いつものように本屋を徘徊しているととても綺麗イラストで装丁された本を見つけました。
それがロバート.A.ハインラインの「夏への扉」です。
僕が中学に入る頃だったと思いますが当時もっとも好きな本のひとつで、今も文庫本の扉絵をはっきり覚えています。
冬が嫌いな猫のピートがドアの向こうに夏が隠れているのではないかと思って家の全てのドアを確認するのです。
強く結ばれた猫のピートと主人公が時間旅行を利用して二人の夏への扉を開く話なのですが、これが書かれたのは1950年代、舞台は1970年、主人公がおとづれる未来は2000年。
この本の未来も過ぎてしまいましたね。
ハインラインの作品は暴力や正義と悪の二元論が強いハードなものが多いのですが、この作品は愛と希望にあふれています。
物語自体は古典的な部類で複雑な内容ではないのですが、
作品が書かれた時から20年後、50年後を描いた作家の洞察力や想像力を、
それより未来となった今から眺めてみるのは楽しいですし、
猫との付き合い方が猫好きには「そうそう」って思うほどよく描かれていて楽しいです。
子供の頃には気が付かなかった経済面や人間性の面から読んでも面白い。
推理小説やSFはトリックや理論が面白さの大きな要因ではありますけど他にもいろんな読み方が出来る作品が名作としてのこるんでしょうね。
ハインラインはよい所ばかりでない未来世界に投込まれた主人公に「僕は過去より現在のほうがずっと好きだ。30年後はもっと好きかも知れない」と言わせています。
他の作品ではあまり見られないのですが、
未来や希望を信じて生きようというハインラインの本音だと思います。
うん。よい作品だ。
価値ある午後を過ごせてしあわせ。
文庫版の表紙
それがロバート.A.ハインラインの「夏への扉」です。
僕が中学に入る頃だったと思いますが当時もっとも好きな本のひとつで、今も文庫本の扉絵をはっきり覚えています。
冬が嫌いな猫のピートがドアの向こうに夏が隠れているのではないかと思って家の全てのドアを確認するのです。
強く結ばれた猫のピートと主人公が時間旅行を利用して二人の夏への扉を開く話なのですが、これが書かれたのは1950年代、舞台は1970年、主人公がおとづれる未来は2000年。
この本の未来も過ぎてしまいましたね。
ハインラインの作品は暴力や正義と悪の二元論が強いハードなものが多いのですが、この作品は愛と希望にあふれています。
物語自体は古典的な部類で複雑な内容ではないのですが、
作品が書かれた時から20年後、50年後を描いた作家の洞察力や想像力を、
それより未来となった今から眺めてみるのは楽しいですし、
猫との付き合い方が猫好きには「そうそう」って思うほどよく描かれていて楽しいです。
子供の頃には気が付かなかった経済面や人間性の面から読んでも面白い。
推理小説やSFはトリックや理論が面白さの大きな要因ではありますけど他にもいろんな読み方が出来る作品が名作としてのこるんでしょうね。
ハインラインはよい所ばかりでない未来世界に投込まれた主人公に「僕は過去より現在のほうがずっと好きだ。30年後はもっと好きかも知れない」と言わせています。
他の作品ではあまり見られないのですが、
未来や希望を信じて生きようというハインラインの本音だと思います。
うん。よい作品だ。
価値ある午後を過ごせてしあわせ。
文庫版の表紙
そちらは尋常じゃない寒さのようですね。
cellonekoさん慣れているとは言え風邪にはお気をつけください。
SFファンの間では有名な作品ですが、小さな本屋には置いていないと思います。
旧訳の文庫はたぶん常に在庫あると思いますが、新訳の方が単語の翻訳が現代っぽく自然で読みやすいです。
どちらも早川書房です。
300ページ程ですので半日で読めますよ。
ではその本、夏に探してみます。
情報をありがとう!!