ストックホルム世界選手権2021で、男子シングルのショートが終了。
羽生選手のショート「Let Me Entertain You」が終了し、羽生選手は1位で通過しました!
羽生選手のショートの公式動画
練習着の時の、公式練習の様子が凄すぎて圧巻だったので、
本番は やはり 今までよりちょっと動きが固めかなと思いましたけど、後半に行くにつれて、少しリラックスした感じになれて、本当に良かったですね…!
ショート演技終了直後の 羽生選手のインタビュー公式動画はここをクリック(スポーツナビ・フジテレビより)
(以下、管理人が書き起こし)
「お疲れ様でした。ありがとうございました。」
「まあ、あの、最初はちょっと固くなっていたかもしれないんですけど、全体に…最後まで、この子自体を…この子自体の表現したいものみたいなものは、最後まで出し切れたのかなという風には思っています。」
「あと1日またあるので、しっかり休んで、今日は今日でしっかり出し切れたと思うので、また一日休んで、いい体調にして、万全の体調にしてから、フリーでもまた、自分の目指している演技を、ひとつ残らず、ここに置いてこれたらなと思います。」
「できればこのプログラムは、本当に、会場一体となって、皆さんと楽しみたいな…という風に思っているプログラムだと思うので、本当は楽しめればよかったなという風に思うんですけど、でも、こういう時だからこそ、あの…何か…どんな場面でも、インターネットでも、テレビの前でも、本当にスマホの前でも、どっからでも、楽しめる演技になっていたらな という風に思います。応援ありがとうございます。」
「まぁとにかく、全日本の時よりも、すごく精神的にも安定して、あの一つ一つ、丁寧に出来ると思うので、まあその曲自体から、またはプログラム自体から感じられる、背景だったり、皆さんの中に残っている何か…記憶だったり、想い出だったり、そういったものが 少しでも想起させられるようなものになったらいいなという風に思います。」
「はい、ありがとうございました。」
次は、羽生選手が 「オンラインのバーチャルミックスゾーンで」答えた、
インタビュー一問一答です。
こちらのスポニチ記事から その1
――この曲だからこそ表現したかったものは。
「やっぱなんか僕自身、すごくこの曲を感じ取りながら、曲が持つエナジーだったりそういったものを腕だったりスケートだったりジャンプだったり、体全体に行き渡らせて表現しているので、それがやっぱりこのプログラムの魅力かなってすごく思っています。あとはまた、振り付け1つ1つに、今回はお客さんがいないのでなかなかコネクトすることは難しいですけれども、1つ1つにお客さんとつながるような振りが多くあるので、それもまたこのプログラムの魅力かなと思います」
――大会前のオンライン取材でいろいろ思うことがあってこちらに来た、と言っていたが。まだその思いは残っているのか。
「えっと、う~ん。まあ、その気持ちは持ち込んでここに来ているとは思っています。え~、全日本の時からじゃあ変わったかと言われたら、あんまり変わっていないかなという気もしなくはないですし。実際、まあ自分の故郷であるっていうか、自分が住んでいる、その、仙台とか宮城では、今すごく感染者が増えている状況なのですごい心配はしています。ただ、やはりここの現地に来て、あの、スケート滑るからにはきょうみたいな演技だったり、フリーだったり、エキシビがあえばなんですけど、エキシビジョンとかでも、何かしら僕がこの世界選手権で、この地で滑った意味っていうものを見いだしたいなって思っています。もちろん、みなさんが見てくださって何かしら感じてくださることはすごくうれしいですし、そういうものにしたいなっていう気持ちはあるんですけど、最終的に僕自身がここで滑った意味を感じられるような演技を目指して頑張りたいなというふうにも思っています」
――全日本後、ここまで1人で練習してきた。大変な思いはあったか、それとも慣れてきたのか。
「えっと、まず、また全日本なみに全日本の前なみにへこんだこともあったり、また調子の波がふわ~って崩れていったりとか、自分が目標としていたものに届かなかったりもしていたので、結構つらい気持ちもありました。また、あの、来る直前にもまた、2月にも地震があって、けっこう家の中とかもグチャグチャになってはいたんで、あの、気持ちの上でのつらいところもちょっとありました。ただ、実際健康でこうやってこの現地に来られていますし、元気にこのプログラムを滑れたと思っているんで。まあ大変だったなとは思っていますけど、その日々があったからこその今なのかなと思っています」
