大阪府河内長野市にある天見駅は、汐見橋駅と極楽橋駅とを結んでいる南海電鉄高野線(64.5km)の駅です。 もともとは高野登山鉄道の駅として1915(大正4)年3月11日に開業しました。
8両分の有効長をもつ相対式ホーム2面2線を有する無人駅です。
古い木造駅舎が上りホーム(難波方面行ホーム)の高野山寄りにあり、下りホーム(高野山方面行ホーム)へは地下道で連絡しています。
2016(平成28)年度の1日の平均乗降人員は403人で、これは南海電鉄の全100駅中87位です。 また高野線の駅では42駅中30位です。
当駅は高野線における大阪府最南端の駅で、また、奥河内の名所である岩湧山や天見温泉の最寄駅でもあります。
天見駅が属する南海高野線は、かつては南海本線に対して支線的な存在でしたが、宅地開発による沿線人口の急増や泉北高速鉄道との相互直通運転により、現在は大阪府南河内地域・和歌山県伊都地域から大阪市内への通勤・通学路線となっており、また、日本有数の宗教都市・霊場である高野山への参詣輸送路線でもあります。
<天見駅の年表>
・1915(大正4)年3月11日:高野登山鉄道の駅として開業
・1915(大正4)年4月30日:社名が高野登山鉄道から大阪高野鉄道に変更され、同鉄道の駅となる
・1922(大正11)年9月6日:南海鉄道が大阪高野鉄道を合併したことにより、南海鉄道の駅となる
・1944(昭和19)年6月1日:戦時体制下の陸上交通事業調整法に基づき、南海鉄道と関西急行鉄道が合併して近畿日本鉄道となり、同鉄道の駅となる
・1947(昭和22)年6月1日:近畿日本鉄道が旧・南海鉄道の路線を南海電気鉄道に分離譲渡したことにより、同鉄道の駅となる
・1979(昭和54)年5月26日:当駅~紀見峠駅間が複線化、ホームがリニューアルされる
・1983(昭和58)年6月5日:千早口~当駅間が複線化
・2006(平成18)年7月1日:ICカード「PiTaPa」・「ICOCA」の利用が可能になる
・2011(平成23)年4月1日:駅構内終日全面禁煙化
・2012(平成24)年4月1日:駅ナンバリングの導入
・2013(平成25)年3月23日:IC乗車カード全国相互利用開始によりKitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、nimoca、はやかけん、SUGOCAが利用可能になる
・2013(平成25)年4月1日:駅の無人化
(駅 名 標)
(極楽橋駅方面を望む)
(橋本方面を望む)
(天見駅駅舎)
(駅 舎 内)
撮影年月日:2013(平成25)年12月16日