ICUROK!!

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変異導入

2010年06月26日 13時04分38秒 | 音楽

さあ、記念すべき2010年6月第二回目の痴れ言である。

改めて書き立てるまでもないかと思いつつ、何もしないのも大宇宙に佇む誰かに申し訳ないような気がするので、先般リリースされた我らが平沢進師匠のニューアルバム「突弦変異」について、極めてさらっと言及しようと思う。
前回さらっとと言いながら4,000字余りのゴミクズを並べ立ててしまった点を反省して、もう一度言うけれども、極めてさらっと言及するからね…。


M-01:アート・ブラインド

初っ端から全身の毛穴で受け止めた。ここからが全ての始まり。あのスケッチがここまでなるか、と。還弦アレンジにボーカロイドとディレイラマが絡み合う。メロディーラインが実に流麗かつ壮大でたまりませんわ。
そして、点呼のあの曲が華麗にこちらの還弦に加わると…。馬骨の皆様に最初から歌詞カード見たら駄目って言われてたので有難かった。というか、ここで一応還弦されたって考えると、ひょっとすると点呼は改めて還弦しないんだろうなと思ったり。

M-02:ミサイル

中東風コブシ付き採用ね。へっぽこな旋律と左寄りに振ってるアシッドっぽいシーケンスパターンが好き。不安定に転調する間奏も見事な。
「それが愛だね」「それが恋だね」って部分的に捉えると現在のヒラサワらしくない歌詞なんだけど、俯瞰で見ると皮肉満点の内容だから敢えてストレートにいったんだろうなと、勝手に想像してみる。まあ、流石に「だぜ」→「だね」になってるけど。

M-03:Solid air

そりっでぃああぁぁぁ!ですな。まさに還弦主義を代表するアレンジ。そして、流石だなと思ったのは、公式の無料配信ね。どんだけ太っ腹なんだと。アルバム出る前にヘビロテ状態で仕事も手に付かなかったぜと、口実にしてみよう。
PHONON2553の感動が蘇るよ。特に初日参戦時のあの衝撃は忘れやしない。DVDは一体いつになるのか。ライブバージョンの「シャーイニーング アッアー♪(レーザーハープ)」が聴きたいのだ。
そういや、結構歌詞変わってるのな。本当にバージョンの多い曲だの。

M-04:CHEVRON

ナイスんん~。まあ、ナイスでございますわ。サンプリングした機械音と曲のテーマがマッチしててよろしゅうございます。
はて、ここで、Twitterでも言及したんだけど、ギターソロにノイズが乗っかってるっぽいんだけど気のせいかな。曲としてノイズ乗っけてるのとは違うような気がするんだけれども…。機材の不調か、はたまた血便エンジニアが短納期で仕上げて手が回らなかったのかな、などと畏れ多くも邪推してみたり…。同じような人いないのかしら…?

M-05:LEAK

誰だ、最初の音がトイレみたいとかいった奴は!
さてはて、参ったよな、こりゃ。好きすぎるわ。ここのところ聴きすぎて頭の中でこればかり流れている状態。お馴染みのピコピコの旋律も、吹きモノとストリングスの調和による壮大なアレンジで、さらに美しく、どこか儚く、深層に染み入るのでありますよ。間奏の良い子アレンジで目から変な汁が出そうになる。今回変わったメロ部分の音程も良い。
あと、I'm yourんん~のんん~がなんだかセクシーだ。ポムクーんん~。

M-06:GOES ON GHOST

アップテンポの曲が多いので中休みに最適。大変荘厳な雰囲気でお気に入り。5:01とアートブラインドと同じ長さ且つアルバムで最長の曲だったりする。ピアノ音源のシーケンスは、近年のヒラサワにはお手の物といった感じだな。間奏では無事に「広場で」も採用されて良かったぜよ。Let's Go!

M-07:WIRE SELF

元気の出る曲だ。Amigaボイスとボーカロイドの重ね合わせで時代の移り変わりと技術発展を感じつつ。初めて聴いたとき、スケッチと違ってメロからいきなり軽快になるので思わず「おわー!」とか奇声を上げていた。
で、先述のように、こちらも若干ギターソロにノイズが掛かってるような気がするんだけど私だけか…。

M-08:DUSToidよ歩行は快適か?

ハイ。最高だよ。歩行してないもんな。ザ・強行突破。リズムトラックが跳ね回って元気良すぎ。右チャンネルのブラスがフェイント気味に裏拍とってるのが妙に心地よい。
回収船とか大好きなんだけど還弦したらどうなってたかなとか、音楽産業廃棄物は還弦アレンジが合いそうな曲が多いですわな。

M-09:ASHURA CLOCK

ここまで来て思ったのだが、さらっと言及するとか言わなかったっけか…。夫々1~2行の予定だったんだけどな…なんだか疲れてきたぞ…。捨て曲無いのは逆にきついな!
さて、スケッチの時点で凄く不安だったんだけどこれはこれでありかな、と。まあ、特にPHONON2553の出囃子を取り込んだっていうアイデアは素晴らしいわけで。ベースパターンかっこよすぎてね、4:28あたりのベースとリズムトラックだけになるところなんか最高よ。あの部分だけで10分はいける。出囃子mp3配信希望。
そういや、歌詞が変わってるの言われるまで気が付かなかった。もっと馬骨に磨きを掛けないと…。

M-10:Another Day

うあああぁぁぁい!フィナーレを飾るにふさわしい。ASHURA CLOCKからの流れが爽快。曲の頭にASHURA CLOCKの残響が残っているのは仕様なんだろうな…。右チャンネルでチャカチャカいってるサイレントギターを聴きながら、一生懸命ストロークしている師匠を想像してニヤつく馬の骨改め変態。
しかし、これまたPHONON2553最終日を思い出すねえ。MCの後、しれっと曲をはじめたときゃ馬骨一同歓喜してしびれまくったっけな。だから早くDVDをだな…。


というわけで、以上10曲総括すると、大いに満たされましたということで。あ、曲数が10曲ってのは意外と重要なポイントだなと思う。多くも無く少なくも無く、メリハリがつくわよね。
実は、はじめは還弦アレンジ尽くしでクド過ぎやしないかと思っていたこともあったが、それぞれの楽曲を存分に楽しみながら拝聴させていただいたので、それらの心配も払拭された。ただし、いささか心配なのは今後のソロもここまでコテコテにやるかどうかというところ。今のところ素朴路線でよいんだけど、あまり大味すぎると飽きてしまう危険もあるからねえ…。まあ、ソロの特性上、突弦よりは落ち着きそうだし、今回も心配するだけ無駄だったんだから、期待して師匠の作業を見守ることにしよう。

あぅ、結局だらだらと書いてしまった。駄目だな、私の人生をまるで反映したかのようにまとまりが無い。

全然関係ないけど師匠って結構腕毛あるよな。ああいうの見ると師匠も人間なんだなと、我に返るのだった。蛇足過ぎるな。