――最もへこんだのは何だったのか。
「結構、アクセル、4回転半を結構、力を入れてやっていたので。跳びきれなかったのが一番つらかったなという風に思っていますけれども。まあ、でも、それのおかげで筋力がついたりとか、また、トレーニングの方法についても、また新たに考えることがいろいろあったので。まあ、ある意味では全日本前よりもステップアップしているのかなというふうに思います」
――器械体操や陸上の理論も取り入れたと言っていたが、演技でリンクしているところや生きたところは。
「ずいぶん前の話なんですけど。体操の内村さんとか、あとは白井さんとお話しさせていただいた時に、たまにフィギュアの回転の仕方だったり、そういったものを参考にしているという話を聞いていたので。まあ今回、内村さんがH難易度のものを決めているっていうことも刺激になったりもしていたので。何となく内村さんのドキュメントだったりだとか。そういったものを見ながら、ああ、こういう感覚なのかなとか、ああいう感覚なのかなとか。自分にとって今、4回転半というものがかなりの大きな壁なので。それに対して、どうやって回転数を増やしていくのかとか、どうやって、えー、ジャンプの高さだったり、滞空時間を伸ばしていくのかを考えたりもしていました。あとはそうですね、陸上でのウエイトとかはしていないんですけど、どうやって陸上の力だったり、また、自分のポテンシャルっていうものを出しているかっていうことについてもいろいろ考えたりすることもありました」
――それが自分の体になじんだ感覚はあるか。
「4回転半に関しても凄く近づいてきたなという感じもしますし。それのおかげでいろんなものが安定してきたり、自分の自信になったりとかもしているので。良かったとは思っています」
――4回転半の練習で筋力がついてきたと言っていた。今は体をどう鍛えてるか。
「ウエートをやっているわけじゃなくて、やっているうちにだんだん必要な筋肉がついてきたっていうか。いろんな遠心力だったり、慣性だったり、そうったものを取り込むための筋肉がちょっとついてきたなと思っています」
――練習を通して筋肉を鍛えている?
「そうですね、何か特別に筋力を向上させるトレーニングはやっていないです。ただ、4回転半をやるにあたって最初の頃はかなり筋肉痛とかを伴っていたんですけども。それもなくなりましたし。実際、ショートフリー通して、他のジャンプも凄くリラックスして跳べるようになったかなというふうに思っています」
――体重が増えたのか。
「体重は増えてます」
――何キロと聞いてもいいか?
「嫌です!ふふふふふ…(笑い)」
――フリーの大河ドラマ「天と地と」で出演した石坂浩二さんがエールを送っていたが。
「謙信公という、僕らは文献や巻物だったり、そういったものでしか実際には見たことがない方ですけど。ただ、石坂浩二さんの中にも謙信の魂だったり、心があったと思いますし。僕自身も、そういった心だったり魂だったり、何か謙信公が見ていた風景だとか記憶だとか。そういったものを少しでも感じながら滑ることができたらいいなと思います」
――全日本前並にへこんだ時期があったと言っていたが、今回はどういったことをきっかけにここまで戻してきたのか。
「特に何もきっかけはなかったですね。本当になんですかね…もう、気持ちを盛り返して、何とか這いつくばってやってきたっていう感じに近いと思います。自分としては4回転半をこの試合に入れたかったっていうのが本当の気持ちで。かなりギリギリまで粘って練習はしていたんですけど。最終的に入れることはできなかったんで、ちょっと残念だったなという気持ちと。あとは、全日本よりもさらに過酷な戦いの場なので。そういった意味でも練習中、不安が襲ってきたりとか。そういったこともあって、大変だったとは思います。ただ、あの苦しかった日々があったからこその今日の出来だったと思いますし。また、今のアップの考え方だったり、ジャンプの考え方だったり、スケートへの考え方だったりしていると思うので。それを大事に、あの時の自分によく頑張ったねって言えるような演技を明日また目指したいなと思います。明日?明後日か。明後日、目指したいと思います」
――今回、アクセルを入れない決断はいつか。
「えっと。えっと…出発の3日前くらいです。はい。ありがとうございます。また明後日もよろしくお願いします。Thank you so much!」
続きは、ショートの上位3人による、合同記者会見でのインタビュー での、羽生選手の一問一答です。
