7月に入り、私が暑い中営業で得意先回りをしていると、大学鉄研同期のA木氏から携帯メールが入ってきます。少し早いバカンスの便です。北海道で撮り鉄三昧の日々を送っているとの事。最初は「いい気なモノだなア」と羨ましくもあり、ちょっぴり腹立たしくもあり複雑な思いを氏に抱いていましたが、やがて自分もどこか遠くで撮り鉄三昧してみたいと思うようになりました。18日からちょうど3連休が始まります。この休みを利用して久しぶりに関東に出かける事にしました。
7月17日(金)
出発当日の夕方、ほぼ定時に職場を出ようとした矢先、本日期限の報告が上がってきていないという本部からの催促の電話がかかってきました。この件に関しては本来関係のない私は、そのまま帰っても良かったのですが、何故か呼び止められ、私が残業して仕上げる事に。(担当のパソコン処理能力が低い為!)
予想外の残業を大急ぎで済ませ、いったん自宅に戻り、大急ぎで旅支度をします。これから夜行バスに乗り込み東京を目指すのです。が、予想外の残業が祟り、バス停に着いた頃には、予定の発車時間を大分過ぎていました。内心乗車を諦めていましたが、バスは乗客の荷物の積み込みに手間取っており、まだ出発できずにいました。結局ギリギリセーフと言ったところで、乗車出来ました・・・。
ここまでは、良い!
でも、大問題が!
出発準備が充分出来ずに、肝心要の貨物時刻表を持って来られなかった・・・・!私の気持ちとしては、貨物列車の写真が撮れなければ、今回の旅は失敗したも同然です。
急遽、すでにバカンスを終えて自宅に戻っていたA木氏に携帯メールを打ち、第1日目の撮影予定地の貨レ通過時刻を教えてもらう事で、当面の危機を凌ぐことが出来ました。明日は大学鉄研同期で貨車研究家のK池氏のアパートに泊めてもらう予定でしたので、宿泊の際に氏が持っている貨物時刻表を見せてもらえば、以後の撮影に関しても問題ないと、その時は思っていました。
7月18日(土)
翌朝、私は憧れの地?<モノサク>に立っていました。総武線の物井駅と佐倉駅の間は東京近郊と思えないような長閑な田園風景が広がっています。房総地区では、屈指の名撮影地と思われる、<モノサク>で、何時かEF65ー500番台貨物や183系特急電車の写真を撮りたいと思っていましたが、そうこうしている間に撮影したかった上記車両たちは引退してしまい、今や平成生まれの成田エクスプレスでさえ、新型に置き換わろうとしています。
物井駅寄りのカーブで下りをねらいます。
関東の方には見慣れた車両でしょうが、四国に逼塞する私にとっては来る列車、皆珍しい!しかも本数が多い!お猿さん状態でシャッターを切り続けます。
飽きるほど来る成田エクスプレス!でも新型に置き換わる前に、これを撮影したかった!
サプライズ!新型NEXの試運転に遭遇!うれしいー!でも後で良く確認してみると、画面左下に後から来たマニアさんがバッチリ自己主張されています。ちょっとがっかり・・・。
もっとも数年後には、この車両にすべて置き換わるので稀少価値がある写真では無いのでしょうが・・・
移動途中に2本目の下り貨物が来てしまいました。あわてて、レンズを向けます。それにしても、更新機ばかりが来ます。というか、原色機の数が減ってしまったという事でしょうが・・・・。
10時過ぎから13時過ぎまで、曇りとはいえ高温多湿の不快指数MAXな気候下で撮影を続けていると、さすがに体力も消耗してきます。お腹も空いてきた事ですし、ここでの撮影を終了します。トンネルのある小山を越え佐倉駅を目指します。丘の上の道路から先ほどまで撮影していたエリアを一望出来ます。
東京駅から1地時間圏内に展開する長閑な田園風景にしばし見とれます。
トンネル付近から30分ほど歩き佐倉駅へ。駅の北口にある王将に飛び込み昼間から生ジョッキを注文し、冷えたビールを疲れ切った身体に流し込みます。ささやかなんですが、ここしばらく味わった事がない幸福感に満たされていきます。しょぼい満足感に浸りながら、今回のモノサク訪問は終了したのでした・・・・。