奈良県天理市にあるJR西日本の柳本駅は、関西本線の奈良駅と和歌山線の高田駅とを結ぶ全線単線の桜井線(万葉まほろば線=29,4km)の駅です。
もともとは奈良鉄道の駅として1898(明治31)年5月11日に開業しましたが、その後、関西鉄道を経て、国鉄桜井線の駅となりました。
相対式ホーム2面2線を有していて、列車交換可能な無人駅です。
1930(昭和5)年12月に建てられた木造駅舎が下りホーム(高田方面行きホーム)側にあり、上りホームへは跨線橋で連絡しています。
2017(平成29)年度の1日の平均乗降人員は1,262人で、これは起終点駅を除く桜井線の全12駅中6位です。
柳本駅が属する桜井線は全線が奈良県内にあり、沿線には、万葉集に詠まれた名所や史跡が多く、車窓からは三輪山や大和三山を望むことができ、奈良駅から桜井駅までは山辺の道(山の辺の道)に沿っています。 また、2010(平成22)年3月13日のダイヤ改正から「万葉まほろば線」の愛称が使用されています。
<柳本駅の年表>
・1898(明治31)年5月11日:奈良鉄道の駅として開業
・1905(明治38)年2月7日:関西鉄道が奈良鉄道を合併し、関西鉄道の駅となる
・1907(明治40)年10月1日:鉄道国有法により関西鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により国鉄桜井線となり、同線の駅となる
・1930(昭和5)年12月 :現在の駅舎が竣工
・1983(昭和58)年4月1日:貨物取扱い廃止
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・2002(平成14)年3月23日:駅の無人化
・2003(平成15)年10月1日:コンコースの喫煙コーナーを廃止
・2005(平成17)年3月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる
・2006(平成18)年1月21日:ICカード「PiTaPa」の利用が可能になる
・2008(平成20)年3月29日:JR3社によるIC乗車券の新連携サービスの提供開始により、「Suica」「TOICA」の利用が可能になる
・2010(平成22)年3月13日:路線愛称の制定により、「万葉まほろば線」の愛称を使用開始
・2013(平成25)年3月23日:IC乗車カード全国相互利用開始により、PASMOなども利用可能になる
(駅 名 標)
(跨線橋から桜井方面を望む)
(駅舎・ホーム側)
(柳本駅駅舎)
(駅 舎 内)
撮影年月日:2013(平成25)年3月24日