しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

秋風、迷走旅行(3)綱渡りの越後平野撮影行

2012-11-23 23:51:57 | 旅行記

2012年10月21日(日)

新潟駅到着のアナウンスで目が覚めました。目がさめきらないうちに、漆黒の闇に包まれている未明の駅前に放り出されたかの状態でバスを降りました。牛丼屋に入り、朝食を取りつつこれからのスケジュールを検討します。早朝信越本線を下って来るEF81牽引貨物を狙おうと思っていましたが、新潟市付近は市街化が進んでいて思うような写真は三条より西まで行かなければ撮れそうもない事が分りました。コインロッカーに東京で増えた荷物ととりあえず日中不要と思われる装備を置いて、普通電車で越後平野を西進します。途中、新潟方面に向かう何本もの貨物列車とすれ違います。もう少し早く行動を移すべきだったと悔みますが、後の祭りです。妙Img_4502 に未来的な駅舎の帯織駅で下車し、西に歩き始めます。当初、帯織駅から見附に向かって線路沿いに2キロのお立ち台通信のポイントを目指すつもりでしたが、400M程進んだところで、見通しの良いポイントを見つけました。お立ち台より、少し草が生い茂っていますが、お立ち台まで行くと、駅まで帰ってくるのが困難になる事が考えられたので、これ幸いと予定をあっさり変更。前谷内踏切付近で撮影を開始します。いろんな電車がやって来ます。これ幸いとシャッターを押し続けますがふとバッテリー残量を確認すると、もう残り僅か・・・。慌てて予備のバッテリーを探しますが、恐ろしい事に気がつきます。バッテリーの入ったカバンはコインロッカーに入れてきたという事に!それまで試しでシャッターを切っていましたが、そんな贅沢は出来ません。もう電車が来てもシャッターを切るのを止め、貨物が来るまでひたすら待ち続けます。ところが肝心の貨物列車は待てども来ません。貨物の空白時間帯に入ってしまったのか・・・・。もう引き返すリミットというところで遥か彼方に丘を越えてくるピンクの点が見えました。それが少しづつ大きくなって、EF81だと分ります。車番こそ700番台になっていますが国鉄色EF81の引く貨物列車がゆっくりと近づいて来ます。ここぞとばかり、シャッターを切ります。幸いなことにバッテリーはこの時まで持ったようです。 貨物を撮り終えるや、大急ぎで駅に引き返します。ここで新潟行きの電車に乗り遅れると、これからのスケジュールは破綻します。今年一番の全速力で田舎道を走ります・・・。ふと<新潟まで来て私は何をしているんだろう・・・>という思いが頭をよぎりますが、そんな事を考えても、列車は待ってくれません。

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秋風、迷走旅行(2)重い荷物を抱えて、都内迷走・・・・

2012-11-10 23:51:14 | 旅行記

2012年10月20日(土)

木更津から乗車した総武線快速は錦糸町から地下線に入ります。地下線に入って一駅目の馬喰町駅で下車。国鉄時代は一番低い駅と言う事で子供時代の記憶に残る駅ですが、そのタイトルも青函トンネル吉岡海底駅開業で返上しています。とは言え海抜-30mの大深度にある事に違いは無く、壁面からは大量の漏水が見られます。やはり地底の駅です。こんな場所で大災害に見舞われたらという恐怖から、長居は無用とばかりに長いエスカレータで一気に改札階まで上がり、地上に出ます(実際は地下の方が安全なんだろうけ・・・)。陽も暮れた週末のビル街は事の他寂しく、気味が悪いくらいです。異次元の世界に迷い込んだような、不安を掻き立てます。とは言え、久留里線での不完全燃焼感を振り切る為にも、前に進みます。少し迷いましたF1001549が、10分足らずで目的の場所に到着。鉄道模型ショップ・ディーピーです。アクラス製品正規販売代理店であり同社製品のショールーム・サポートセンターでもある模型店です。お目当てはマニ36のB級品。店の奥にありました!が、1台のみ。パッと見ではどこに瑕疵があるのか分りませんが、どこかに正規の製品として出せない傷があるのでしょう。5千円足らずで目的の荷物車(スハ32改造タイプ)をGETしましたが、インレタは別売りです。これが840円。これで止めておけばよいのに、横に陳列されていた、袋づめされたB級ワム80000にもつい手が出ます。これも2両購入し、当初のプランをオーバーし1万円近い買い物に・・・。

