新年おめでとうございます!
つたないブログではありますが、本年もよろしくおねがいします。
1月1日(火)元旦
2008年は直江津駅で迎える事になりました。
直江津0:55発上り「きたぐに」で大阪に向かいます。同じ切符を購入した人で直江津からグリーン車は満席状態になります。むしろ自由席の方が、がらがらに空いている様子・・・。けれど、この車両に乗ること自体に意義があるのです・・・。定期列車で581系電車のグリーン車に乗れるのは「きたぐに」だけですから!
大津の手前で鉄道唱歌のチャイムが流れてきます。「みなさま、おはようございます。1月1日火曜日。元旦の朝です・・・・」車掌さんは車内放送で、ことさらお正月を強調します。当初は、京都で途中下車して有名神社で初詣する予定でしたが、なかなか身体が目覚めてくれません。初詣は後回しにして列車の終着、大阪駅まで乗車します。
天王寺より9:22発「オーシャンアロー5号」に乗り込みます。イルカをイメージしたデザインと、すばらしい前面パノラマ展望でリゾート列車と呼ぶに相応しい車両です。 和歌山を過ぎると、カーブがある毎に振り子をキュキュっと効かせます。11:17白浜着。ここからバスで崎の湯を目指します。外の景色は、1月とは思えないほどの穏やかな、リゾート風景です。
バス停から5分ほど歩くと。入り口には「波打ち際の湯は、今日は入れません」との看板が。「これは入れるの?入れないの?」との疑問が浮かびます。300円の入浴料を支払い、とにかく入ってみます。疑問はすぐ解けました。岩を削った(あるいは組んだ)浴槽が大小2つあり、その内の海寄りの浴槽が、折からの満潮と高波(東映の映画のオープニングみたいな)により、海水がざぶん、ざぶんと浴槽に入り込み温泉と混じっている状態でした。さすがに波打ち際の湯に入っている勇気のある人はいません。奥の浴槽のみですが、お湯は最高!湯船に浸かっている十数人ほどの面々の表情は、みんな幸せそう。来て良かった。バス停までの帰り道で温泉玉子を買い求めます。60円でまた小さな幸せを買い求めます。
←クロ381-120 普通車をグリーン車に改造した車両で、見事にシートと窓が合致していない。私の席も、横を見れば見事に壁!これでオーシャンアローと同じ料金を取るのはちょっと・・・・!(今回は乗り放題切符利用なので関係無いですが)
お昼ご飯は、白浜駅で買った「紀州てまり弁当」(850円)を頂きます。何故かキュービックな箱入り
てまりをイメージした丸い白いプラスチック容器ですが、私には、映画「スターウォーズ」に出てくる巨大宇宙要塞デススターにしか見えませんでした・・・。そう思えてくるとと、頭の中では、帝国軍のマーチが流れ出します♪♪♪。その勢いで、 蓋をとると上層は具材でいっぱい。その下は、予想外に厚い鶏そぼろの層。その下に炊き込みご飯。全体的に濃い味付けで、おいしく頂きました。
さて、新大阪からは、 念願の500系*新幹線のグリーンに乗ります。
新大阪16:29発のぞみ33号で岡山へ
←室内とデッキを仕切る扉が重厚な両開きで、ウルトラ警備隊の作戦室入り口みたいと感じるのは私だけ?
※F谷先輩の好きなガオライナーですよ。500系とは、時速300㎞に初めて挑戦するために、JR西日本が威信をかけ建造した車両!まさにフラッグシップです(MSで例えるならZガンダム【私見】)スピードのため一部居住性を犠牲にしたり、他の形式と座席数が違うなどで、運用に制限があり、JR東海からは鬼子扱いされているような・・・。この秋には「のぞみ」としてはN700系と交代し、500系は現在の16両編成を8両編成に短縮して山陽新幹線の「こだま」に転用される予定みたいです。現在、山陽新幹線内のこだまのほとんどは、グリーン車をつないでおらず、これを機に500系グリーン車は廃車されるかもしれない・・・。
といった前置きはさておき、車内は予想以上に快適です。車体断面がチューブ状であるため普通車の5列シートに乗車した時は、多少圧迫感を感じましたが、4列シートのグリーン車の場合は、余裕があり狭さを感じません。シート自体の座り心地もよく、このまま終点博多まで乗っていたいと感じた程です。岡山到着17:13。
1月の日の入りは早い!5時を過ぎると、あたりは暗闇です。
ここで、初詣に向かうことにします。歴史のある吉備地方。歴史のある神社も数多く点在します。吉備線沿線で歩いて行けそうな神社にしようと思いました。とすれば吉備津神社、吉備津彦神社のどちらかに。結局、駅から徒歩5分という事に惹かれて吉備津彦神社にします。改良工事の進む岡山駅で吉備線に乗り換えします。10分ほどで最寄りの備前一宮駅に到着。降りる人は私一人。駅には、人影が無い。もしや、元旦の夕刻なんぞ遅くに来るような不心得な人間は、初詣お断りでは無いのかと、不安 になります。人通りの無い通りを抜け、駅舎の反対側に回ると遠くで火を焚いているのが、望めます。提灯も、ともっています。数は少ないですが、屋台も出ています。 暗闇の中に、暖かい光を見るとほっとします。境内はさすがに人影もまばら。
石段を少し上がったところにある本殿で、参拝!そして、社務所で巫女さんからおみくじを授かります。新しい年を占う大事な一瞬・・・・。おそるおそる、開けます。
次の瞬間絶句!我が目を疑います・・・・・・
「凶末吉」
なんだか正月早々すさまじい事になりました・・・。さすがに動揺します。ようやくの事で境内の木におみくじをくくり着け、足取り重く暗闇の駅までの道を歩き始めました。当初の予定では、これから広島まで足を伸ばして、お好み焼きを食べて、最終新幹線まで旅を続けるつもりでした・・・・。が、もはや気力も失せてしまいました。旅行前に立てた5つの指針は、一応クリア出来ましたので、このまま、徳島の実家まで帰る事にします。
自分的には豪華なこの旅を、新春に相応しく、さわやかに終わりたかったのですが・・・。何か心に引っ掛かるものを抱いて、岡山駅からマリンライナーに乗り込み本州を離れました・・・。
ともかく2008年はスタートしました。