッターを切り続けます。





通過後、皆さん一斉に歓喜の声を上げます。満足いく結果が出たようです。その余韻が収まらない、列車通過1分後に陽に雲が掛かり薄暗くなります。そうすると<我々は運が良かった!助かった>とさらに大きなどよめきが起こります。<今日はついてる>とここにいた皆さん感じていた事でしょう。私もそう思っていました。そしてこのツキが終日続くのだろうと、その時は・・・。
まだ時刻は10時30分を少しまわったところです。1日は始まったばかりです。

名残りの381系(3)最後は迷走 国鉄色を追う

2015-10-21 22:17:10 | 鉄道写真
12日(月)体育の日
福知山線<多田踏切>での撮影を終え、当初の予定は終了。目標にしていた俯瞰、カーブ、直線の3カットが撮影出来たので帰宅しても良かったのですが、まだ午後1時を過ぎたところです。帰るには少し早すぎます。昼飯代わりの焼き栗を牛乳で流し込みながらプランを考えます。
 先ほど<こうのとり>を撮影していて気がついたのですが、一方の先頭車はグリーン車クロ381をつないでいます。私は、最近でこそ走行写真を撮影する事が多いのですが、前世紀中は形式写真ばかり撮影してきました。381系は<しなの>時代から一形式毎に写真を撮って来ました。塗色や改造車が出る度撮影してきました。もちろんクロ381もマリンブルーのくろしお色、紫色のやくも色を撮影した事はありますが、国鉄色は撮影していません。おまけに福知山電車区に所属する381系は1000番台という新区分になっています。形式写真は駅撮りが基本です。ホームから撮影可能で長時間停車する駅といえば始発駅!近隣で撮影に好条件な駅としては天橋立が思い浮かびます。今から行けば折り返し待ちの2編成の381系が構内で待機しています。先ほどは突然の曇りに泣かされましたが、形式写真撮影にとって影が出来ないうす曇りは最高のコンディションです。気持ちを切り替え一路宮津方面へ車を進めます。
 1時間ほどで天橋立駅前にやってこれました。撮影条件は実にすばらしいものがありました!駅には2本の381系が居るのが確認できます。早速車を停めて駅構内に突入したいところですが、そうは問屋が卸しません。3連休の天橋立駅周辺には、全国から来た、たくさんの観光客と車がひしめいており私の車も思うように進むことが出来ません。付近の駐車場も混みあい、簡単に車を停める事は出来そうにありません。ここでの撮影を諦め、隣の宮津駅で撮影することにします。特急<はしだて>は当駅で方向転換するため停車時間も長くとります。
 宮津市の中心駅とは言え、人影も少なく撮影も楽勝と思ったのですが、現実は甘くはありません。お目当ての特急<はしだて>は3番線ホームに到着するので、向かいの4番線から撮影するのですが、そこは宮福線普通列車専用ホームで長さが短い!すなわち向いの特急の中間を撮影するのが精いっぱいで、両端の先頭車(私の一番撮影したかったクロ381は撮影不可能・・・。わざわざ高速道路を飛ばしたのが無駄となった瞬間でした・・・。

115系の珍車クモハ114-6000番台との並びを撮影出来たのが救いです・・・。
時刻は15時15分。日暮れまでに、あと1カットの走行写真にチャレンジします。場所は山陰本線上夜久野-梁瀬にある跨線橋。そこからの俯瞰写真にチャレンジします。一般道で大江山を越え、1時間ちょっとで到着。ここはもう兵庫県です。和田山とは至近距離です。9月のお立ち台通信に紹介されていたポイントで、たくさんの同業者が待機していると想像していましたが、先客1名のみ。さみしいものです・・・。とは言え、雲から夕陽が顔を覗かせ、斜光を秋の野にそそいでいます。良い塩梅です。上りの新型車両には、綺麗に光が当たっています。

目的の<こうのとり15号>が大阪方面からやって来ます。残念なことに、悔しい事に、無情にも、陽は数分前に山の陰に隠れてしまいました。先ほどの輝きは消え去り、薄い闇が一面を覆います。ここに来るのが1週間遅かったという事なのでしょう。

多くの残念なこともありましたが、381系国鉄色=国鉄色定期特急車両(はまなすは考えない)の引退に立ち会えたことは幸いでした。
蛇足ではありますが、焼きたての丹波栗のほくほく感は、打ちひしがれた私にささやかな幸福感を与えてくれました。