こちらは、ショート終了後の記者会見動画です。
こちらの スポニチ記事より その1
――昨年は世界選手権が中止になった。ストックホルムでようやく世界選手権の舞台に立てた
「まず、昨年キャンセルが決まったのがほんとに突然のことだったので、ある程度覚悟はしていたのですけれども、すごく何か急に目標を失ったような感覚がありました。こういう状況の中でも選手、スタッフ、いろんな方々が尽力をしてくださって、こうやって試合ができて、僕たちの努力を発揮させていただける場所を設置していだけたことをとてもうれしく思っています」
――ピアノ曲を演じることもあったが、今回のプログラムについて
「もちろん、今シーズンも実はピアノの曲にしようかなというふうに思っていたんですけれども。こういう時代になっているからこそ、何かみなさんに楽しんでいただけるものをというふうに思って、振付師のジェフリー・バトルさんと相談して、こういうものになりました。実際にホントは会場で一体になって手拍子だったり、歓声だったりそういったものが聞こえると、もっともっと良いプログラムになるかもしれないんですけれども。ただ、インターネットだったりテレビだったり、どんなところから見ている方々の歓声だったり、気持ちを受け取りながら滑っているつもりです。えーと、1回切ります。1回通訳してもらっていいですか?えっとえっと、僕はすごいピアノの表現をすることはすごく好きだし、そのメロディーを体で表現するっていうことはすごく得意でもあるとは思うんですけれども、ただ、こういうロックな曲はほんとに心の底から自分の鼓動だったり、呼吸だったりそういったものを表現できるので、これはこれですごく楽しくなというふうに思ってやっています。以上です、ありがとうございます」
――今季は長い間1人でのトレーニングとなったが、何か影響したか
「えっと、1人で練習することは大変だったんですけれども、逆に1人で練習するからこそ曲かけの自由がきいていたり、自分自身でいろんなことを考えて本来、フィギュアスケートでは考えられていなかったトレーニングの理論だったり、え~、そうですね、あとは器械体操の理論だったり、陸上の理論だったり、いろんなものを取り入れて自分のスケートだったりジャンプだったり、またはスタミナのトレーニングだったり、そういったものにつなげられたので、ある意味、良かったのかなと思っています。ありがとうございます」
――全日本選手権と比べてどうだったか
「もちろん、全日本よりもリラックスしているところもあり、逆に全日本よりも緊張しているところがありました。というのも、やはり世界選手権だからこそ、ほんとにたくさんのスケーターがベストの演技をしてくると思って、緊張してやりましたし。また、隣に座っているネーサン選手も、優真選手もほんとにいい演技をされていたので、あの、自分のベストをしっかりぶつけようと思ってショートを滑りました。ただ、このショートプログラムの意味は、僕にとっての一番大きな意味は、やっぱりみなさんが楽しんでいただけることだと思うんで、ぜひ記者のみなさんも楽しんでいただけていたらなと思っています」
――今回は納得の演技だったか、きょうの演技に込めたメッセージは
「演技内容自体には満足しています。ただ、もっと良くできたところは多々あると思うんですけれども、非常にこの曲自体が持っているエナジーだとか、振り付けだとかそういったものを出し切れたかなというふうに思っています。以上です、ありがとうございます」
――コロナ禍でフィギュアとの関係は変わったか。また、男性と女性の選手の滑りの違いをどう感じるか
「えっと、まず、このコロナにおいて考えていたのは、このショートプログラムで曲のテーマを変えたように、やっぱり何か会場じゃなくても、見ている方々に何かが感じられるようなものにしたいっていうことをとても強く思ったことです。また、僕にとって今回、コーチがいますけれども、コーチがいない状況での練習がすごく続いたので、それもまた僕とスケートのつながりをより強くしたと思います。え~、また、女子と男子のスケートの違いについては、もちろん、その繊細さだったり、パワフルさだったり、いろんなものが違うとは思います。ただ、そのそれぞれのスケーターが素晴らしい個性を持っていて、その個性を出すことがフィギュアスケートのすごく魅力的なところだと思うので、全スケーターがみんな違うと僕は思っています」
(会見の最後にテレビ東京が指名されるが、反応はなく、羽生はゆらゆらと体を揺らす)
「ありがとうございました、Thank you so much」」