昔大人は決まって漫画を目の敵にしていましたな。
それが今は大人が進んで読む世の中になったのは喜ばしいことです。
が、
活字の本にも良いもの悪いものがあるし、漫画も然り。
表現方法ではなく内容が要諦なわけです。
文学と同じように様々なジャンルがありますが、
今日は歴史もの。
基礎編と言えば横山光輝の「三国志」。
スポコンの「ドカベン」にあたるものですな。きっと。
原作に忠実にあの長い物語を最後まで描いています。
実は私は本を読んだことなく、私の知識は漫画からです。
古典と言えば手塚治虫「ブッダ」
こちらは子供向けに書かれたせいかギャグやデフォルメして描かれていますが、
仏陀の生涯を忠実に表現しようとしていますな。
実在した人物を登場させているが、記録に残っていない所に目をつけて
作家の想像力でエンターテインメントに仕上げる天才と言えば、
池上理代子でしょう。
「ベルサイユのバラ」「エカテリーナ」などなど資料を丹念に調べて描いています。
細かい無数の事実の上に大きな嘘(物語)を書くことで作品が厚味を持ちます。
天才と言いましたが、努力の才能に恵まれた方です。
独特のタッチと豊かな妄想力を持つ天才としては山岸凉子でしょうか。
「日出処の天子」を読んだときはまず絵に惹かれ、読み返すと表現されていない
隠された人物の心が現れてくるのです。
無表情なタッチが特徴なだけに微妙な線の違いで人物の心を描いていることに気がつきます。
ストーリーや絵の面白さを超えた、文学と同じ楽しみを提供してくれた作品でした。
文学では歴史ものは大きなジャンルですが、漫画ではどちらかと言うと小さなジャンルです。
しかし駄作は他のジャンルより少ないような気がします。
これは歴史にある程度詳しいから感じるのかも知れませんが、
入り口が教科書であっても漫画であっても、会うことの出来ない人や時代に興味が持てれば
自身の幸せをひとつ手に入れることになるので喜ばしいじゃないですか?
さて、最近注目している歴史ものです。
岩明均「ヒストリエ」
よしながふみ「大奥」
カガノミハチ「アドアストラ」
どれも週刊誌連載ではないので単行本が1年に1回出るくらいのペース。
だから作家さんにとっては十分に練る時間があって無駄のない秀作です。
ヒストリエはアレキサンダー大王
アドアストラはハンニバル
歴史上非常に有名にも関わらず日本ではあまり物語の題材にはならない人物。
作品としても面白いけど、創造であってもその人物像に興味があります。
大奥は徳川家光から続く江戸時代
実在の人物と出来事を題材にしているけど男女が逆転しているというキワモノです。
しかし、読ませる。
男女逆転していても不自然さを感じず感情移入できちゃうのは作家の力でしょう。
自分の人生で活字と漫画のどちらをたくさん読んだか考えてみますと、
同じ位読んでいる気がします。
雑誌含めても同じ位のような気がします。
歴史ジャンルに限ればこれは圧倒的に活字が多いんですけどね。
質の良さは活字が必ずしも優れている訳じゃないのがこのジャンルです。
漫画を語りだすと熱いぜ。
それが今は大人が進んで読む世の中になったのは喜ばしいことです。
が、
活字の本にも良いもの悪いものがあるし、漫画も然り。
表現方法ではなく内容が要諦なわけです。
文学と同じように様々なジャンルがありますが、
今日は歴史もの。
基礎編と言えば横山光輝の「三国志」。
スポコンの「ドカベン」にあたるものですな。きっと。
原作に忠実にあの長い物語を最後まで描いています。
実は私は本を読んだことなく、私の知識は漫画からです。
古典と言えば手塚治虫「ブッダ」
こちらは子供向けに書かれたせいかギャグやデフォルメして描かれていますが、
仏陀の生涯を忠実に表現しようとしていますな。
実在した人物を登場させているが、記録に残っていない所に目をつけて
作家の想像力でエンターテインメントに仕上げる天才と言えば、
池上理代子でしょう。
「ベルサイユのバラ」「エカテリーナ」などなど資料を丹念に調べて描いています。
細かい無数の事実の上に大きな嘘(物語)を書くことで作品が厚味を持ちます。
天才と言いましたが、努力の才能に恵まれた方です。
独特のタッチと豊かな妄想力を持つ天才としては山岸凉子でしょうか。
「日出処の天子」を読んだときはまず絵に惹かれ、読み返すと表現されていない
隠された人物の心が現れてくるのです。
無表情なタッチが特徴なだけに微妙な線の違いで人物の心を描いていることに気がつきます。
ストーリーや絵の面白さを超えた、文学と同じ楽しみを提供してくれた作品でした。
文学では歴史ものは大きなジャンルですが、漫画ではどちらかと言うと小さなジャンルです。
しかし駄作は他のジャンルより少ないような気がします。
これは歴史にある程度詳しいから感じるのかも知れませんが、
入り口が教科書であっても漫画であっても、会うことの出来ない人や時代に興味が持てれば
自身の幸せをひとつ手に入れることになるので喜ばしいじゃないですか?
さて、最近注目している歴史ものです。
岩明均「ヒストリエ」
よしながふみ「大奥」
カガノミハチ「アドアストラ」
どれも週刊誌連載ではないので単行本が1年に1回出るくらいのペース。
だから作家さんにとっては十分に練る時間があって無駄のない秀作です。
ヒストリエはアレキサンダー大王
アドアストラはハンニバル
歴史上非常に有名にも関わらず日本ではあまり物語の題材にはならない人物。
作品としても面白いけど、創造であってもその人物像に興味があります。
大奥は徳川家光から続く江戸時代
実在の人物と出来事を題材にしているけど男女が逆転しているというキワモノです。
しかし、読ませる。
男女逆転していても不自然さを感じず感情移入できちゃうのは作家の力でしょう。
自分の人生で活字と漫画のどちらをたくさん読んだか考えてみますと、
同じ位読んでいる気がします。
雑誌含めても同じ位のような気がします。
歴史ジャンルに限ればこれは圧倒的に活字が多いんですけどね。
質の良さは活字が必ずしも優れている訳じゃないのがこのジャンルです。
漫画を語りだすと熱いぜ。
すごく興味深いです。
今度読んでみます。
情報感謝です~!
「ヒストリエ」「大奥」は知ってましたが、アド・アストラは知りませんでした。
主人公はハンニバルですか。
塩野七生「ローマ人の物語」が好きなので、これも読んでみたいですね。
岩明均では「ヘウレーカ」「雪の峠・剣の舞」も歴史もので、とても良かったです。
こうの史代「ぼおるぺん古事記」も歴史ものと言えるでしょうか? 力作でした。
記録が少ないので自由な物語が楽しいです。
ローマは帝政になってからの映画や本が多いですね。
古代ローマを描いた本は日本には少ないですから楽しんでいます。
塩野七生は私も愛読書です。
ヘウレーカ、雪の峠剣の舞も名作ですね。
こうの史代を知っているとは!
さすがですね。
夕凪の町桜の国が好きです。
こういう漫画こそ未来に残す価値あるものですね。