75歳医療保険料を段階上げ
かかりつけ医制度化、法案決定
2023/02/10 09:05
(共同通信)
政府は10日の閣議で、増加する医療費を全ての世代で所得に応じ支え合う「全世代型社会保障」構築に向けた健康保険法などの改正案を決定した。
少子高齢化が急激に進む中、比較的所得の高い75歳以上の医療保険料を2024~25年度に段階的に引き上げることが柱。
地域医療の充実に向けて「かかりつけ医」を制度化する。今国会での早期成立を目指す。
25年には団塊の世代が全員75歳以上となり、後期高齢者医療費が膨張する。医療保険料の引き上げは財源の約4割を賄う現役世代の負担増を抑える狙い。
保険料上げは75歳以上のうち年収153万円超が対象で、全体の約4割に当たる。