2013年11月3日(日)文化の日
この、土日の2日間、近鉄では<きんてつ鉄道まつり2013>と言う事で五位堂検修車庫と高安車庫の2箇所で公開イベントが開催されています。2つの施設はそう離れていないので、両方訪れる事にします。先にやってきたのは、大阪方から遠い方にある五位堂検修車庫です。ここは10年以上前に同様のイベントで行った事があるのですが、不思議な事にその時の記憶はあまり残っていません。その時はなぜか特急車以外の通勤電車や鮮魚列車などを並べ、とてもの地味だった印象が残っています。ところが久しぶりに当地を訪れると家族連れで賑わっています。前来たときは、マニア向けだったのが時を経てファミリー向けに変化しています。大きく変わったのは物販の充実と混雑ぶりです。ここ最近、同種のイベントを行くたびに実感していますが、展示の実物よりも遥かに人だかりが出来ています。特に開場限定のBトレインビスタカーEXを目指す列は実物の電車の様に長い・・・。私は、それを見ただけで買うのを断念しました。<これが無くても、生きていけるさ・・・>と自分自身を納得させます。
やっぱりイベントの花は花形車両の横並びです。今年は結構見ごたえがあります。はかるくんに伊勢志摩ライナーに最近塗色をデビュー時に戻した18400系特急車に当時のスタイルのヘッドマーク、そして現代の汎用特急車ACEこと22600系、電動貨車モト90といった渋い顔ぶれが揃いました。
近鉄が誇る?<はかるくん>は初めて見ました。電車線、信号、通信の3系統の検測が同時に可能と言う事で近鉄版ドクターイエローと言えます。が、本家は軌道検測車も兼ねていますが、こちらはこの機能は無いようです。でもこちらは、台車をチェンジする事で狭軌線に入線して任務を果たします。新しい車体を見てると新造車みたいですが、通勤電車を改造しています。側面扉が通勤電車そのものです。
あずき色に黄色の2つ帯のお茶目な電車は、電動貨車モト90です。南大阪線系 統の車両を五位堂まで牽引するための車両です。南大阪線古市車庫で出来ない通常検査以上の要部検査・全般検査を行う車両。写真では2両連結ですが、南大阪線車両回送時は2つに分かれ、間に回送電車を挟み込むそうです。
屋外で車両を撮影しているうちに小雨が降り出します。
あわてて、主研修棟に移動します。こちらでは、車両基地イベ ントの華とも言えるクレーンによる車体吊上げが行われています。アーバンライナーの大きな車体が上空をゆっくり移動していきます。こんな機会で無ければ、こんな角度から電車をみる事などありません。模型ならあるのでしょうが・・・。クレーン実演を見ると、いつもサンダーバード基地やウルトラシリーズにおけるTDFやMAT等での戦闘機の発進シークエンスとダブります。ある意味<男の子の夢>の光景です。小さな男の子の目が、目の前の光景に釘付けになっています。
庫の外にでると鉄道部品を販売しています。思わず物欲が心の奥の方から浮かんできました。が、値札をみて、その心は萎んでしまいました。大人の夢はすこしザラザラしています。
<こんなもの無くても、生きていけるさ・・・>と自分自身に言い聞かせますが、少し寂しい現実が見えた瞬間でした・・・。
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