Zen禅

心理学に基づく坐禅の研究-心の風景を眺め、流れていく気持ちの音を静かに聴く(英訳)

透明な音

2024-11-25 | バレエ

 

 

『音楽は人を変える』と『音楽家は人を変えられる』

これら2つの文は根本的に違うようで根は一つであろう。

 

私は音に極めて敏感である。

なのに、音痴である。

音痴になった背景には小学生だった頃、

音符を読めず、テストでゼロ点を取ったり、

合唱発表会で音程を外して恥をかいたりしたのが原因であろう。

 

しかし、何故かクラシック音楽の中の

ヴァイオリンやチェロは好きだったので好んでよく聴いた。

なのに、ピアノの音は極端に嫌いだった。

 

ピアノを聴いていると

ある領域の音が私の脳を振動させて

針のように刺すような感覚があったからである。

だから、ピアノの音は苦痛感と直結していた。

 

バレエレッスンではピアノの音がメインである。

レッスンの度に、苦痛なピアノを聴かなければならなく、

防衛的に音を聴かないようにした。

 

だが、ある日!

イムユンチャンのピアノ演習を聴いて全てが変わった。

 

イムユンチャンのピアノの音は

私が今まで聴いてきた音と全く別世界で異世界のようだった。

もし、私達人間が4次元を認識できたら

体の感覚でその4次元を実際感じられるようなイメージがあった。

 

その瞬間からイムユンチャンのピアノをほぼ毎日聴いている。

去年の冬、夫と一緒にボストンでひらいた

イムユンチャンのピアノコンサートに行った。

クラシック音楽コンサートに行くのは

私も夫にも全く初めてであった。

 

イムユンチャンのピアノはYouTubeで

数えられないほど聴いていたが、

実際現場で聴く音は

何の機会を媒介にしないからか、

私の心にストレートに伝わった。

 

私は何の音楽の知識が無いので、

その感覚を文字化することはできない。

音符を読めない人が音を語るのは、

文字を読めない人が聞いた文章を

感じだけで判断するのと似ているかもしれない。

 

とにかく、基本の音楽知識がゼロな私にも関わらず

イムユンチャンが奏でる音は美しく感じられた。

彼のピアノを聞いていると、

バッハ、ショパン、モーツァルト、ベートベン、リーストのような

偉大な作曲家意図や語りをそのまま聞くような感じがする。

 

何のエゴのフィルターが無く、

見せようとする演出系のショーメンシップも全く感じられない。

 

天国という次元が存在するなら、

イムユンチャンのピアノの世界だろうなーと思ったりする。

天使とかが存在するなら、

天使の声はイムユンチャンのピアノの音と似ているのだろうと思ったりもする。

 

私の人生はイムユンチャンを知る前と後で経路が変わった。

その折り返し時点の角は微妙であったが、

日によって角度の差が大きく開いてきた。

 

イムユンチャンがアンコール曲で弾いた

『カスターディヴァ』を聴いていたら涙が流れた。

その話を私のバレエ先生に話したら、

その曲でソローヴァリエーションを作ってくれた。

 

来月の2周目の土曜、私はその曲でバレエのソローを発表会で踊る。

 

 

 

 

 

ブログ友の皆様へ

書きたいのが10なら今回のは0.5も書いてない気がしますが、

とりあえず、和文だけ先に投稿しておきます。

英文投稿がいつになるか気まぐれな状態ですが、

今日は2日続いた雨が止んで、前庭でコーヒーを飲んでたら

そうだー新規投稿しようと思いました。

添付した写真は紅葉の時で、

今はその紅葉が全部散って

しかも落ち葉も掃除作業も終わっています。

特に乗せたい写真も無いのでそのままー

 

Comments (2)
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