Img_5411Img_5412  模型の次は書籍とばかり都営新宿線で神保町の書泉グランデの鉄道コーナーへ。ここではネット書店で取次店在庫なしと回答され入手を諦めかけた<鉄道による貨物輸送の変遷-操車場配線回顧->をGET。品揃えはさすがです。他にナローゲージ関係3冊を購入しここでも予定外の散財。とは言え、一番の問題はかさばる模型と、重たい書籍で荷物が増え、これからの行動に制約が出そうな事。これからの事を考えると、気が重たくなります。神保町から都営新宿線で新宿に出ます。

  地下鉄の改札で大学鉄研同期のK池氏と落ち合います。氏の案内で西口から直ぐの居酒屋で久しぶりの再会を祝います。<地区で一番安い店をネットで調べてきた>とのことで、怪しげなF1001572店に連れて行かれますが、予想外に普通の店で一安心(少しがっかり・・・)。発泡酒と思われるジョッキで乾杯。お互いの近況を報告しあいます。以前は鉄道貨物について熱く語り合ったりしたものですが、最近は家族の話題が増えてきました。あらためて時の流れを感じてしまいます。おそらくK池氏の中では、化成品タンク輸送の終焉時に貨車趣味に一区切りつけたのでしょう。やはり<あの時は、よかったね><あの頃は、情報が少なくて、それ故に(珍貨車遭遇など)予期しない成果があれば本当に嬉しかった・・・。今は、無いもんね・・・。>と過去を振り返ります。そして、その過去はともすれば美化しがちです・・・。でも、 Img_4501我々にとっては<かけがえの無い思い出です>。ホッピー、梅酒のロックとお酒が進み、すっかり酔ってしまいました。JR新宿駅の改札でK池氏と別れ、覚束ない足取りで西口のバス乗り場へ。ここから新潟行きの高速夜行バスに乗り込みます。酔いと疲れのせいで、バスの座席に腰をおろすなり、そのまま深い眠りにつきます。次に意識が戻ったのは、目的地の新潟駅到着5分前でした。リクライニングも倒さないまま、バス旅を終えます。


秋風、迷走旅行(1)誤算の久留里線訪問

2012-11-10 23:50:47 | 旅行記

Img_4336 2012年10月20日(土)

早起きして神戸空港から始発の東京便でへ飛んできましたが、羽田から千葉は遠い・・・・。さらに、小さな手違いの積み重ねで、目的地の木更津到着は正午を過ぎてしまいます。キハ30最後の活躍を見ようとここまで来ましたが、今から久留里線の奥に入って撮影するには、日照時間の点から難しいと判断し、木更津寄りの横田駅で下車し、適当な場所を探します。駅から東へ5 分程歩けば田んぼの中の開けたポイントに出ます。上り列車をのんびり待ち続けImg_4411ていると、カラフルな久留里線塗色のキハ38の姿が見えます。後ろには、目的のクリームと朱色の国鉄色キハ30が連なっています。キハ30は木更津方に連結と思い込んでいたので、少々凹みますが、これは仕方無い・・・。

東横田駅までトボトボ歩いて行きます。

10月の日暮れは早く、3時と言うのに陽は早くも傾いています。自分自身の長い影を引きづりながら、早々に引き揚げます。木更津では後継のキハE130がいつでも交代出来ますとばかりにスタンバイ。奥では2両のキハ30が休んでいます。もう少し早くこれたならキハ30だけの編成を見られたのにImg_4346・・・。当初立てたプランがImg_4361_2 少しづつ迷走し始めているのをこの時は気が付いていませんでした。