2012年10月21日(日)
新潟駅到着のアナウンスで目が覚めました。目がさめきらないうちに、漆黒の闇に包まれている未明の駅前に放り出されたかの状態でバスを降りました。牛丼屋に入り、朝食を取りつつこれからのスケジュールを検討します。早朝信越本線を下って来るEF81牽引貨物を狙おうと思っていましたが、新潟市付近は市街化が進んでいて思うような写真は三条より西まで行かなければ撮れそうもない事が分りました。コインロッカーに東京で増えた荷物ととりあえず日中不要と思われる装備を置いて、普通電車で越後平野を西進します。途中、新潟方面に向かう何本もの貨物列車とすれ違います。もう少し早く行動を移すべきだったと悔みますが、後の祭りです。妙 に未来的な駅舎の帯織駅で下車し、西に歩き始めます。当初、帯織駅から見附に向かって線路沿いに2キロのお立ち台通信のポイントを目指すつもりでしたが、400M程進んだところで、見通しの良いポイントを見つけました。お立ち台より、少し草が生い茂っていますが、お立ち台まで行くと、駅まで帰ってくるのが困難になる事が考えられたので、これ幸いと予定をあっさり変更。前谷内踏切付近で撮影を開始します。いろんな電車がやって来ます。これ幸いとシャッターを押し続けますがふとバッテリー残量を確認すると、もう残り僅か・・・。慌てて予備のバッテリーを探しますが、恐ろしい事に気がつきます。バッテリーの入ったカバンはコインロッカーに入れてきたという事に!それまで試しでシャッターを切っていましたが、そんな贅沢は出来ません。もう電車が来てもシャッターを切るのを止め、貨物が来るまでひたすら待ち続けます。ところが肝心の貨物列車は待てども来ません。貨物の空白時間帯に入ってしまったのか・・・・。もう引き返すリミットというところで遥か彼方に丘を越えてくるピンクの点が見えました。それが少しづつ大きくなって、EF81だと分ります。車番こそ700番台になっていますが国鉄色EF81の引く貨物列車がゆっくりと近づいて来ます。ここぞとばかり、シャッターを切ります。幸いなことにバッテリーはこの時まで持ったようです。 貨物を撮り終えるや、大急ぎで駅に引き返します。ここで新潟行きの電車に乗り遅れると、これからのスケジュールは破綻します。今年一番の全速力で田舎道を走ります・・・。ふと<新潟まで来て私は何をしているんだろう・・・>という思いが頭をよぎりますが、そんな事を考えても、列車は待ってくれません。