先刻の放送にてようやくレッド・クリフを観る。
しかし長坂の戦いから始まるとは思わなかったなあ。全体的に余計なサイドストーリーが多くて中だるみしていた印象。もう少しテンポ良くしていたら後漢辺りから描けたはずなのだが…。曹操もまるっきり悪人だったし、多少の三国志に関する予備知識がないと辛い映画かもしれない。
バトルシーンはコーエーの無双シリーズを彷彿させ、思わず笑ってしまった。流石、呉宇森先生はゲーム好き。残念なのはスローの使い方。今回は多用しすぎて、シーン一つ一つにメリハリがきいていない。
クライマックスの一つ、八卦陣の演出も今ひとつだったよな。あそこまで露骨で、かつ、敵が入り込んできても動かない陣を見て、「孔明の罠じゃー!」ってなるまでいくらなんでも遅すぎだろ。その後の張飛のラガーマンっぷりには大爆笑。「よおおおおおおおお!」と奇声を上げ、体当たりで槍を粉砕し、馬に大激突!ワイヤーワークによる無双乱舞で大活躍の美周郎!容赦なく足に戟を引っ掛け飛び散る血!いってー!まあ、この辺を惜しみなく見せてくれる点は、全編を通して素晴らしいと思う。やはり金をかけただけあって中国中央電視台制作のドラマ三国志より戦闘シーンは迫力ある。当たり前か。
さて、ハトも飛び立ち、いよいよ赤壁の戦いというところでこの映画は終わる。で、この消化不良感にとどめを刺すがごとく我らがテロ朝はやってくれた。パートⅡのクライマックスシーン大公開。あー、そんなに見せちゃって、マトリックスの二の舞になるよ…。パートⅡは気が向いたら観る。
そんなこんなで、尺は長いしなんだかいろいろとくたびれる作品だった。映画館行っていたらまた少し印象が違うのかねえ。個人的には今MXやtvkでやってる中国中央電視台のドラマの方が観ていて楽しいし、壮大な話を安い制作費で一生懸命やっている感があって好感が持てる。まあ、本質がまったく違うものを比べても仕方ないな。
呉宇森先生よ、もっとお金かけない映画撮ってくれ。もう、大好きなベレッタ出しちゃえよ。もっと泥臭いのが観たいんだよ、俺は…。