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止まらぬウォン安ドル高、韓国政府の口頭介入でも記録更新

2022-08-27 14:26:30 | 日記
止まらぬウォン安ドル高、韓国政府の口頭介入でも記録更新

ウォン·ドル為替レートが23日、ソウル外国為替市場で前日より5ウォン70銭上がった1345ウォン50銭で取り引きを終えた。

前日の最高値(1339ウォン80銭)を記録したウォン·ドル相場は、わずか1日で新しい記録を更新した。

グローバル金融危機当時の2009年4月28日(1356ウォン80銭)以来、13年4か月ぶりのことだ。

韓国の外国為替当局の口頭介入に加え、尹錫悦大統領まで「リスク管理に努める」と述べたが、上昇の勢いを取り戻すことはできなかった。

ウォン·ドル為替レートは午前9時、前日より2ウォン上がった1341ウォン80銭で取引を始めた。

以後、5分で1345ウォン20銭に急騰した。

 尹大統領は龍山大統領室に出勤する際、「ドル高とウォン安の通貨状況が、韓国市場に否定的な影響を及ぼさないよう非常経済対策会議などを通じてリスク管理をよくしていく」と述べ、事実上介入性発言をした。

尹大統領はその後、首席秘書官会議でも「最近のドル高の影響で為替レートが上昇し、貿易収支の赤字幅が大きくなるなど、国内外のマクロ経済環境が厳しい」と強調した。

韓国の外国為替当局も、この日午前9時24分頃「最近グローバルドル高に起因したウォン·ドル為替レート上昇過程で域外などを中心とした投機的要因があるかどうかを綿密に点検していく」と口頭介入に乗り出した。

外国為替当局の口頭介入は、ウォン·ドル為替レートが1290ウォンを越える直前の6月13日以降2か月ぶりだ。

外国為替当局の口頭介入直後、ウォン·ドル為替レートは1337ウォンまで下がった。

しかし、午後に入って再び上昇傾向が激しくなり、取引中1346ウォン60銭まで急騰した。

ウリィ銀行のミン·ギョンウォンエコノミストは「主要国中央銀行総裁が集まるジャクソンホールミーティングを控えてドル買い入れが過熱している」として「ユーロと人民元劣勢で為替レート上昇圧力を防御するのが容易ではない状況」と話した。

利上げや為替介入でもウォン安は止まらず、外貨準備高は2008年のリーマン・ショック時以来の減少を記録した。物価の上昇率も約6%と国際通貨基金(IMF)に救済された1998年以来の高さだ。

「3度目の金融危機」が現実味を増すなか、尹錫悦政権が画策するのは、やはり日本へのすり寄りとなる。

追い打ちをかけるのが物価高で、韓国の6月の消費者物価指数は前年同月比6・0%上昇した。

こちらも23年7カ月ぶりという記録的高水準だ。

生活実感に近い生活物価指数は7・4%上昇している。

 また外貨準備は為替介入に使用される資金であるとともに、通貨危機の際に外貨建て債務の返済に利用する「万一の備え」としての役割を持つが、流動性のある外貨は少ない。

韓国からすれば、日韓貿易で常に円不足となっている韓国だけに、何とか日本からスワップ凍結を実施したいところだろう。

だが日本政府からすればメリットは無い。

米国との為替スワップも終了し、助ける国が無い状態にあるのが韓国だ。

 韓国通貨危機が起こる限界点にきているわけで、いつ通貨危機に陥っても不思議では無い。